▼世の中とは、真相が解明できないことばかりが蔓延し、構成されているようだ。いや、真相を解明しないことで、世の中というものが成り立っているのかもしれない。
▼福井県高浜原発で行われていた、関電と地元企業、そして役所(元助役)とのトライアングルで行われていた犯罪は、露見したらあまりにも単純な仕組みだ。
▼電力会社の経営は「総括原価方式」なので、赤字補填は電気料金の値上げで解消できる。無責任な経営体質が犯罪の元凶なのかもしれない。会社は潰れる心配がないからだ。
▼福島原発事故裁判では東電が無罪となり「トウデンでしょう」などと、東電幹部に替わりダジャレを言ってしまったが、福井は浄土真宗の信者が多い土地だ。「シンランふり」などという、ダジャレではすまない。
▼関西電力料金還流システム事件(関流システム)に接して、日頃私が不思議に思っていたことに、光明が見え始めてきたのだ。しかし、私のひらめきは「妄想」から始まるので、真相には程遠いものがあると自覚もしている。
▼だが「妄想」の中には、真実に向かう道が必ずある、と私は信じている。そうと思うので、私はあらぬ限りの「妄想」を働かせることにしている。
▼それは「なぜ公明党が国交省の大臣の椅子を、独占しているか」ということだ。国交省とは運輸・建設・国土などが集合した省だ。私の記憶では、田中派(角栄)の利権ポストという思いがある。
▼高速道路建設はもちろん、100箇所もある空港も沖縄の辺野古基地建設も、国交省の所管だ。まさかと思うが、公明党も利権の蜜をたっぷり吸わされ、自民党化しているのではないだろうか。
▼国交省という豪邸は、お金がいくらでも還流するシステムのようだ。このポストは、自民党に忠誠を使うことで得られる。だが、公明党の選挙母体の創価学会は「世界平和を目指す」団体だ。
▼憲法改正を目指すアベ政権にすり寄っている公明党と創価学会は、どんな話し合いでいるのだろうか。そんな公明党を自民党は「愛人」のように気をつかい、やさしくしてくれているようだ。
▼総理他8人で構成されている【安全保障会議】のメンバーに、国交大臣が入れるからだ。この中で「日米安保が行き過ぎないよう、公明が歯止めをかけている」と言わせることができるからだ。
▼さらに、北海道議会の出来事だ。道議は100名だが自民側が4月の選挙で53人となった。そこで改憲の意見書を、開催中に道議会に提出するという。今までは公明党8人が慎重姿勢を示したので、提出を断念していたという。
▼過半数を確保さえすれば、公明党は捨ててもいいということだ。北海道でそうなら、国会でもぐずつく公明党を外し、改憲に賛成の野党をとりこみ過半数を確保すれば、公明党はお払い箱ということだ。
▼改憲にはどんな手でも使うというのが、アベ末期政権だ
。「自民党一強をコントロールできるのは公明党です」とヤマグチさんは言うが「寝ぼけたことばかり言うのではない」といわれ、そのうち自民党から三下り半を突き付けられるに違いない。
▼平和と戦争(改憲)を行ったり来たりしている【こうもり党】の命も、そう長くはないだろう。そして大臣の椅子も利権も奪われてしまうに違いない。
▼と、妄想を逞しくしてしまった。空港建設も相当な利権が生まれるようだ。北海道の7空港を一括民営化させたのは、菅官房長官だ。さらにIR法の推進や核のゴミの処分場、米軍の練習場拡大なども、官邸が動いている。
▼それに、新知事の若い鈴木は,官邸の回し者の知事のようだ。自民が悪いのではない、鈴木に勝てる野党候補がいたのに、それを担ぎ出せなかった野党が、護憲を主張しているうちに、戦闘能力も失ってしまったからだ。
▼北海道の空港の合併で、千歳空港には世界からの路線を拡大する。それは貨物便も増えるということだ。米国との貿易協定が結ばれるたびに、北海道へは米国からの貨物便も増えてくる。
▼今後の日米貿易協定は、空から関税撤廃の物資がどっさり運ばれ、北海道農・水産業は大打撃を受けることになるだろう。
▼アベ政権を早く終わらせなければ、北海道が危ないというのが「関流システム」からヒントを得た、私の果てしない妄想だ。