ZEVEX~行動する自動車環境問題NGO~

手造りPHEVで、そしてプリウスPHVで二度の日本列島縦断を達成し、世界初EV南極点到達を目指し活動する冒険チームです。

TEEWAVE AR1(東レ製EV)見て来ました。

2011年11月23日 19時18分32秒 | ZEVEXの活動

チャンスに恵まれて、東京モーターショーの展示より少しだけお先に、東レ株式会社が造ったEVのコンセプトマシン「“TEEWAVE” AR1」を見学させて頂きました。
“TEEWAVE”AR1とは、「Toray Eco Efficient Wave Advanced Roadster 1」を意味するらしいです。「1」とナンバリングするってことは、今後2や3も有るのかも知れません。
T
(画像は上下共msnのサイトより)

実作業を手掛けたのは、F1もやってる(た?)「ゴードンマーレー・デザイン」だけあって、ホイールの間から覗くと、Wウィッシュボーンの赤いアームが見えました。
その赤いアームはカーボンではないそうで、全体の構造を言えば、中央の、主にコクピットの部分がカーボン製の主幹で、その前後にサブフレームが伸びて、サスペンション等はそれにくっ付いている構造になっているというお話でした。
当然カーボンで造られた、超軽量そうなシートの後ろ部分のパネルは跳ね上がって、思ったよりも広い物入れが存在しますが、フロント部分のパネルは開かないらしいです。
(但し、12V系バッテリーへのアクセスはフロントパネル部分からとのお話)
完全にカバーされたように見えるフロント部分ですが、隙間を覗くとインバーター冷却用と思しきアルミの放熱コアとファンが見えました。

リア中央部分の丸いポッチが充電口。形状からもチャデモ用ではなく100/200V用であることがわかりました。)

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滋賀県でコンバートEV試乗会

2011年11月14日 23時01分56秒 | ZEVEXの活動

今週の日曜日(11月20日)、滋賀県東近江市にある「西堀榮三郎記念 探検の殿堂」という博物館で、ZEVEXが夏の鈴鹿EVレースを戦ったミゼットⅡベースのコンバートEVの試乗会を行います。このマシンは以前御紹介したように、滋賀県では2台目のコンバートEVで、軽自動車登録では滋賀県初のコンバートEVになります。

(10年ぶりに復活した夏の鈴鹿EVレースでは堂々のポールポジション!
くじ引きだけど・笑)

この日は
「関西文化の日」 なので入場料は無料です。更にはEVの試乗も無料の大サービスでやっちゃいます。
実はZEVEXはこの約2ヶ月間、この「探検の殿堂」で企画展をおこなっていて、21世紀型の南極探検を目指すチームとして、チームの四駆電気自動車2号機「ARK-1」号を展示しています。
その「ARK-1」号を展示している部屋は、以前はこの博物館最大の「売り」だった「マイナス25度が体験できる部屋」なので(現在は休止中)、オフロード専用に特化した4WD-EVを飾るには相応しい場所と言えるのかも知れません。

(稼動していた頃のマイナス25度の部屋。間宮アタックではマイナス35度以下でテント2泊だったので、個人的には特に何てことは無かった)


車でないと来場し難い場所ですが、車ならば名神「八日市」インターから5分程と交通至便です。
試乗会当日は鈴木の講演も有るので、コンバートEV作製に興味の有る人や、風車やソーラーパネルからの電気自動車への発電の実際を知りたい方は、是非講演会に参加頂ければと思います。会場内には少しだけですがコンバートEV作製に使うパーツも展示してあるので、そんなパーツを見ながらEVコンバート製作の解説をしてみようかな?とも考えています。
ま~オーディエンスの要望次第ではありますが・・・。

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立命館大学校友会のサイトで紹介頂きました。

2011年10月20日 11時17分50秒 | ZEVEXの活動

鈴木の母校立命館大学の「校友会NEWS」、今回の「探検の殿堂」でのZEVEXの展示を掲載して頂きました。ありがたいことです。

在学中、決して素晴らしい学生・・・という訳ではなかった鈴木ですが、
一昨年チームで作った人力で発電して走行できる
電気自動車の試乗会をBKCで実施したり、

動画も有ります↑
昨年「プラグインプリウス途中無給油日本列島縦断の旅」で朱雀キャンパスで充電させてもらったり

した流れが有るからなのかも知れません。
何にしても母校からの応援というのは嬉しいものです。

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4WD電気自動車を博物館に展示します。

2011年10月09日 18時36分26秒 | ZEVEXの活動

発電まで含めて電気自動車の活動を12年間も続けて来たチームとして、原発事故と電気自動車について何かコメントを発信しようと思って更新できないままになっていたこのブログですが、告知が必要なチームの活動に迫られて更新することにしました。

その活動とは、2005年の東京オートサロンでコンセプトカー部門で優秀賞を獲得した、ZEVEXとしては2台目にコンバートした4WD電気自動車になる「ARK-1」号を博物館に飾る、企画展が始まったのです。


(仮セットした4WD-EV「ARK-1」号。現在はもう少し美しく展示されています)

企画展が始まったのは、滋賀県東近江市にある「西堀榮三郎記念・探検の殿堂」という博物館で、
「次世代型の南極探検」として、電気自動車で南極点に挑戦しようと12年も前から活動を続けているZEVEXにお声がかかったのです。

企画展は11月27日(日)までのロングランで、7年前に挑戦した「厳冬期ロシア・サハリン州氷結間宮海峡ゼロエミッション横断」挑戦の実績を中心に、12年間のZEVEXの活動の軌跡を大型のパネルにして展示しています。
また、動画素材も流していて、凍った間宮海峡の実写映像や、ZEVEXの最新4WD-EV3号機「ARK-2」号の動画もご覧頂けます。

博物館に鈴木が居れば、電気自動車のコンバートの方法や、風車やソーラーパネルを使って発電する方法や実際の発電の按配などについてもお答えしますので、お時間のある方は是非ご来場下さい。
尚、この企画展は
「関西文化の日」登録事業です。

************  おまけ  ****************
マシンの搬入にはメチャメチャ苦労しました。

(搬入にはチルホールやレバーブロック等、ひっぱりデバイス使いまくりでシベリアのオフロードを攻めているようでした。)

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電動レーシングカート・シリーズ戦復活

2011年06月05日 12時33分13秒 | ZEVEXの活動

内燃機関のレースでもそうである様に、レーシングカートは電気自動車のレースでも入門用カテゴリーと言えます。
私の記憶が正しければ、既に1990年代半ばには日本EVクラブのメンバーを中心に、ガソリンカートを電動化してモータースポーツとして形にする活動が盛んに行われていて、確か1997年には茨城県の「ファステストクラブ」でシリーズ戦が開始されていたように思います。
その後場所が変わったりしたみたいですが、21世紀になって、ZEVEXが1台目のEVジムニーでJAF公認競技「TOMBO Dart Attack」に参戦していた頃、茨城県の潮来でERK(電動レーシングカート)のシリーズ戦が、筑波大学の「でんきみなぎる」チームを中心に開催されていたことは、鮮明に覚えています。
その後10年間ほどは、EVクラブの催事の中で単発のレースプログラムがあるだけで、ERKのシリーズ戦は無くなってしまっていたのですが、今回そのERKのシリーズ戦が復活するそうで、EVクラブの催事で「VEX KART 011」を走らせていた我々にも声を掛けて頂きました。

(フェスティカ栃木サーキット、設備が充実したサーキットだ)

今回の主催はODYSSEYバッテリーを販売されているプロジェクションさん。昔からERKで熱心に活動されているEVクラブの古い同志です。
ZEVEXは極悪路クロカン走行が専門のチームですので、舗装路のレースは全くの門外漢ですが、JAFのA級ライセンス程度は持っているメンバーも数名は居るので、ド素人というよりは多少はマシだろうと思い、枯れ木も山の賑わいになればと思って参戦する方向で検討を開始することにしました。
そしてこの6月5日(日)、震災の影響で延期されていたプレ大会が、栃木県のフェスティカ栃木サーキットを会場に行われました。
ZEVEXは傘下のZEVEX Racing Teamからエントリーしましたが、チームオーナーの私と監督の大津隊員は、揃って前日から別の外せない用事が有って、この日は若手の内山隊員にマシンを任せ、彼の友人2名を誘って参戦することになりました。

(ZEVEXでは舗装路担当な内山豊隊員。走りも整備もなかなかの腕前だ。)

プレ大会ということもあって、この日のプログラムは長いフリー走行の後にドライバー3名がタイムアタックを行うという単純なものでした。

(走行前にコーススタッフからレクチャーを受ける)

我々にとっては初めて走るサーキットなので、ギア比もタイヤも「勘」で選びました。更にアライメントがおかしいのか?ブレーキを踏んだ時に左にステアリングを取られる挙動が大きく、適当過ぎるレーシングマネジメントではありました。
案の定、フリー走行で1コーナーにオーバースピードで進入した1名がコースアウト。幸いドライバーは無傷で、マシンもフロントウイングの留め金が無くなった程度でタイムアタックも走ることが出来ました。・・・が、そんな適当過ぎるマネジメントで結果が出る訳もなく、グダグダのままに終わったプレ大会となりました。

(コースアウトして泥だらけになった011号。怪我が無くて何より。)

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ERK電動レーシングカートレースに参加します。

2011年05月01日 23時36分36秒 | ZEVEXの活動

電動レーシングカート(ERK) on board camera

震災・・・というよりは、原発事故以来このブログに日記が書けずに居る。
電気自動車を語る時、その電気をどう作るか?は核心的問題であり、計画停電や節電が求められる状況を控えて、そこにコメントを出さずに各論的な話を書いても収まりが悪い気がするからだ。
下書きを書いては消し、消しては書いて、を繰り返しているのが正直なところだ。

この点に関しては、近日中に私の思うところを公表するつもりだが、文章の推敲に今しばしお時間を頂きたい。

さて、そんな中で、明日から日本EVクラブ主催の「Exciting GoGo! EV RACE 2011 」に傘下の「ZEVEX Racing Team」で参加する。
被災県のひとつである茨城県の筑波サーキットが舞台であることは、参加不参加を考える上で気になった部分のひとつではあったが、チームとしては、福島の仲間へ物資を運び込んだりと具体的な支援活動もしていること、過度の自粛は功よりも罪が多いだろうこと、等も考えて、大袈裟になるコンバートEVは辞めて、こじんまりとERKで参戦することにした。

今回は公募から非隊員も1名参加して、計7名での参加となる。
電気自動車がブームであることの証拠なのだろう、公募枠はその日の内に決まってしまった。

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耐寒仕様の電気自動車

2011年01月21日 01時46分28秒 | ZEVEXの活動

去る1月2日(日)3日(月)、ZEVEXの2011年最初の活動を行った。
昨年末から続く、南極点アタック用4WD電気自動車「ARK-2」号の耐寒性能向上カスタム作業で、まずはインバーターとバッテリーを納める耐寒ケースを造っている。
新年早々の製作活動だったが、この日も兵庫県から栃木県まで7名の隊員が集まった。
メーリングリストで細かい調整を行って活動日を決めるのだが、決して無理をせず、来れる時に来れる人が来て活動を進めて行くのがZEVEXのスタイルだ。電気自動車のレース活動だって同じスタイルで、どうしても人数が集まらない場合は、驚く程あっさりと参加をを取り辞めてしまう。



(兵庫県から鈴木と相乗りで神奈川までやって来た柿木隊員。専門はオオサンショウウオの調査・研究・保護だったりする。学位が有っても、ZEVEXに来ればスライドソーを握らされるのが面白いところ)

2日(日)の作業はバッテリーが載る底板の製作。バッテリーケースの下にはシートヒーターが入る空間が有るので、底板に補強を入れて、バッテリーの重さに負けない
強度を確保する。




(東棟が溶接作業で手狭になったので、リフト場に作業場所を確保してバッテリー底板に補強を入れる鈴木)

バッテリーケースは、2005年に厳冬期のロシア・間宮海峡横断に挑戦したEV4WD2号機「ARK-1」でテストしたケースを元に設計している。あの時よりも断熱の水準は上がっているし、ヒーターも強化したので、マイナス40度くらいまではシステムの作動に問題は無いと考えている。


(バッテリー&インバーターケースの大型化に伴い、土台の搭載枠も造り直しとなった。溶接作業の準備をする、左から内山・西村・斉藤の各隊員)

ケースに仕込む断熱材は、予算も考えて建材用のスタイロフォーム。ところが住宅エコポイントの煽りを受けて、材料が不足気味。切り損じは許されない中で、バッテリーとインバーターを借り組みしてみるとこんな感じになる。

この日はバッテリーケースの他に、アクセルリンケージのモディファイも行った。インダクションモーターを搭載するARK-2では、特に雪道を始めとしたオフロードを走る場合に、回生ブレーキを上手く使ったアクセルワークが肝になる。
最終的にはドライバーが鍛錬を積むしかない部分だが、アクセルワークをやり易いようにピロと全ネジでアクセルリンケージを造り直した。


<この日の他の参加者>
大津隊員・新田隊員

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EVジムニーの動画が・・・。

2010年12月13日 01時47分55秒 | ZEVEXの活動

4WD電気自動車(EV)、回生ブレーキで雪中オフロード走行(短)

 

ここ3日ほどEVジムニー3号機のオフロード走行動画へのアクセスが急に増えた。

1号機の走行動画へのアクセスも増えているところを見ると、

EVジムニー関係で何かニュースが有ったのか?

誰か知ってたら教えて(笑)。

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改善の余地多し、JEVRAのレース

2010年12月09日 10時35分54秒 | ZEVEXの活動

先日、岡山国際サーキットで「国民文化祭・おかやま2010」の中で行われた電気自動車レースを見に行って来た。夏に袖ヶ浦サーキットで行われたレースの第2戦になるらしく、今年から始まったEVの新しいレースだ。我がチームにも「出ませんか?」というお声賭けを頂いた(事務局の方とツイッターで繋がっていたので)為、一度どんなレースなのか見て今後の参加を検討しようと考えたのだ。

(スタート風景。予選最下位が鉛のポルシェ916ではなくて、三菱アイミーブだったのは、バッテリー温存作戦か?)

ソーラーカーやエコノムーブ系のマシンではなくて、ちゃんと人が乗れる外見普通な車両で行われる電気自動車のレースは別に珍しいものではない。一部の報道では今回のレースが「電気自動車レースの幕開け」みたいなことを言っていたが、それは間違い。新しいようで電気自動車は古いし、少数だが昔から熱心なマニアは居たので、90年代後半には富士スピードウェイでもレースが有ったし(確かJAF公認)、東コースだったけど鈴鹿サーキットでも有った。今年で16回目を迎える「日本EVフェスティバル」のレースは、2002年からは筑波サーキット本コースだ。

さてレース本番、参加車両は、テスラ3台と地元岡山水島工場に生産ラインを持つアイミーブ3台、そして4日前にEVフェスティバルのレースを走ってバッテリーを完全放電させたばかり(最後の最後で電欠停止)のポルシェ916コンバートEVの計7台・・・の予定だったが、テスラの1台はキャンセル、後で調べたら、ドライバーが中国で別のレースに出ていたようだ(未確認)。

(EVフェスティバルで最速チャレンジに出る直前の赤テスラ。ドライバーは飯田章氏だ。筑波のタイムは1分11秒391、速いけど、予想した位の速さだった。ちなみに02年に最速チャレンジに登場したVITZのコンバートEVは1分13秒304だったので、VITZから8年経って2秒縮まった)

(ZEVEX的に一番気になったマシンは、JAFジムカーナ参加の為に1年間三菱さんからお借りしたこのアイミーブ。今回は雑誌ザッカーチームとしてエントリーしていた)

(そして、今回唯一の市販車改造クラス、TAISAN PORSCHE916EV。914じゃなくて916ってところがクールだが、流石に鉛ー酸バッテリーでは勝負にならない)

この陣容だと、50kmというレース距離と合わせて、スタート前からレースの展開は分かってしまう。当然テスラがどんどん行き、見えないくらい離れてアイミーブ勢が続き、遥か後方にポルシェがゆるゆると走る、という展開。
特にポルシェは昨年EVフェスで見た時よりも、バッテリーを倍積んだらしいので、見ていても重そうなのがわかる。
結果はバッテリーの調子が良さそうな赤テスラの飯田選手が優勝。2位も白テスラだが、ゴール後バッテリーを冷やしていた。ちなみに赤テスラの最速は練習走行時の1分58秒台だったらしい。


(上が2009年のEVフェス、下が2010年。バッテリーの重さ分確かに沈んでいるか!?)

まあ車種が無いんだから、今の段階では致し方無い。と言えば確かにそうなのだが、何とも盛り上がりに欠けるレースだった。テスラが10台も集まれば、それなりに見応えが出るのかも知れないが、テスラ10台が一斉に充電したら、サーキットのブレーカーが落ちまくってレースどころではなくなる気もする。かと言ってパドック裏に建設工事用のディーゼル発電機をズラズラ並べて充電すれば、それはそれでエコカーレースとしての醍醐味に欠けることになるので痛し痒しだ。(個人的には“可能性を証明する為”ってことで、サーキットに充電インフラが整うまでの暫定措置としてそれは有りだと思う。
中国製の安いリチウムイオンを積み、バッテリーは壊しても構わない覚悟で走るつもりでマシンを造れば、それなりにテスラに肉薄できるマシンが造れそうな気もするが、そんな「資金力勝負」なレースが続かないことは、ガソリン車レースの凋落ぶりを見れば分かることだし、げに、電気自動車のレースは難しい。
16回もやっているEVフェスティバルのレースだって、バッテリーやモーターの種類でハンデを付けたり、バッテリー搭載可能量を重量で縛り、総電力量でハンデを付け、と色々工夫をしているし、それも毎年実態にアジャストさせている。
ま、長く電気自動車をやるマニアとしては、参加できるレースが増えることはありがたい話なので、JEVRAさんには今後色々工夫して頂いて、面白いレースを開催して欲しいと願う。

(レース中、鉛のポルシェは「動くシケイン」と化していた)

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日本EVフェスティバル2010

2010年11月27日 15時29分40秒 | ZEVEXの活動

16回目を迎える「日本EVフェスティバル」(日本EVクラブ主催)。JARIから大磯プリンスホテル駐車場を挟んで、筑波サーキットに舞台を移したのが2002年のことだったから、筑波も今年で9回目だ。日本国内は言うまでも無く、恐らく世界最大の電 気自動車の祭典なんだと思う。
今ではJARI時代の「EVフェスティバル」を知っているチームは少なくなってしまって、ZEVEXも気が付けば充分古参な チームになってしまった。でも「古い」というだけでエバっていると、「京都人みたい」だと嫌われるので、20世紀から生き残 った古参チームとして、主要メンバーはスタッフとしてフェスティバルの下働きをする一方、残ったメンバーで傘下の「ZEVEX Racing Team」から、今年はバージョンアップしたERKでチームを組んで参戦した。

(ERKに参加したZEVEX隊員、左から高木・田邊・藤井。監督の大津はヤニ補給中)

11月2日の夕方、日暮れが迫る筑波サーキットに前日入りのスタッフが集まり始める。コースの設営や企業ブース/環境EXPO用テント設置等、当日朝が早いEVフェスティバルでは、主だった準備作業は前日夜の間に済ませてしまう必要が有る。ZEV EXスタッフチームが舘内代表から依頼された主な任務は、今年も美走選手権に使うトンネルの製作&設置だった。

(ZEVEX製作のトンネル。トンネル造って今年で3年目だ。見えない部分で年々進化している・笑)

このトンネル 、製作者自身が言うのもなんだが結構凝った造りをしていて、前日入りするとしても、A/B2コースに2m強のトンネルを2つずつ、計4個のトンネルを現場で造るのはとても不可能な構造をしていた。そんな訳で、10月の内にZEVEXのEV製作ガレ ージに(フェス当日は用事で来られない仲間達も含めて)メンバーが集まって事前にトンネルを完成させておき、

(10月吉日、ZEVEX川崎PITでトンネルの製作に当たるZEVEX隊員の斉藤と大津)

当日はパーツに バラしたトンネルを筑波サーキットに運び込み、美走選手権のコース設営と同時に、位置を確認しながら筑波のメインストレート 上で組み立てて設置するという段取りで対応した。
今回スタッフとしてEVフェスティバルの運営に参加したZEVEXの隊員は 8名。内3名は当日しか休暇が取れなかったので、前日入りして設営準備から参加したのは5名だった。09年は夜半に突風が吹いて大騒ぎになったのだが、今年は天候も穏やかで、遅い夕食を兼ねたミーティング終了後、10時過ぎには宿に入ることができ た。EVフェスティバルのお手伝いをして、前日夜こんなに早く宿に入ったのは、思えば初めての経験だ。

(前日入りして準備を進める。コンバートEVレースで速度を落とさせる為に、最終コーナーに古タイヤでシケインを設置するZEVEX隊員)

明けてEVフェス当日。4時起床の5時前には会場に入る。5時の開門を過ぎると、参加者が続々と入場して来る。参加者の半数 が初参加ということで、運営側も色々心配していたが、初めてで勝手が分からないことが逆に幸いしたのか?スタッフの指示にも レスポンス良く反応して頂き、正直去年より今年の方が現場スタッフ的にはやり易いくらいだった。自チームの例を考えても、慣れて来ると横着をするようになるので、その分運営側は梃子摺らされることになる。
競技プログラムの第1は「全日本電動美走選手権」だ。言ってしまえばERKを使ったフィギュア競技で、速さではなくて美しさを競う。主観に頼った採点方法なので公平性が心配になるところだが、ジャッジの性別や年齢層にバランスを取ったりと、細やかな配慮もされていて、今のところ充分妥当なリザルトになっていると感じる。特に、現状ではチーム毎の水準や練習量に大きな差が有り、私がスタッフ受け持ち位置から遠目で見ても、上手い下手がはっきりわかるくらいなので問題は無いと感じた。もちろ ん将来的に実力が伯仲してくれば難しい局面も出て来るかもしれないが、その時はその時で工夫するのだ。電気自動車が年々進化 して行くのだから、EVフェスティバルの競技だって、年々進化して対応する。
この美走選手権で得たポイントは、30分耐久の結果と合算されてERKの総合順位が決まる。我がZEVEX Racing Teamはチーム 監督の大津志伸がドライブしたが、途中でバックをしたりと、身内が見ても駄目駄目な走りだった。そもそも美しさとは無縁な冒 険チームには無理な競技にも思えるが、この「全日本電動美走選手権」の初代チャンピオンは、私鈴木とZEVEX強化チーム隊員勝股康平コンビなので、選手の選択ミス・・・と、ここでは言っておこう(笑)。
「全日本電動美走選手権」のトンネルが撤去されると、ERKの30分耐久レースが開始される。

(後ろに見えるのはSANYO有志チームのENERACER(スペシャルクラス)。ツインモーターで左右輪を駆動するので、プッシングアンダーとは無縁)

08年までは「デュアルジムカ ーナ」として、メインストレート上でERKを走らせるだけだったが、昨年からはコンバートEVと同じように、筑波コース20 00のフルコースを走れるようになった。5回の強制ピットインが課される他、バッテリーを交換する場合には過剰に急いでミス が発生することが無いように、最低2分間のピット停止が義務付けされている以外は、基本的には全員がレーシングスピードで攻 めるので、全プログラム中最もスポーツ性が高いのがこのERK30分耐久だ。無差別級の「スペシャルクラス」になると、1分30秒前後で周回しているチームもあった。今年は「ミツバ・ダイハツ有志・横浜ゴム有志」チームなど複数の強豪チームが揃っ て不参加だったので、トップの総周回数は下がるかと思われたが、スペシャルクラスの「ハッスルおくぬき」チームの周回数は昨 年と同じ15周だった。02クラスでも、優勝の「エナーシスレーシング」チームの周回数は15周だったし、また、ミツバチー ムは不参加だったが、コンバートEVの強豪「Sanoh」チームがミツバ製のSRモーターを積んで、02クラスの2位(約半周遅 れ)に食い込んだことを思えば、来年のERKは更に激戦になることが予想される。

我がZEVEX Racing Teamも、今年は02クラスに上げての参戦だったが、準備不足に戦略ミスも重なり競技以前の部分で既に敗退 していた。でも参加者は「筑波のフルコースを思いっきり走れて楽しかった」と言っていたので、参加者に最低限の満足感 は有ったようなので、チームとしてはそれで良いのだ。我々は四駆電気自動車の冒険チームであり、サーキットが活躍の場ではないのだから。
手造りEVのデモンストレーションが終わると、いよいよEVフェスティバルのメイン競技と言える「コンバートEV74分ディ スタンスチャレンジ」が開始される。

(多くのメディアに注目される中、コンバートEVレースのスタート時刻が近づく)

例年だと1時間なのだが、今年は74分だ。74分というのはレース中に流すBGM「ベートーベン第9」の長さなのだが、BGMの長さにレースを合わせる自動車競技も珍しい。実はこの74分というのは初めての試み ではなくて、2003年にも行われたことがあった。但し、この時は乗車人員数で周回数が加算される特別ルールがあった時代で 、我々ZEVEX Racing Teamは、同じ京都のEVメルテックチームと共同作戦を取って、メルテックEVミゼットⅡで優勝させても らった思い出がある。もっとも2回目と言っても、03年当時のノウハウを持っていそうなチームは、カーナンバー1・2の「コ スモウエーブ」、カーナンバー25の「トヨタ東京自動車大学校」、カーナンバー11「慶応電気自動車研究室」の3チームと、 徳島工業短大時代の経験を引き継いでいると思われるカーナンバー6「愛媛県EV開発センター」くらいなものなので、ほとんど のチームにとっては、例年の60分から伸びた14分間のバッテリーマネージメントをどうするか?が、競技の大きなポイントになることが予想された。
やはりと言うか、レースが始まると「コスモウエーブ」チームが猛然とスパートして行った。特にカーナンバー1「EVマイティー」は2 6.5kWhものリチウムイオンバッテリー(三菱アイミーブが16kWh)を積んでいるので、ブリブリ走ってハンディキャッ プの4周を取り戻そうとうい作戦のようだった。

(優勝したカーナンバー1EVマイティー。JARI・筑波と両会場での優勝経験を持つのは、恐らくこのマシンだけ)

EVフェスティバルのレギュレーションには、アホ程バッテリーを積み過ぎない ようにと、「車重はオリジナルの1.5倍まで」に制限されているのだが、軽いリチウムイオンを使えばこういうマシン製作も可 能になるわけだ。もっとも、「コスモウエーブ」もう1台のカーナンバー2「EVカプチ」は、「EVマイティー」よりは少ない リチウムイオンを積んで同じ作戦を取ったが、最後の1周で電力が尽き「チェッカー優先」によって、実周回30周したものの1 5位に沈んだ。実周回30周できたのはリチウム勢だけではない。この競技2位になり、今年のEVフェス総合賞「あんたが大賞 」を受賞したカーナンバー3「TEAMいそずみ」は、鉛バッテリーに直流直巻モーターという昔ながらの組み合わせで、実周回 30周を達成している。

(「TEAMいそずみ」のEV-TOMORROW。同じ京都人の私は街中でちょくちょく見かける、京都では有名な電気自動車だ)

チーム代表の五十棲克己氏は、EVで10万km超を走ったツワモノで、バッテリーと会話しながら走れ るベテランの強みを実証するリザルトだった。
来年のEVフェスティバルも11月3日(文化の日)筑波サーキットだ。昨今の急激な電気自動車コンバートブームで参加車両は 増えているが、EVフェスティバルの競技車検も厳しくなっているので、特に安全面では手を抜かない造りでマシン製作に当たって頂きたいと 、末席のいち運営スタッフとして、自戒を含めてお願いしておこう。

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滋賀県2台目のコンバートEV(WELD TRADING INC)

2010年11月11日 00時00分17秒 | ZEVEXの活動

先日の日記で、ZEVEX Racing Team所属の中野はじめ選手が、JAF公認競技として初めての「EVチャンピオン」に輝いたことをお伝えした、2010JMRC神奈川ジムカーナシリーズEVクラス。
この県戦ジムカーナに「EVチャンピオンシップ」を成立させる為、ZEVEXが用意したミゼットⅡEVの2号機が滋賀県に有る。チームが製作・管理する電気自動車としては6台目となるこのマシンは(他にERKの完成車が1台と製作中が1台)、滋賀県で2台目のナンバー取得コンバートEV(電気自動車)になるようだ(1台目は99年登録の「川端電設レオーネ」号)。現在このマシンはJR草津駅から程近い栗東市「WELD TRADING INC」info@weldinc.com
という自動車販売修理業を営む奥邨義昭隊員が管理している。

(ZEVEXが供給した青/白2台のミゼットⅡEVに、それぞれWエントリーの4名で開幕戦をクラス成立させた神奈川ジムカーナEVクラス)

この奥邨隊員、ZEVEX設立時からの隊員で、ZEVEXの母体となった「極限走破」を謳う4WDオフロード(クロカン)集団
「IRON BAR CUP」からの仲間なので、思えば20年以上活動を共にしている。

(富士スピードウェイ・ジムカーナコースを果敢に攻めるZEVEX白ミゼットⅡEV。ドライバーは私だな)

ZEVEXは交流モーターのコンバートEVもやっているが、この白ミゼットⅡはジムカーナに参加することを第一目的に、それ以外は奥邨隊員が自宅近隣で使用する下駄代わりになれば良いという設計目標で製作されたので、極低速のトルクに勝る直流直巻モーターを選んだ。
また、ジムカーナに参加する・・・とは言っても「JAFの世界に電気自動車のチャンピオンシップを創る」ことが目的だったから、コストを考えてバッテリーもコンベンショナルな鉛ー酸としたし、登録も日常使用の利便性を考えて2名乗車に仕上げた。
そんな優しい設計の改造電気自動車なのだが、ジムカーナでは、重心位置の関係でコーナーリング速度にやや勝る青ミゼットⅡEVを何度か破ることも有った。

(最終戦表彰式。最終戦の順位は自動車ジャーナリスト竹岡圭女史に次ぐ4位だったが、シリーズ順位では40ポイントを獲得し、竹岡選手を抜いて3位)

このZEVEX白ミゼットⅡEV、冬の間にちょっと大掛かりなカスタムを予定している。製作時には、ジムカーナのエントリー書にナンバーを記載する必要が有った為に、時間的な問題で妥協せざるを得なかった細かい部分をカスタムするつもりだ。
カスタムとはいっても、エクストラキャブ風に、わざわざカーゴモデルのレジンTOPを加工して取り付けたりしている、奥邨隊員の高感度なセンスは残すつもりだ。整備性を考えた各部品のレイアウトや、バッテリーマネージメントに有用な補機類の追加など、コンバートEVを造り始めて10年を越えるZEVEXのノウハウを加味したカスタムにしたいと考えている。

(バッテリーは2分割で搭載している。カーゴ部分に搭載したバッテリーを充電中)

(200Vを使えば、ガソリン給油口跡に設置したコネクターを使って、一括充電も可能)

もっとも、ERK2号機の製作も途中だし、何より本命のオフロード用4×4電気自動車「ARK-2」号の製作が押せ押せなので、限られたスタッフの力量をどう調整するかが問題ではある。

(EVジムカーナ第2戦で、パリダカ2連覇の増岡浩選手と)

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ERK02クラス

2010年10月31日 20時51分41秒 | ZEVEXの活動

今年もZEVEXは「日本EVクラブ」主催の「EVフェスティバル2010」にスタッフとして、そして選手として参加する。
今年の選手チーム(ZEVEX Racing Team)は、
ERKを初の02クラス(72Vまで)にステップアップしての参加となる。
マシンは01クラス(48Vまで)だった「VEX KART 011」を軽くカスタムした「VEX KART 021」だ。
基本的には下の動画にあるマシンなんだけれども、 
電動レーシングカート(ERK) on board camera

舞台が筑波サーキット本コースなので、動画の時はジムカーナセッティングに合わせていたギア比を、ちょっと上げて高速セッティングにして臨むこととした。
タイムがどうのこうの・・・というよりも、気持ち良く走れる為のセッティングなのだ。タイヤも新品に交換したし、最終コーナー手前のストレートでは気持ちの良い走りを見せてくれることを期待したい。

(高速走行用にスプロケットを交換するZEVEX Racing Teamの大津監督)

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JAF公認の電気自動車チャンピオン

2010年10月27日 23時33分38秒 | ZEVEXの活動

ZEVEX Racing Team所属の中野はじめ選手が、2010JMRC神奈川ジムカーナシリーズEVクラスの初代チャンピオンを獲得した。JAF公認競技で「EVチャンピオンシップ」が争われたのは、長いJAFのモータースポーツ史の中でも初めてのことなので、中野はじめ選手は、史上初のJAF公認の「EVチャンピオン」になったということになる。
このあたりの詳細は、既にWEBメディアで伝えられているが、
その1その2 ここでは、優勝でチャンピオン獲得を決めた最終戦の模様を、同じ最終戦を白ミゼットⅡEVで戦った織邊賀彦選手(ZEVEX Racing Team所属)のレポートでお伝えすることにしよう。

(EVチャンピオン中野はじめ選手。マシンはNO,31ZEVEX三菱i-MiVE)

***************以下織邊選手のレポート**************
今回、IB鈴木さんより「白ミゼットの俺の相方がいないのよ。オリベさん都合はどう?」とお誘いを頂き、前回ヘロヘロな結果だった私としては「前回、せっかくのi-MiEVの性能を生かせないような走りだったのにまた誘っていただけるのは光栄」とばかりに返事もエントリー締め切りギリギリまで待ってもらい仕事を調整し参加決定!
で、前回、コースを覚えるのに全神経を集中してなんとかかんとか完走したので、今回はネットでコースの覚え方が掲載されているサイトを探してみようとしたのですが、全然見つかりません。
「う~む。あれぐらいのコースは覚えられて当然なのか。(涙)」

で、当日。
関西からの夜間移動で富士スピードウェイ朝7:00着。前日早めに寝ることが出来たので多少頭もすっきりし、コースを詰め込む脳みそには好条件!既に関東組は到着して、i-MiEVも充電完了し準備万全!今回も三菱自動車様からお借りしたi-MiEVと青ミゼットⅡEV、白ミゼットⅡEVの三台にそれぞれダブルエントリー。
i-MiEVには中野選手と白ミゼットⅡEVオーナーの奧邨選手。シリーズポイント2位の大津選手が今回は戦闘力に劣る青ミゼットⅡEVでのエントリーなので、EVクラスの初代チャンピオンは、中野選手の可能性大だが、ミスコースもあるのでこの段階では一応未定。青ミゼットⅡEVははチーム監督の大津選手と高木選手、白ミゼットⅡEVはZEVEX代表IB鈴木選手と私の6人体制です。

今回はJAF公式競技完走証明をもらいAライセンス講習会を受ける資格を得るため、前回に引き続き1本は完走することが必須条件です!車両をパドックに駐車し、コースを覚える時間を少しでも長く取れるように受け付けに急ぎます。渡された封筒から恐る恐るコース図を取り出して一目見ると....おぉ!前回より簡単なコースだ(喜)
これならウチでも覚えられそう!ただ今回は前回と違い参加台数が76台と約半数のためEVクラスの出走開始時間も早いので早めにコースを覚える必要があります。
パドックに戻り、コースを覚えるためにマーカーで色分けしたり、3分割して別の紙に書き分けたりと各自工夫しています....って大津さん!コース図、白紙のままですけど。だ、大丈夫ですか?

しばらくして完熟歩行の時間になり、各自コース図を見ながらパイロンの位置、間隔等の確認をします。前回苦労した経験が生きているのか、この時点で殆どコースを覚えることが出来ました。私が簡単にコースを覚えられるって事は、皆がコースを覚えられるということで、これがこれからの激しいタイム争いの幕開けになるのでした....しばらくして開会式兼ブリーフィング。コース説明で「この会場は下のドリフトコースに向かって緩やかに傾斜しているのでブレーキやコーナリングに影響が....うんぬん」
なんと!シビアな争いをするクラスでは言われてみないと分からないようなこんな傾斜まで影響するとは!し、知らんかった。(汗)

クローズドクラスの完熟走行が終わり、ゼッケン1番より第1ヒート走行開始です!私のゼッケンは17番、今回初参加になるゼッケン16REVAの次です。間もなく順番が来て、スタート待ちの車列に並びます。REVAがスタートし、初めて見るREVAの走りに注目。腰高な印象のボディの影響か大きなロールで短いホイールベースを生かしクルクルとパイロンをクリアしていきます。

(大きくロールしながらパイロンを回るTM-WORKSさんのREVA。駆動電圧が低いことと、極低速トルクがそれほどでもないインダクションモーターモデルの為に、タイムはイマイチだった。)

「意外とコーナリングは早いかもしれんなー。おっと次は自分の番やし、集中集中!」
で、私、スタート!
白ミゼットⅡは私にとって久しぶりに初めて運転するコンバートEVなので少々不安ですが、今回のコースには不安は無いのでとりあえずアクセルをグッと踏んでみます。
おぉ!良い加速するやん!気持ちいい~それでも加速ではi-MiEVにかなわないので、なるべく車速を落とさないように、ちょっと大回りでパイロンをクリアするように心がけます。コーナーも扁平タイヤのおかげか良く曲がる!そうこう走っているうちにゴール!EVクラスの中での出走順が早いのでタイムが良いのか、悪いのか良く分からんけど気持ち良く走れたので満足満足!私の後に出走の高木選手、奥邨選手、IB鈴木選手、大津選手、中野選手、全員完走!大変気になる中野選手のタイムがトップのゼッケン27竹岡選手(i-MiEV)から1.780秒遅れの2位!

(1本目の最速時計は、三菱チーム竹岡圭選手のi-MiVE。シリーズにたった3戦しか出場していないのに、終わってみればシリーズ4位は立派なリザルト。)

中野さん曰く「約2秒遅れかー。(逆転優勝は)難しいんちゃうかなー。」そう言わずに頑張ってください!EVクラス全体的に見ても僅差が続きます。
なかなか競技らしくなってます。(笑)
全車第1ヒート走行後、再度コースオープンで歩いてコースを回ります。この頃になると皆コース図の記憶確認の為ではなく、完全にライン取りの確認がメインになってます。特に中野選手はなかなか入念にチェックしているようです。あまり言うとプレッシャーになってもいけないので言わないですけど期待してますよ!中野さん!その後、各自昼食を取り、第2ヒートに備えます。私はトップから5.243秒遅れの4位。初参加のREVAは、モーター出力が低く、直線のスピードが乗らないのか思ったほどはタイムが伸びていないようです。
そうこうしている内に第2ヒートが始まりました。私も目標の「1本は完走」をクリアしたのでタイム狙いで走ります!1本目の「ちょっと大回り作戦」が意外と効いたみたいなので、引き続きそれで行きます。ただ調子に乗って大回りしすぎると走行距離が伸びてしまうので注意が必要です。
で、第2ヒートスタート!小回りしてパイロンをクリアして立ち上がりのときに「シューン」と音がして加速しないのが何か分からないままそこそこ調子よく走りゴール!どうやらインリフト気味でアクセルを踏んだときに内側タイヤが空転していたのが原因のようで、インリフト気味になるまで走れるようになったのはちょっと早くなった証拠!?タイムも4秒近く更新し、第1ヒートなら2位に入るタイムでちょっと嬉しい。
さてさて自分の走行が終わればチーム員の走りが気になります。カメラに望遠レンズを装着しフェンス際へ急ぎます。
現在のところ最初に出走のゼッケン15鈴木健一選手(iーMiVE)が1'16,709というとんでもないタイムを出しているようです。

(“弾丸ジロー”のペンネームを持つ鈴木健一選手。走り終わったら仕事したはりました。ご苦労様。)

我がチームは高木選手、奥邨選手、IB鈴木選手と順調に第1ヒートのタイムを数秒上回るタイムを出してきます...と、気が付いたら大津選手痛恨のミスコース!なぜ!?ここまで第1ヒートトップのゼッケン27竹岡選手が1'17.976を出し、現在三菱チームで1位、2位独占。う~む。恐るべし三菱チーム。中野選手がトップになるには第1ヒートのタイムを約4秒上回るタイムを出さなければなりません。
出走順は第1戦からのポイントの少ない順になるので、シリーズポイントリーダーの中野選手は当然EVクラス最終出走になります。16秒台、17秒台の走行の後なのでプレッシャーがかかります!
いよいよ中野選手がスタート!皆が中野選手の走行に注目します。順調な走行で無事ゴールのチェッカーを受けます!注目のタイムは.........「1'16.503」!!なんとそれまでのトップタイム鈴木健一選手の1'16,709を約0.2秒上回るタイムを叩き出し優勝決定!!
「"やったるで~!"とは思ってたけど、正直今までのトップタイム(鈴木選手)を上回れるとは思ってなかった。」(中野選手談)とのことらしいですがちゃんと結果を出してくるところがさすが中野選手。ZEVEXチームのパドックが歓声に沸いたのは言うまでもなく、その様子は当日のアナウンス担当の方にも良く見えたそうです。そして全クラスの走行が終わり、表彰式を待ちます。

その間、バケツを探します。なぜって?
優勝者(=中野選手)の祝福の為の水掛けをするためです。なんとかかんとかバケツ2個を確保し、一応主催者の方にも水掛させて頂く旨をお伝えし、水はトイレ裏で汲んで準備万端!各クラスごとの表彰式が始まり、EVクラスの順番が来ました。
EVクラスは参加者10人で1~5位までが賞典対象です。5位にはなんと私。4位にはいつも涼しい顔してそつなく走る奥邨選手。3位に竹岡選手、2位に鈴木選手。そして1位は中野選手!私は私自身の表彰もありましたが、中野さんの水掛けの写真を撮るためソワソワして落ち着きません(笑)全員に盾と賞品が授与されいよいよ水掛けの時間です。濡れて困る盾や賞品を避難させて私もカメラを手にその時を待ちます。
中野選手が表彰台に正座し、バケツはチーム監督の大津選手と高木選手担当です。「せーの!」でバケツ2杯の水が中野選手にバッシャーと浴びせられます!この時期、水道の水ってかなり冷たく感じるはずですがそれでも嬉しそうです!

(畑違いの新参者チームですが、神奈川シリーズ伝統の“水掛け”させて頂きました。ありがとう御座いました。)

第5戦までは最高位が2位で優勝は無かったので最終戦で優勝は「もう最高~!!」(中野選手談)だそうです。これで中野選手はJAF公認競技初のEVクラスチャンピオンと2010JMRC神奈川ジムカーナシリーズ最終戦優勝とダブルで受賞を果たしました!
シリーズ最終戦を終わって、中野選手にとってもチームにとってもとても良いシーズンになったと思います。私も前回コースを覚えるのに一杯一杯で競技というより受験勉強のような感じだったので、今回はコースのライン取りを考えながら結構アクセルを踏むことが出来て、なおかつ5位入賞できて良い最終戦になりました。また私の予想を超える走行性能に白ミゼットⅡが大好きになりました。(奥邨さんありがとうございました。)来年の体制は現時点で不明ですが、また機会がありましたら参加させていただきたいと思います。

今回も選手として参加された方々、お手伝いに来て頂いた方々、応援に来て頂いた方々、お疲れ様でした。最後になりましたが、今シーズンi-MiEVを提供頂きました三菱自動車様ありがとうございました。
************************************************


(開幕戦、ZEVEXが用意した2台のミゼットⅡEVから始まった「EVクラス」だったが、最終戦ではi-MiVE2台・REVA1台・ミゼットⅡEV2台の3車種になった。来年は日産リーフに是非出て来て欲しいもんだ。神奈川は日産本社のお膝元だしなあ~。ジムカーナに出るなら他の県戦は有り得ないだろう。)

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久々の2000m越え

2010年10月11日 14時34分31秒 | ZEVEXの活動
「プラグインプリウス日本列島縦断の旅」が終了して2ヶ月以上経った去る土日、ちょっと遅い「打ち上げ」兼「アウトドアレク」を行った。
関東からも関西からも隊員が集まり易いように配慮して、集合場所は南信州「しらびそ高原」とした。夜はBBQパーティーで呑み、翌日のアウトドアレクは軽いハイキングをするという企画内容だ。
ところが初日のBBQは土砂降りで、東屋の下で雨合羽を着たままのBBQパーティーとなってしまった。

(雨合羽を着たまま肉を焼く「プラグインプリウス日本列島縦断の旅」の区間ドライバー達。左から西村(静岡~福担当)・斉藤(福島~青森担当)・大津(北海道担当)・柿木(岡山~静岡担当)と、長期出張中でドライバー参加できなかった和泉隊員)

(当然テントも雨でズブ濡れ。雨の日は吹流しの入り口は使い難い)

翌日のアウトドア・レクレーションは「奥尾高山」までのハイキング。朝4に起きて、カレーで朝ご飯を済ませてスタートする。
この日からは、愛知県通過時にコンセントと寝ぐらを提供してくれた中野隊員が親子で参加しているのだが、冷た雨がショボ降る中の標高2000m越えハイキングは、途中までの同行とはいえ、小学校1年生には少々可哀想だった。でも「もっと上まで一緒に行く!」とガッツは参加メンバー中一番だったので、将来が楽しみだ。

(前尾高山までは、中野隊員の長男しん君も同行。ガッツはこの日のパーティー1番だったかも?)

ZEVEXの隊員は全国に散らばっている為、体力トレーニングに関しては基本的に各自が行うことになっている。チームが目標としている世界初の4WD電気自動車による南極点到達プランでは、マシンを動かす為の電力確保に時間が必要な為、日々の活動水準はアスリート級の体力が必須となるものではない。
とはいえ、通常のスポーツマン程度の体力無しでは流石に通用しないので、定期的に集まって各自の体力が水準を満たしていることを確認している。アウトドア・レクレーションと言うものの、この日も普段自主トレを頑張っているメンバー達は前尾高山から更に進んで、標高2266mの奥尾高山まで足を伸ばして、日頃の自主トレの成果を確認することになっていた。
ハイキングっぽかった前尾高山までとは打って変わって、尾高山を経て奥尾高山までのルートは通常の登山パーティーのペースで進行した。

(尾高山~奥尾高山間には、若干歩き難い場所もある)

午後11時、標高2266mの奥尾高山山頂に到着。紅茶と行動食を摂って休憩し、元来た道を引き返す。

(思えば久々の2000m越えだった)

奥尾高山に到着した頃には、雨もすっかり上がり太陽も顔を出した。滑る木の根に苦労しながらも復路も快調なペースで進み、

(天気が回復したので、帰路には南アルプスの山々が見えた。雲がかかっているのが大沢岳で、本当ならば雲の影に赤石岳が見えるハズ)

午後2時30分、無事登り口の「しらびそ峠」駐車場まで下って来た。
「打ち上げ兼アウトドア・レクレーション」の予定だったが、中盤まで天気が悪かったことで、思いがけずストイックな雰囲気の強い2日間になってしまった。

(しらびそ峠の駐車場に戻って来たところで、先に下っていた仲間達と一緒に記念撮影)
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テスラ・ロードスターがJAFのジムカーナにやって来た。

2010年09月12日 12時42分30秒 | ZEVEXの活動
テスラ・ロードスターでジムカーナ

09年シリーズからスポットでのEVクラス実現をテスト的に開始し、2010年シリーズからJMRC神奈川ジムカーナ部会と4WD電気自動車冒険チーム「ZEVEX」が共同で実現に漕ぎ着けた、JAF史上初の公認競技EVチャンピオンシップ「2010年JMRC<WBR>神奈川ジムカーナEVクラス」。第1戦はZEVEXのEVミゼットⅡ2台での戦いだったが、第2戦から三菱自動車がi-MiVEで参戦を開始した。9月5日その第5戦にテスラロードスターが デモランを披露する為にやって来た。タイムはテスラ・ロードスターが1分33秒399i-MiVEがwebCG生方選手の1分48秒625、この日のオールオーバーベストは、併催されていたミドル戦の鈴木照夫選手1分21秒502、マシンは何と86 LEVINだった。

画像のテスラは特別仕様らしくて値段が1800万円くらいするらしいので、i-MiVEとテスラの値段の差が1400万円くらいで、タイム差が15秒くらいだから、値打ちは100万円/秒ってことになる。

う~ん、何と言えば良いのか・・・。

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