函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

ブログの楽しさと寂しさ

2018年03月31日 11時59分07秒 | えいこう語る

▼様々な社会問題について論陣を張り、議論を戦わせるのが「論壇」というものだったが、1990年代以降消滅してしまった。▼新聞やテレビのマスメディア・ジャーナリズムも、ステレオタイプな勧善懲悪に走り、論考を深める作業を怠った。そこに登場してきたのが【ブログ論壇】だ。▼発言のほとんどはペンネームでおこなわれ、したがって、その社会的地位はほとんど問題視されない。マスメディアがタブー視してきた社会問題に関しても、積極的な言動活動が行われる。・・・佐々木俊尚著『ブログ論壇の誕生』より。

▼私は、子供たちから見たら常識外と思われる、コンビニもない田舎に住んでいる。世の中の出来事を会話する環境にもない。そこで友人から勧められたのが『ブログ』だ。

▼文章を書くことに興味はあったので、ついのめり込んでしまった。すでに10年以上経つが、毎朝「自分新聞」の報道部長のような気分で、自由気ままに「社説」まがいの「自説」を書かせてもらっている。

▼ペンネームでは、書き過ぎることもあるので、自らを律するため「顔写真」を掲載している。私が参加するブログには、280万人以上のブロガーがいるが、顔写真を出しているのは、ほとんど見ることは無い。

▼いわゆる「面」が割れているので、私のブログに反対するコメントも入る。ブログ論壇なので、それも納得だが、反論する者に名を名乗る者はいない。

▼こちらが名乗っているのに、相手が闇の中に隠れているというのは、一般的には卑怯者だ。だが、そういう人ほど私の意見に興味を持ち、毎回拝読していただいているようだ。

▼「ここの文章がまずい」と、せめて解説していただければ文章の添削の先生として、尊敬できるのではないかと思うが、名無しの権兵衛さんでは、こちらも返答のしようがない。

▼私が所属するある組織で、私のブログの内容が、組織の一員として、組織の品位を貶める内容だという提案がなされたようだ。私のブログを印刷したものが配布され、会議の中で私を糾弾しようという動きがあるという。

▼私は真っ先に「憲法21条」の表現の自由を思い出し、2項、検閲これをしてはならない。という文言が浮かんだ。私の文章に反論するなら、その人物が私を呼んで話せばいいだけのことだ。組織をバックに、大勢で糾弾するのは、じじい同士のイジメではないか!?。

▼お茶の水女子大の専門が化学の准教授が書いたブログに、その効用が指摘された業界から、個人だけでなく大学まで批判が舞い込んだ。さらに大学側に、名誉棄損訴訟を起こした。だが、准教授を訴えなかったという。

▼准教授は、事情を知らない大学が訴えられたのでは、立証ができないだろうとして、自分がブログを書いた本人だと法廷で主張した。裁判官が「書き込んだ本人を訴えますか」と原告にただすと「訴える気はない」と回答したという。

▼「世間を騒がせる」とか「あの人は迷惑です」というのはよくある。でもそう感じた個人が、その人に直接反論すると、逆切れされたり、暴力を受けることもある。

▼だが、組織を使って集団で抑え込もうとするのは、大人としては情けない感じがする。所属している共同体の責任だとし、個人を糾弾するのは、いかにも日本的な所属意識が働いているようで、民主主義の根本精神に、馴染まないような気がする。

▼個人が尊重しあい、組織が構成されている方が望ましい。組織ありきで、個人の自由や表現が制限されていては、進歩発展のない組織になってしまう。

▼ふと思う。テレビCMで、かわいい女の子が「ゾウさんも好き。キリンさんも好き」というのがある。この意見に寛容を示す精神こそが、民主主義の基本ではないかと思う。

▼多様な意見があり多様な世界がある。アベ政権のように、多様性を認めず唯我独尊政権では、思考も酸欠状態に陥ってしまう。

▼総理が「森友問題」というより『昭恵問題』で、酸欠状態になり、米国に出かけトランプさんと会談し、英気を養ってくるようだ。しかし、国民はアベ総理がトランプ大統領と会うたびに、どんなに息苦しい思いをしているのか、知らないのだろうか。

▼ブログ論壇では「トランプ大統領との友達付き合いはやめて」と、多くのブロガーは指摘している。「北朝鮮の拉致問題を解決してもらう見返りに、巨額の武器を購入する」なんて「外交」は、ただの『害交』に過ぎない。

▼こんな発言を私の組織は「品格がない」というのだろうか。私はジョークを交えた、明るい批判だと思っているのだが。けれど私の組織にも、個人的にはアベ総理が早く退陣すればいいと思っている人が多いようだ。根底は同じ思いの人が集まる組織なのだ。

▼組織と個人。「国家主権」と「国民主権」に似ている。戦後我が国は「国民主権」を選んだ。それは「二度と戦争をしない」という選択だからだ。

▼このことを、日本国民のプライドとし、私もブログ論壇の一員として、常にユーモアを忘れぬ様、社会問題を自分なりに解釈していきたい。

▼桜前線が急速に北上しているようだ。『北朝鮮が核放棄し、拉致被害者が祖国へ戻ってくる』。【サクラサク】という電報が、首相官邸から発信されるのを、国民は待ち望んでいる。

      9条改正で平和うしなう    三等下

      平成から平和にしてほしい   三等下

籠池さんとアベ総理の嘘

2018年03月30日 13時17分32秒 | えいこう語る

▼「アベ総理からと言われ、昭恵さんから100万円をいただいた」と言う籠池さん。このことについて、アベ総理は「そんな事実はない」と断言する。

▼一国の総理をペテンにはめるなどという行為は、普通の国民のなせる技ではない。魑魅魍魎が住むのが政界という所だから、そのトップの総理が嘘を言っているとみるのが、正解だ。

▼でも、人間の性格は顔に表れるという。時代劇の配役で考えれば、悪代官役は籠池さんだ。その口車に乗せられているのが、どちらも世間をよく知らぬ若殿役のアベ総理と、昭恵夫人というのが、いつものストーリーだ。

▼だが今回の時代劇は、サスペンス仕立てになっているようだ。土地買収の悪代官夫婦に担がれた妻をかばうため、殿は老中麻生守を使い、土地買収の事務担当責任者の佐川に、その責任の一切をかぶせようとした。

▼「サガワが悪い。こんなことができるのはサガワしかいない。サガワが張本人だ」と老中は叫ぶ。「あとは国民が判断してほしい」と殿も言い張るが、勧善懲悪が大好きな観客は、そんなことでは納得しない。

▼今度は、シナリオを書き換え、老中麻生守の管理責任にし、老中の首を切って一件落着させる方針のようだ。だがこのくらいのシナリオ変更では、木戸銭(税金)を払っている観客は納得しまい。

▼話は、一気に飛ぶが、福島原発廃炉費用が、2018年~20年までの3年間で、毎年2200億円になるという。この中で、タンク設置などの『汚染水対策費が700億円』だという。

▼東京オリンピック招致の時『福島原発の汚染水は完全にコントロールされています』と世界に向かって、高らかに宣言したのは誰か。

▼嘘つき大会で言えば、金メダルはアベ総理が確定で、銀メダル候補は加計さん。銅メダルには籠池さんが候補というところか。

▼こんなレベルが、我が国の国会風景だ。そうこうしている間に、北朝鮮の若大将が、冬眠から覚めた熊のように活発に動き始めた。

▼平昌五輪に妹を派遣し、南北対話を要請、さらに韓国に仲介をさせ5月にはなんと「北朝鮮と米国の首脳会談」の約束までにこぎつけた。米国は「制裁ばかりではなく対話も重視する」という、チョッピリ雪解けを思わせる、明るい話題を引き出した。

▼さらに、若大将は初めての外遊に中国を選び、お忍び列車で北京入りした。電撃的な戦略は功を奏する。もともと親密な間柄の国だからだ。中国の習おじさんも、若大将を歓待している姿が放映された。

▼まさしく「風林火山」の快進撃だ。息つく暇もなく、4月には韓国との首脳会談に向かう。北朝鮮・中国・韓国の足元を固め、万全の態勢で米国との首脳会談に向かう。

▼5月の米国との脳会談まではまだ時間がある。もしロシア大統領との会談が成立したら、万全に万全の態勢で、トランプ大統領と渡り合えることになる。

▼そうなれば、トランプ大統領も、圧力をやわらげ対話へという柔軟姿勢を示すに違いない。韓国は横においても【米・中・北・露】は、同じ独裁者の国なのだから、横綱4人なら、物事は割とスムーズにいくような気がする。

▼さて、焦っているのは我が国だ。米国さえ軟化政策をとろうとしているのに「さらなる圧力だ」と、こぶしを下ろさない。そうなれば、拉致問題の解決も絶望視される。

▼4月中にも、アベさんは兄貴分のトランプさんに会い、なんらかのお願いをする。その代償はなんだろう?。また高額な武器の買い入れだろうか。

▼それにしても北朝鮮の若大将の見事な外交ぶりだ。相当太ってはいるが、スーパーマンのような活躍だ。私の夢の予想には、スーパーマンのマントを着て、米国へ飛んでいく姿が見える。

▼胸のマークは「S」&「N」だ。【SN マン】は、南北統一のヒーローという意味だ。もはや「ロケットマン」とは呼ばせないという威風堂々とした【SNマン】の巨大な銅像が、平壌の広場にそびえている様子を私は想像する。

▼我が国の「スーパーマリオ」などは、中国の遊園地のパクリキャラクターにしか見えない。嘘つきマリオなどは、種子島から遥か宇宙のかなたに飛ばしてやりたい気分だ。

▼このブログが北朝鮮で読まれ【SNマン】という名に若大将がとても喜んで、北朝鮮に招待したいというメールが届くというのが、今夜の私の夢の予定だ。

▼喜び組の熱烈な歓迎を受けるが、翌朝気が付けば、籠池さんと同じ牢屋にいるという可能性を秘めた夢なので、どこで目覚めるかの検討もしなければならない。

▼アベ総理が政権についている間は、荒唐無稽な夢ばかり見せられる。国民に快適なな夢を見せてくれる総理が、早く出現して欲しいものだ。

アベ総理「あとは国民が判断」

2018年03月29日 07時29分54秒 | えいこう語る

▼森友問題の証人喚問で、佐川さんが「総理や昭恵夫人さらに財務大臣からの影響は一切なかった」と証言した。これに対し、アベ総理は「証人喚問の評価は控えるとし、後は国民に判断を任せる」と、森友問題に終止符を打つ考えを示した。

▼こうなれば、国民が視聴料を払って成り立っているNHKの出番だ。即刻『森友問題・国民の判断』という特別番組を作り、国民による国民のための森友問題の、究明を行ってほしいものだ。

▼たかが国有地払い下げ問題に「安くしろ」などと、総理や大臣が直接局長クラスに支持するわけがない。「何とかしろ」とつぶやけば、次々と下に伝わるのが、役人の役人たるゆえんだ。「忖度」というのは、役人の「阿吽の伝達手段」なのだ。

▼誰が考えても、総理夫人が名誉校長など引き受けるから、そこからこの問題が始まったのだ。【森友忖度問題】と名付けた方が、わかりやすい。森友問題を引き起こした張本人は、籠池理事長と、理事長に騙された昭恵夫人なのだ。総理の女房役である菅官房長官も、夫人に「官邸内蟄居」を命じればいいだけだ。

▼総理は「妻が関わっていない」というのは、偽証罪に与えする発言なのだ。「あとは国民が判断」というのであれば、夫人の証人喚問が必要というのが、世論調査で半数以上を示しているので、夫人も、NHK討論に参加させてほしい。

▼この問題は、アベ夫妻主演の茶番劇を繰り返し見せられているようで、国民もさすがに疲れてきているようだ。佐川さんの元部下たちも、疲れ切って「佐川さんからの指示があった」などと発言する職員も出てきているようだ。

▼改ざんに携わった職員たちの夢に「佐川だ、佐川の野郎がへまこいたので、佐川が責任をとればいい」という、呪いのような声が繰り返し流れ、眠っている無防備な脳に、インプットされられているのではないだろうか。忖度は夢まで浸透しているのだ。

▼私の夢には「東大経済学部出身、佐川宣寿中尉、身長152センチ、敵は我にあり。特攻出撃いたします」と言い、帰りの燃料も積まず、桜満開の東京上空を飛行し、最後の国会議事堂上空にいたり【日本帝国漫才!】と叫び、ゼロ戦によく似合う佐川中尉は太平洋に消えていく。

▼佐川さん、そんな悲しい夢を私に見させないでほしい。先に辞職した前川さんに相談し、今後二人で【忖度漫才】という新たな分野を開拓し、政治漫談の名人になってほしい。前川さんと佐川さんにエールを送ります。

     議事堂の上に十字架アベ・マリア
                        三等下

日本は停滞、世界は新秩序へ

2018年03月28日 12時57分10秒 | えいこう語る

▼佐川さんの証人喚問が終了した。与党幹部は、総理や財務相や総理夫人の関与がなかったという佐川さんの発言で、政局を乗り超えれると勘違いしているようだ。

▼事なかれ主義を重んじる官僚の本分は『国益より省益を守る』といわれている。佐川さんはその中で、一人財務省のブラックホールに突き落とされてしまったのではないか。

▼財務大臣も昭恵夫人も総理も関係なかったというなら、部下の責任だとすればまた自殺者を出しかねない。佐川さん一人が責任を負わされるとなれば、なんで私だけがということになる。

▼昨夜は「自分一人に罪をなすり付けられてたまるもんか」というのが、自宅での佐川さんの心境ではなかったか。まさに、ロッキード事件で、子分も去ってしまった『角栄親分』の心境を味わったに違い。

▼以前ある自治体のNO2にいた方から頂いた本を、昨夜「寝床文庫」から取り出して読んだ。『官僚の正体がズバリわかる本』というタイトルだ。

▼その方とは、何度か飲んだことがある。政治に話になると「諸悪の根源はすべて官僚にある」というのが持論だった。半世紀近くも公務員だった方なので、そうなんだろうなと納得させられた。

▼霞が関官僚の仕事の仕組みだ。どこかの省のある課が新しい政策や法律を作成しようとするときは、それによって影響を受けるすべての省、局、課の同意を得なければならないという不文律がある。

▼さらに総務課や官房にも通す。ある政策に関する関連部署が10課あったとすると、総務課や官房が加わるため、
最終的に調整しなければならない部署が30以上に及ぶという。縄張り争いもあり、簡単には物事は進まない。

▼そんな中で、森友問題の国有地の巨額な値引きが、いとも簡単に行われたというのは、どういうことか。【総理夫人昭恵案件】と呼ばれる、付箋が付かなければ速やかに決済が下りるはずがない。これが霞が関の常識だ。

▼証人喚問での自民党丸川珠代議員の質問だ。「アベ総理やアソウ大臣、昭恵夫人の関与はなかったですよね」という質問の、私の解釈だ。

▼「関与があったといえば、あんたに毒を飲んでもらうよ」という意味に聞こえた。珠代さんは、アナウンサー時代に、ビートたけしの番組に出ていて、東大卒ながらユニークなキャラクターで、人気があった。

▼自民党で選挙に出た時には、違和感を覚えたが、いずれは女性初の総理大臣と、エールを送ったこともある。今
では自民党という悪党の女忍者として、佐川邸に忍び込み、闇に紛れて毒殺を敢行する役に、ぴったりのようだ。

▼政治に素人のだれが考えても「昭恵夫人の関与」は否定できない事実だ。【総理夫人昭恵案件】なる印籠が、忖度の始まりなのだ。

▼籠池さんと昭恵夫人。公金詐欺事件での「共謀罪」を適用すると、裁判所が判決を言い渡し、これにて一件落着と言ったところで、夢から覚めたのだ。

▼午前5時、目覚めてしまったので、布団から出る前に、昨夜読んだ「官僚の正体」を開いてみた。

▼民主党政権は、幹部人事を内閣で一元化する方針を示している。平成22年の通常国会には、事務次官、局長級、部長級の約600人の幹部職員を同格とし、通常の配置転換で抜擢や格下げをできるようにする国家公務員法の改正案を国会に提出したが、廃棄。その後、菅総理は“緊急措置”として各大臣に局長以上の人事は官房長官に相談することを指示している。

▼民主党案が廃棄されたが、アベ内閣はそれを実施して、600人の上級官僚の人事権は、内閣人事局が握った。それがアベ一強のなせる業で『忖度や文書改ざん』につながっているのではないか。

▼夢って、現実の直近の出来事が影響する。最近、面白くもない茶番劇のような政治の夢を見るのが多くなったのは、
今の政治が面白くないからだ。

▼だが、面白そうな役者はそろっている。籠池理事長と名誉校長の昭恵夫人。さらに、幼稚園児役は佐川さんのトリオで、【忖度・森友学園】などという、コントをやっているのを、今夜の夢で見たいものだ。

▼この漫才トリオの最後に、籠池理事長が園児代表の佐川君に「教育勅語」を唱えろという。名誉校長は涙を流し、寄席は拍手の中で終了するというものだ。

▼今日のブログのテーマは「日本は停滞、世界は新秩序へ」というものだった。北朝鮮の若大将が、中国訪問という急激な動きを見せたからだ。

▼だが、私の頭の中も停滞し、そのテーマまで今日は追いつけませんでした。ごめんなさい。

  第85回自民党党大会終了時。
   
     ジミントウ漫才ときこえた   三等下 

日本ハム・ファイターズ北広島市に球場建設

2018年03月27日 12時28分28秒 | えいこう語る

※ブログ開始の前に、一言発言を許していただきたい。「佐川さん、政治の悪に抹殺されてはなりません」。 

▼札幌ドームが、ファイターズのメインスタジアムだと思っていたら、球団独自の新球場建設の話が出てきた。ドームは、経営状態は良いようだが、使用料などが高く、人気絶大の球団側が、新球場建設を決意したようだ。

▼そこで名乗りを上げたのが、札幌中心部から20キロも離れ、広大な土地を所有する北広島町と、市内から出てもらっては、非常に損害を被るとする札幌市だ。両市様々な条件を出し競い合ったが「北広島市」に、軍配が上がった。

▼札幌市の敗因は、市民の声を聞くことも無く、真駒内公園地区を球場建設地としたことにある。そこで、この地区の住民が静かな公園の環境を保全しようと、誘致反対運動を起こしたのだ。

▼私は野球のフアンではないが、札幌ドーム側と球団との間に入り、札幌市長が行司役に入ればいいのではないかと考えていた。札幌市民だって、今後人口減は必死で、球場が二つなどいらないと思っていると思う。

▼札幌市民の意見を聞かず、多くの市民が新球場は札幌市内がいいと勝手に思い込んで、市長が独善的に判断したからではないかと考えている

▼真駒内公園地区の住民の声を聞いて、私は明治12年に開園した函館公園のことが頭に浮かんだ。当時函館に駐在していたイギリス領事ユースデンの言葉を思い出した。

▼【病人にも病院が必要なように、健康な人にも休養する場が必要】という言葉に感動する。私は半世紀以上前の高校時代、この公園のすぐ近くに住んでいた。

▼小さいけれど動物園もあった。市立図書館もあり桜の名所でもあった。眼前には津軽海峡が広がり、青函連絡船が往来していた。すぐ近くは、石川啄木も住んでいた所だ。

▼米国では、80年代に「環境倫理学」という学問が盛んになったという。人間だけの環境ではなく、生物全体の保護を含めて、環境に倫理学をプラスしようという学問のようだ。

▼札幌市長は、我田引水的な経済論理だけで、真駒内公園への誘致を図ったに違いない。市民の方が「環境倫理学」を理解していたようだ。

▼さて、喜びに沸く北広島市だ。名の通り明治17年広島県から移住してきたという。25戸103人、当時「月寒村」と名付けた。大自然の厳しが、身に染みる村名ではないか。

▼明治27年には月寒村から分離独立し広島村としたが、出身地と間違えられれば困るというので「北広島」と改名したという。人口6万弱だが「北の大地」に大きく羽ばたく「広島」という、エネルギーを感じる地名だ。

▼だが、ちょっぴり心配なこともある。ボールパーク構想だというが、遊戯業界(パチンコ)も、この近くに膨大な土地を取得し、相乗効果での開発もあるという記事も出ている。

▼千歳空港も近くにあるので、苫小牧に対抗して「IR法=賭博法」つまり、カジノ誘致に向かうかもしれない。札幌の真駒内地区の市民は、経済効果より環境保全を選択した


▼北広島市民もぬか喜びだけではなく、札幌市民を見習い「健全な環境」の中で、子供たちの未来が輝くようなまちづくりをしていただきたいものだ。

▼歴史を見れば、月寒村島松地区は、ウイリアム・スミス・クラーク博士が「Boys,BeAmbitious」の名言を発した場所だ。この文字を新スタジアムに取り付け、球場名は【ウイリアム・スミス・クラーク球場】としてはいかがだろうか。

▼この地から将来、大リーグ級の選手を輩出するという、フロンティア・スピリッツをもてるような夢のある土地に。平壌五輪では北見市のカーリング選手たちが、銅メダルに輝いた。他、スケートやジャンプも世界をリードする北海道だ。

▼観光とスポーツも欠かせぬ北海道の魅力となってきた。だが【北海道にはカジノはいらない】。カジノは北海道の環境には馴染まないのだ。

▼北広島市への日本ハム新球場建設にあたり『カジノはいらない』という北広島市民の声を期待している。

▼そのためには「安全・安心なまちづくり」をテーマとする、北広島町会連合会の活躍に期待したい。一町会長の私の意見として。