ZEVEX~行動する自動車環境問題NGO~

手造りPHEVで、そしてプリウスPHVで二度の日本列島縦断を達成し、世界初EV南極点到達を目指し活動する冒険チームです。

間宮海峡に橋を架ける?

2011年12月18日 13時29分56秒 | NEWS

報道によると、ロシアのプーチンさんが間宮海峡に橋を架けてユーラシア・ロシアとサハリンを結び、更には宗谷海峡にトンネルを掘って日本まで繋げ「シベリア鉄道を日本の荷物で満載にする!」と、ブチ挙げたらしい。

■時事通信
ロシアのプーチン首相は15日、大統領選を控えて国民と行ったテレビ会見で、極東のタタール海峡(間宮海峡)に架橋して本土からサハリンへ鉄道を通す計画に関し「(サハリンから)日本までトンネルを建設することも可能で、われわれは検討中だ」と語った。
 サハリンへの架橋は経済面で「重要な計画」と指摘。その上で、計画は「シベリア鉄道を日本の貨物で満載することにつながる」と期待感を示し、日ロ間をトンネルでつなげる構想に言及した。ただ、外交筋は「日ロ政府間で検討している事実はない」としている。(2011/12/16-00:45)

(厳冬期に凍りついた間宮海峡。サハリン側ポギビ村からユーラシア大陸側ラザレフを目指して、海峡を進む4WD電気自動車ARK-1号)

実は間宮海峡を繋ぐ話は昔から有ったらしく、2004年の間宮海峡調査の時、スターリンは海峡にトンネルを掘ろうとしたらしいと現地の住民に聞かされた。ZEVEXでは悪路走破用にチューニングを施した4WD(これは電気自動車ではない)で、間宮海峡のユーラシア大陸側の街ラザレフまで調査に行ったことがあるのだが、ラザレフ側から海峡を見ると、スターリン時代に掘り始めたトンネルの換気口跡が、海峡の中程に島のようになって残っているのを見ることができた。


(間宮海峡ユーラシア大陸側の街ラザレフからサハリン島側を眺める。海の中にスターリントンネルの換気口跡が島のように見える)

支持率が低下しているらしいプーチンさんの、大統領選挙を睨んでのリップサービスなのだろうとは思うが、仮に間宮海峡に橋を架けても、サハリン島東部に有るサハリン鉄道終着点のノグリキまでも、大陸側のバム鉄道からラザレフまでも結構なオフロードだった。
更には、バム鉄道は1520ミリの広軌、サハリン側は日本の植民地時代の設計がベースなので、所謂サブログゲージ1067ミリの狭軌。
ちょっと考えても鉄道を繋げるって線は無い話だなあ~と、間宮海峡のアッチとコッチに行った人間としては感じる次第。


(第2シベリア鉄道とも言われるバム鉄道のディーゼル機関車。広軌だけにデカイ!)


(サラリーマン隊員を中心とした
間宮海峡横断アタック隊後発隊はサハリン急行を使ってサハリン島内を北上した。北緯50度を越えて、ティモフスク駅で列車を降りる勝股康平隊員と斉藤浩城後発隊隊長)

コメント (2)
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