函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

「おもてなし」と「おもいやり」

2013年11月28日 11時25分55秒 | えいこう語る
オリンピック招致の時、滝川クリステルが「おもてなし」と色っぽくささやき、IOC委員の心を奪ったのは記憶に新しい。
ところが、アベちゃんは「福島原発事故の汚染水が、コントロールされている」と嘘をついた。
「おもて無し」だから「裏だけ」で、アベちゃんの発言は嘘ではないかと、揶揄されもした。
さて、そのアベちゃん、今まで政治の裏方に、ひっそりしていた「戦争をする国」への準備案件を、次々成立させてきた。
修正案などと、屁のツッパリにもならぬ小手先の抵抗を示す野党も、すでに法案への賛意を見せ、大政翼賛会の様相を呈してきた。
「表の無い国」裏社会は、悪がはびこる。だから秘密保護法案を可決し、自分たちの権益を守る。
賛成多数の強行採決。挙手する姿は「ハイル!アベ」と、聞こえてきた。
※特定秘密保護法案には、我が霊峰恵山も、頭から湯気を上げ怒っている。


この頃「おもてなし」より「おもいやり」の世の中が、より健全なのではないかと思うことがある。
太郎ちゃんが、天皇陛下に手紙を渡した。いわゆる「直訴」というものだ。
右翼系の議員やそれに近い人は、戦前の「不敬罪」に当たるという見解を示す。
リベラル派側からも、それに同調する意見が出ているようだ。
東大の姜尚中教授もその一人だ。私は正確な論客人だと、好感を持っていた。
「太郎ちゃんは、ひと言で言えば、トンチンカンです」と。
ジャーナリストの大谷昭宏は「太郎ちゃんの行動は,天皇への無礼と同時に、国民に対しての裏切りでもあります」だと。
新右翼、元一水会代表鈴木邦夫を私が知ったのは、随分前の朝生テレビだ。
「天皇制を批判する者がいても、それはかまわない」と言っていた。懐の広い右翼もいるものだと思っていた。
その発言だ。「太郎ちゃんについて、不敬だとか議員を辞めろなどと報じている週刊誌は、皇后や雅子妃に対しバッシング報道している。どっちが不敬ですか」と。
さらに「主権回復の日、式典に無理やり天皇陛下に出席してもらい、突然“天皇陛下万歳”と叫ぶほうが失礼です。不敬です」と話し、太郎ちゃんに対し、おもいやりの精神を遺憾なく発揮している。
さて、リベラルが右翼に、右翼がリベラルに、この逆転現象をどう解釈するからだ。
思想にも境目がなくなってきたのだ。
難しいことは解らないが、純ちゃんを例に考えてみた。
原発推進派の元総理純ちゃん、突然「脱原発」の広告塔になった。これは国民に対する、おもいやりの精神だ。
しかし、原発再稼動派の自民党、これはお金を武器にしたおもてなし派だ。
だが、自民党には将来の総理と期待される、息子進次郎がいる。
この純ちゃんの言動が、おもいやり派とおもてなし派の緩衝材となり、本質を見る目を曖昧にさせる。これが一番危険なのだ。
「限りなく曖昧な日本」。
この世情に乗じて、アベちゃんの「行け行けどんどん作戦」が、成功するのではないかと考える。
その成功を支えているのは、何と言っても、アベちゃんへの国民の高い支持率だ。
「おもてなし」も「おもいやり」もない国、こんなことを考えると、今夜も悪夢にうなされそうな気がする。

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