ZEVEX~行動する自動車環境問題NGO~

手造りPHEVで、そしてプリウスPHVで二度の日本列島縦断を達成し、世界初EV南極点到達を目指し活動する冒険チームです。

二人乗りコムス(COMS)

2011年02月09日 02時41分26秒 | NEWS

四駆乗りである私には「アラコ」という社名の方が馴染みが好いが、現「トヨタ車体」からコムス(COMS)という原付四輪電気自動車が販売されている。
販売が開始されたのは確か2000年頃だったと思うので、i-MiVEやLEAFが販売される10年も前から、メーカー製の市販EVが有ったと言えば有ったわけだ。ここ2~3年毎年のように「EV元年」と言う人が居るが、長くEVをやって来た人間からすれば、何が元年だかわからない。本人にとっては元年なのかもしれないが、EVは急に沸いてきた物ではないので、表現としては疑問が残る言い方だ。

さて、2月6日付けのアサヒコムでこんな記事を見つけた。
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高齢者にやさしいクルマ、軽よりも小さく 新規格提案
35道府県の知事でつくる「高齢者にやさしい自動車開発推進知事連合」(会長、麻生渡・福岡県知事)が、「シルバー向け自動車」の概要をまとめた。今後メーカーに開発をもちかけ、軽自動車より小さい新規格づくりを国に働きかける。
概要によると、定員2人で最高時速60キロ、1回の充電で走れる距離が60キロの電気自動車。サイズは長さ2.5メートル、幅1.4メートル、高さ1.5メートルで軽より一回り小さい。高速道路を走らないので衝突安全基準を緩和でき、価格を抑えられる。
国も車両規格のあり方について議論中で、国交省自動車交通局は「世界的に小型車の開発は進んでおり、技術と安全の比較で議論を進めたい」と話している。
イメージデザインの最優秀賞には福岡市の花岡大輔さん(24)の作品が選ばれた。高齢者の足確保と自動車業界の新市場開拓で地域経済を発展させるため、「シルバー向け自動車」開発をめざす知事連合が09年に発足、議論を進めてきた。(今村建二)

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EVの普及にとって、これは好い政策だと思う。
上記のコムスは非常に出来の好い電気自動車なんだけれども、原付登録なので1名しか乗車できない。
家庭の主婦が旦那を駅まで送って行くことも、子供を幼稚園に送って行くこともできない。
この記事によれば、コムスの2名乗車が可能になる。
「長さ2.5メートル、幅1.4メートル、高さ1.5メートル」と言えば、軽2輪側車付きの寸法に近いか?
記事には車輪の数には言及が無いが、恐らく4輪車なのだろう。
だとすると、コムスロングを2座化して即市販可能だ。そうか自分でやっても好い。乗車定員の変更くらいなら、それほど困難な作業でもない。
・・・というか、
05年の「愛・地球博」では場内救急車としてコムスロングの2名乗車モデルが実際に走っていた。
ワイド化して、スペースが空いた分バッテリーを増やして、1充電航続距離を70kmくらいにすればバッテリーのサイクル寿命が延びるだろうし、画像のようなリチウムモデルを出してもらえれば相当実用性が有る。


(以前、ショーモデルで展示されたCOMSリチウム。ドアを付けても法規に触れなくて、且つ電力量に余裕を持てるリチウムモデルなら、エアコンを使っても納得の航続距離が維持できるだろう。)

コメント (2)
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