ZEVEX~行動する自動車環境問題NGO~

手造りPHEVで、そしてプリウスPHVで二度の日本列島縦断を達成し、世界初EV南極点到達を目指し活動する冒険チームです。

EVジムニー試乗会/21世紀型オフロードスクール at 岐阜

2014年12月14日 22時12分17秒 | オフロードの電気自動車(EV)


(トラックが1ナンバーなので搬送費が高く付くのが痛い)

半年間の整備を経て、夏に再稼働した元祖EVジムニー「SJ2001」号。岡山福島と21世紀スタイルでのオフロードスクール兼試乗会を開催して来たが、2014年最後の開催地として岐阜県にやって来た。非常に残念なことに、現在の四駆業界に自動車の環境問題を意識した活動は全くと言って良い程見られない。ヨーロッパ・アメリカ・そして日本でも厳しいCO2削減規制が目前に迫っていると言うのに、日本の四駆業界の活動は「昭和」から抜け出せないままでいる。
それでなくとも日本の四駆業界は「猫の額の如き有料コースが舞台」という特殊な環境に有るのに、このままでは「サステイナブル~持続可能~」を旨とした世界の自動車業界の潮流から置いてけボリは確実だ。

とまあ、そんなことは15年も前から四駆雑誌に連載を書いて散々啓発して来たつもりだが、相変わらずな危機感の無さには笑うしか無い。ま、他人はどうでも我々ZEVEXは21世紀に走るオフローダーとして「応分の責務」を果たすだけだ。前衛はどの時代でも常に孤高の存在であるものだ。

(ドライバーは間宮海峡横断メンバーの勝股隊員。コ・ドライバーは最近ジムニー8を購入したG鈴木隊員)
さて、何はさて置き順番に試乗だ。2名一組になり、場内に設営した周回コースを2周ずつ回る。周回路の途中に斜度15度程のヒルクが2本と20度強のヒルダウンが有るが、雪混じりのウェット路面にJB23用ノーマルタイヤなので楽勝とは行かない。クロカンに手慣れたドライバーの足慣らしに丁度と言ったところ。

(路面は完全にウェット。小雪降る中のドア無しなので寒い。EVなので当然ヒーターも無い)


(モーターは簡易防水だが、この程度なら大丈夫)


3号機ARK-2なら回生でジワリジワリと下れるが、直流直巻のSJ2001はフットブレーキに頼るしかない。クロカンマシンとしては弱点と言えるだろう)

バッテリー電圧が低下して来たタイミングでウインチ講習会に移行。時間が有る時は平地で基礎からやるが、この日は初心者(非隊員)が1名だけだったので、いきなり周回路横の斜面をウインチダウンで下ってみる。横引きも想定して、一応チル(X-5)も用意したが、良い位置にアンカーの木が有ったのでウインチだけで降下可能だった。

(ドライバーG鈴木でウインチダウンを実施。ウインチ用には駆動用とは別にバッテリーを2個搭載)

その後充電待ちを兼ねて昼御飯、昼御飯を食べ終わったら座学と続く。この日はモーターの種類とトルク特性の違いを中心に、SJ2001に搭載したウインチも直流直巻なので、PWM制御なども合わせて可変速の方法などを説明した。

(雪降りだったので、座学はタープの下で。直流直巻に弱め界磁、すべりSにVVVF、4象限モーター、ちゅう訳です)
満充電とは行かないが、SOC80程度まで充電が進んだ段階で試乗会の後半。希望者には鈴木ドライブで、座学で解説したモーターの特性を実地で感じてもらいつつ、21世紀でも持続可能なEV四駆を使ったクロカンの可能性を多角的な方面から理解して頂けるように工夫した。

(今回の参加者《早退1名除く》左の綺麗なSJ10はゲストの中西さん・右端の愛車)

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上級者向け4X4ウインチ講習会

2014年10月11日 11時08分52秒 | オフロードの電気自動車(EV)

日本の4x4クロカン界はイビツな構造をしていると感じます。面積は狭くとも、有料のオフロードコースで行う走行も4x4クロカンの一部だと思いますし、1泊2日で行く郊外の山へのアタックは日本のオフローダーがイメージするクロカンそのものでしょう。ただ、それを越えてに広い面積と長い時間軸を持った4WDクロカンが日本の4x4クロカン界には極端に少ないのです。

(ロシアのタイガ森を往くZEVEX遠征チーム。ここはまだ「道」っぽいが、この後森の防火帯となる。そもそも「道」を作ったのではなく、防火帯として造った森の隙間を道として使っているだけだ、とは途中で逢った猟師さんの話。)

だからなのか?5000km・10000kmというスケールの4X4クロカンで必要な技が日本のオフローダーにはほとんど知られていません。8000m級の山は存在しない日本でも、登山をする方は高度順応の必要性を理解しています。「無いから知らなくても良い、だから知らないままでも上級者だ。」という理屈はオカシイと私は思いますし「500kmなら走破できますが5000kmは出来ません」ではオフローダーとして未完成と言わざるを得ないと思いますので、そんな日本の4X4クロカン界に足らない部分を補う一助になればと、東南アジアのジャングルからロシアのタイガ森、果ては氷結した海の上までも4WDで走ったZEVEXの経験を伝える講習会を行いました。

(草原を堂々と走り回れる場所は日本では極めて珍しい。講習会の会場として、ここ桧山高原を使わせて頂けたのは幸いだった。)
今回の講習会は、我々ZEVEXと、F3というクロカン催事を長年運営している福島県のオフロードチーム「パイナップルレンジャー」のコラボ企画として実現しました。催事としてはZEVEXのEVジムニー1号機「SJ2001」号のデータ取りやパイナップルレンジャーさん運営の芋煮会でもあった為、限られた時間で有効な講習会とすべく、内容をウインチワークに限定し、特に1万kmスケールの4X4クロカンで必須となるポイントを選び、座学を中心に構成しました。

(時間軸が短いクロカンでは誤魔化しが効くポイントが、1万kmスケールのクロカンを実行するには不可欠の知識となる。)

幸い今回の参加者にはPTOウインチユーザーは居なかったので、講義は電動ウインチに限定しました。特に一定の水準でクロカンを実践する人達だったので、「皮手袋をしましょう」的な初歩の話は端折って、モーターの構造やバッテリーの科学を中心に講義しました。リップサービスも含むのでしょうが、この講義内容は概ね好評で、感覚でしかわかっていなかったウインチの駆動特性が、何故そうなるか原理が分かったと言って頂けました。

(翌朝、早速マスター巻をするF3実行委員長の青山氏。ZEVEXのメンバーでもある。)

(電動ジムニーを使ってのフィールド講義。パイナップルレンジャー会長の菅野氏も参加。彼もZEVEXメンバーである。クロカンだから当然土木作業も有り。)

2日目は15年前に造ったEVジムニーに搭載された電動ウインチを使って、短いながらもフィールド講義も行いました。この後パイナップルレンジャーさんが段取りして下さったこの催事の会場「桧山高原」の広大なフィールドを皆で移動しながらオフロード走行を楽しんで、今回の催事は幕となりました。
1万kmスケールの4X4クロカンに必要なのはウインチワークだけではないので、機会を作って第2回を行いその他のノウハウも伝えられる機会を作りたいと考えています。
もちろん、ZEVEXに入隊して頂ければ、常の活動で身に付けて頂ける機会は多々有る訳ですが、非隊員のオフローダーの皆様にも、ZEVEXの長いクロカン経験から得たノウハウをお伝えできる機会を持ちたいと考えています。

(SJ2001を囲んで記念撮影。今回は告知が不十分で少人数でしたが、その分濃い内容が出来ました。)

(パイナップルレンジャー女性スタッフ力作の芋煮。美味でした。女性スタッフの力量が厚いこともパイナップルレンジャーがリスペクトされるべきポイントだと思います。)

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4x4クロカンEVジムニー・オフロード試乗会(岡山)

2014年09月28日 09時51分19秒 | オフロードの電気自動車(EV)


(大型の四駆なら楽々なんだろうが、ジムニーだとトレッドがギリギリ)

現存最古のクロカン四駆電気自動車、EVジムニー「SJ2001」号。ジムニーのコンバートはやり易いので、ここ数年でかなりのEVジムニーが誕生したようだが、どの個体もウインチは搭載していない様子だ。 「クロカン」を標榜するならウインチは必須で、どんなトラクションデバイスを使用しようとも、斜度70度15mの斜面はウインチ無しでは登れない。我々の「厳冬期ロシア氷結間宮海峡アタック」のように、命懸けで「チルホールだけで行く」という選択肢も場合によっては有り得るが、それは極限の選択であり、その水準で4X4クロカンを実践している集団を、少なくとも日本の四駆業界内では私は知らない。

手造りPHEV日本列島縦断の旅」以来、車検を取る活動費が無くて、川崎のピットで惰眠をむさぼっていたこの元祖電動ジムニーを整備して久々にオフロードへ持ち出してみた。オフロードと言っても広大なロシアの大地ではなく、狭く「正解のライン取り」もちゃんと有る有料のコースだが、土の匂いを感じながら電動4WDの強大なトルクを味わう走りは楽しい時間だった。

(足廻りはオフロードサービス・タニグチのソルブスペシャル、もちろん公認だ。15年前、四駆業界にEVの「イ」の字も無かった時代に、あまた有った四駆ショップの中でこのマシンの製作に唯一資金的援助を下さったのが谷口社長だった。)

この日の会場はスポーツランド岡山だったので、ZEVEXの母体となった極限走破の4X4クロカン競技会「アイアン・バール・カップ」時代の仲間である西村君(ランドクルーザークラブ岡山の初代会長)にも声をかけ、広島県三次市から竹藤隊員も参加して、ワイワイと交代でEVジムニーのハンドルを握るほのぼのした走行会となった。

(モーグルのラインを誘導するLCCO初代会長の西村君。「ロバQ」というロックバンドのドラマーでもある。)

SUVと呼ばれる貧弱な「砂利道四駆」が幅を利かせ、ありのままの地球の表面~すなわちオフロード~を走れる堅牢なクロカン四駆が減少して行く中で、各地のオフロードコースが閉鎖に追い込まれた。そんな現状にあって、このスポーツランド岡山はそこそこの面積も有り、V字・モーグル・ロック等サーフェスのバリエーションも豊富で楽しいコースだ。確か2000年だったと思うが「オフロードサービス・タニグチ」さんのクロカン講習会にこのSJ2001を持って来たことが有って、SJ2001にとっても懐かしいコースだった。

(参加者に一番人気だったのがロックセクション。直流直巻を積んだ電気自動車特有の強大なトルクでグイグイ押して行けるので走り易いのだ。ヨンマルの2B3.2Lディーゼルの低速は確かに太いが、5rpmで安定したトルクを出すことはできない。)

上にも書いたが、電気自動車のジムニー自体は現在日本国内に10台近くは存在する。中には多少クロカンっぽいのを売りにしている個体も有る様子だが、そのEVジムニーを使って21世紀に相応しい4X4クロカンを啓発するような試乗会の話は聞いたことが無い。各地の四駆仲間に聞いてみても「EVジムニー試乗会」とか「EVジムニーに乗れるクロカン走行会」というのは聞いたことが無いと言う。
「4x4クロカン」というカテゴリー自体が存続の危機に瀕している今、この状態は非常にマズい。本来は資金力も有り、それが商売のネタになって投資を回収できるビジネスサイドの人がやれば良いと思うが、それはクロカンに対する「志」の問題なのでボヤいても仕方が無い。
そんな「4X4クロカン」への想いも有り、普段は隊員だけで行う走行会に今回は外部のメンバーを誘ってみた。
慢性的な資金不足をメンバーの小遣いを出し合い都度都度誤魔化し、スタッフの力量も貧弱なZEVEXだが、極限の4X4クロカンを額に汗して体現しているチームとして、EVジムニーを使った21世紀型のクロカン走行会やオフロード講習会等も、人・物・金の配分を少しだけ見直して強化して行きたいな、と今回の走行会を通じて感じた。


(この日の「傾き一番」は兵庫の織邊隊員。ランクルロクマルを新車から60万km超で乗る日本屈指のロクマル乗りだ。JAFのA級ライセンスホルダーでもある。)

(「ひっぱり系」らしくウインチも使ってみた。トップレンジャーの24V物を搭載。)

そんな訳なので、21世紀型のオフロードを体験してみたい、という御要望が有れば、可能な範囲でお答して行く所存です。できれば「自分の為の4X4クロカン」だけではなくて、活動の1割2割を「4x4クロカン」全体の為に頑張っている人やクラブと係わりたいというのがこちらの願いです。
別に難しいことではなくて、定期的にクロカンイベントを主催しているとか、河川敷の清掃に四駆で参加しているとかで十分な話です。御興味のある方はZEVEXの公式サイトからメールを下さい。

(ZEVEXの設立15周年記念Tシャツを着て記念撮影。左端が三次から参加の竹藤隊員。ドライバーは保田隊員、助手席は間もなくの嫁さんだ。)

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クロカンEV再起動

2014年08月31日 10時02分46秒 | オフロードの電気自動車(EV)

PHEV化して、名目燃費50km/L越えを目標に日本列島を縦断した2007年~2009年の旅を終え、ピュアEVに戻されてZEVEX川崎ピットで保管されていたチームのEVジムニー1号機「SJ2001」。
このブログでもお伝えしているように、2000年9月の起動以来長年の酷使で傷んだ部位を修復され、漸く再起動まで漕ぎ着けた。

(起動テストは馬に載せて。)

(再起動テストの前にコントローラーへのインターフェイスを清掃する織邊賀彦隊員)

現在チームのメイン車両は回生も使えるEVジムニー3号機「ARK-2」号に移っているが、ウインチやチルを使ったクロカンに長けたメンバーならば、回生が使えない四駆EVでも上手くクロカンに使うことが可能なので、今後はその辺りのクロカン技術的な視点かららの問題点洗い出しをやってみたい。
とりあえず再起動の御報告のみ。8月中に再起動ができてほっとした。

(ガレージ外の畦道で足の伸びを確認。閉鎖された敷地内ですので念の為。)

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直流直巻モーター分解

2014年07月19日 01時25分18秒 | オフロードの電気自動車(EV)

昨シーズンのZEVEX Racing Teamはマシントラブル連続の1年だった。中でも春の筑波コース1000ではモーターから出火して消防車の出動と相成った。ガソリンを積んでいない電気自動車なので、消防車が到着したのは既に鎮火した後だったが・・・。
燃えたモーターは分解して、使えるパーツだけスペアとして保管しておく為に倉庫に置いてあったのだが、今回モーター内部のカスタムに着手すべく、構造の細部確認を兼ねて分解作業を行った。

(ステータからアーマチャを抜く。獲ったど~~~!!という雰囲気の柿木俊輔隊員。)

(第8次ロシア調査隊に帯同してロシアの川に潜る柿木隊員。この時は獲ったどう~!とはならなかった。)
ここ3~4年で手造りEVの世界でも交流モーターが一般的になって来て、吊るしのEVを買っただけの人は言うに及ばず、自作EVを楽しむ人達の間でも直流直巻のドッカンパワーを知らずにEVを語る人が少なからず目に付く。
確かに「ブラシとコンミュテータ」という宿命的な弱点を抱えてはいるが、私は直流直巻が好きだ。特に四駆のEV、それも極限走破の4WDクロスカントリーを電気自動車で実行している我々ZEVEXの立場からは、直流直巻の太い低速トルクには捨て難い魅力を感じざるを得ない。

(右側がブラシ側。籠型インダクションの回転子も単純だが、直流直巻の回転子も単純な造りだ。)
捨て難い魅力は有るが、一方で回生が使えない(極めて使い難い)という欠点が有って、そこにはクロカン的にはなかなかゲンナリさせられる。もっとも、数年前に交流モーター搭載のEVジムニーを完成させて、直流直巻・交流両方のEVジムニーでクロカンをやってみた経験から言えば、ウインチとチルを駆使すれば、回生が効かない欠点は埋め合わせできると思わないでもないので(この場合マシンよりドライバーの体力が先に限界を迎えるので、評価の論点が車の性能を離れた部分にはみ出す)、国内の箱庭クロカンに限定するなら直流直巻を積んだEV四駆のポテンシャルは低くないと、ここでは語るに留めておこう。

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クロカン的回生ブレーキヒルダウン

2013年06月06日 12時43分26秒 | オフロードの電気自動車(EV)

21世紀に入って日本では極端に廃れてしまったが「クロカン」と呼ばれる自動車のジャンルが有る。SUVとは一線を画す、各部が頑丈な四輪駆動車に乗り、スタックすればウインチやチルを駆使して自力脱出し、時には修理や土木作業もドライバー自らが行いながら人と車の総合能力を以てして「目的地に到達すること」をヨシ!とするスタイルだ。

そんなクロカンの本流を行く今や貴重なイベントが福島で続いている。「FUKUSHIMA FOURWHEELER's FESTIVAL」F3と呼ばれるパイナップルレンジャー主催のイベントがそれだ。

そのF3で「ARK-2」号を走らせた。クロカン的な回生ブレーキの実際を披露する為だ。

(走行したヒルダウンは斜度20度強の30mくらいか?ドライバーの西村隊員によると切り株が滑って怖かったらしい。)

電気自動車の世界では、回生ブレーキというと「効率」とか「1充電での走行距離が伸びる」という話しか出て来ないが、クロカンの世界では回生ブレーキには大きな別の意味がある。それは一定強度で安定して効くブレーキである点だ。一定水準以上のクロカンをする人にしかわからないし、最近は故障しない限り電子制御でサルでもできるようになってしまったが、長くスリッピーなヒルダウンでフットブレーキを踏むと、車体が斜面に対して横を向いて横転・転落に繋がるので非常に危険だ。そんな時は適切なギアの選択と共にエンジンブレーキを使って坂を下るのだが、エンジンの無い電気自動車では当然エンジンブレーキは使えない。電気自動車の持つこのクロカン的な欠点は、20世紀に主流だった直流直巻モーターでは解決が難しかったが、最近のインダクションやPM同期のモーターならば、「回生ブレーキ」を使ってそれが可能になったのだ。

それを「実際にやってお見せしよう」という、身体を張ってやってこそナンボ、だと考えるZEVEXらしいシナリオな訳だ。
直流直巻モーター搭載のEVジムニー等は何台か存在するが、私が知る限り現時点でクロカン的回生ヒルダウンが可能な車両は、少なくとも日本国内では「ARK-2」号だけなので、それが珍しかったのか翌日の地元新聞で記事にして頂けた。

(福島民友新聞さんより 本文はボカシを入れさせて頂きました)

このF3を主催するパイナップルレンジャーにはZEVEXメンバーも居り、また道楽者が商売っ気抜きで純粋に続けている奇跡的なクロカンイベントなので、千年万年先に続くクロカンの姿を模索しているZEVEXにとってはとても貴重なイベントである。今後も色々と係わらせて頂ければ、ZEVEX的にも幸せを感じられるところである。


(遠くから~京都から~来たってことで表彰して頂きました。ありがとう御座います。プレゼンターに、ちゃんと美女をふたりも用意するところなんか立派だなあ~。主催者のキャラを感じるなあ~・笑)

 

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四駆EVのクロカン ジャダーが出る!!

2011年10月31日 01時24分21秒 | オフロードの電気自動車(EV)

講演を頼まれて、浜松にチームの3号機4WD電気自動車「ARK-2」号を
持って行くことになった。

・・・が、イマイチ調子がよろしくない。

ここ最近バッテリー&コントローラー周辺の耐寒性能向上カスタムをやって来た
のだけれども、斜面でググッとアクセルを入れるとジャダーが出る。
インバーターがローターの位置情報を捕捉し損ねてインバーターが落ちたりもする。
さて困った。。。

今週は仲間の多くがEVフェスティバルのお手伝いだし、
まあドライビングの腕でカバーできる範囲でやるしか無いなあ~。

(この程度の盛土ならば、トルクで押し行けるのだが・・・)

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EV(電気自動車)ジムニー

2010年01月25日 10時58分51秒 | オフロードの電気自動車(EV)

先週、ZEVEXで製作した4WD電気自動車1号機(1999年製作開始・ナンバー取得済)、EV-Jimny「SJ2001」号のHPhttp://www.ironbarcup.com/ev/が急にヒットするようになって、「なんでや!?」と思って検索をかけてみたら、東京オートサロンで某有名駆動系部品会社がJB23ベースのコンバートEVを造って展示したらしい。(何の賞も取れなかったみたいだけど)

4WD電気自動車(EV)のオフロード走行シーン 4x4 coversion ev
私が電気自動車の記事を「OFF ROAD EXPRESS」誌に初めて書いたのが1998年で、EVジムニー1号機の製作はその翌年99年からだったから既に10年以上昔の話だ。
ジムニーをベースにしたコンバートはやり易いので、別に珍しくはないのだが、

(ZEVEX隊員松浦氏製作のSJ10ベースEV-Jimny)


(凍った間宮海峡横断アタックに使用したSJ30ベースの「ARK-1」号。2005年東京オートサロンでコンセプトカー部門優秀賞を獲得した)


(直流直巻モーターでは事実上不可能だった回生ブレーキを装備して、オフロードの走破性を格段に向上させたJB33ベースの「ARK-2」号人力充電もできる世界一エコな車でもある。)

自動車部品を売ることをなりわいとしている企業がジムニーベースで電気自動車を造って来たことは正直嬉しい。長年ZEVEXが訴えて来たことが、漸く理解され始めたのか?と感じるからだ。ただ、今回の部品メーカーは四駆業界の部品メーカーというわけではなく、基本はパッセンジャーカー向けの部品メーカーだ。故にウインチも装備していないし、モーターも直流直巻だから回生ブレーキも使えない。ウインチ無しで走破できるオフロードの水準などたかが知れている。我々の世界ではそれをオフロードとは言わない「砂利道」と言う。

気になるのは、パッセンジャー系メーカーがジムニーベースで電気自動車を造って来たのに、四駆業界は一体何をしているんだ!?ということだ。
我々ZEVEZXの活動に対して継続的且つ積極的に支援して下さるのも、四駆業界では唯一「オフロードサービス・タニグチ」
http://www.ors-taniguchi.co.jp/さんだけだ。
一見野山を踏み荒らしているように見えるクロカン四駆だが、トンネルを掘リ橋を架け、路面をアスファルトで塗り固めながら走っている二輪駆動とどちらがトータルの環境負荷が大きいか?は、冷静に分析評価する必要が有るし「ありのままの地球の表面」を走れる四駆のクロカン性能は、自動車の環境性能を上げる為に有効活用できる余地が有るはずだ!!・・・とZEVEXでは考え、10年以上前から訴えているし、もちろん行動もしている。
オフロードサービス・タニグチさん以外の四駆関係者にも、是非ZEVEXの活動へ御協力頂ければとお願いさせて頂きたい。(予算が無くて新型の風力発電機が買えないんだよぉ~。)

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電気自動車(EV)四駆を堪能する鍵、回生ブレーキ

2009年09月15日 11時25分58秒 | オフロードの電気自動車(EV)

ここ最近、4×4電気自動車(EV)3号機の活動で忙しかった。
ギア比など、細部のセッティングを変えたので、オフロードに持ち込んでテストをしてみることになったのだ。


(この斜面で勾配25~30度くらいか?)

一般的な意味でオフロード(OFF ROAD)と言うと、舗装していない道路(ラリーで言うグラベル)を想像する人が、特に自動車関係の方には多いかと思うが、非舗装でも自動車が通ることを前提に整備された道はオンロードだと我々は考えるので、4WD電気自動車冒険チームZEVEXが言うオフロードとは「道ではない場所」を示す。

もっとも、日本には合法的に走れるそんな場所はほとんど存在しないのも事実。勢い、年に1~2回しか行けないロシアのオフロードを想像しながら、有料のコースを利用して色々なテストを実行することになる。

(ロシアのパーツ屋さんで修理部品を購入中の私の愛車。ロシア版オートバックスだ。2008年9月ハバロフスク州にて。)

今回のテストは、主に回生ブレーキを使ったヒルダウンのテスト。
四駆のオフロード走行(クロカンと言う)をしない方には縁の無い話だと思うが、オフロードに於いてスリッピーな下り坂は危険な場所のひとつ。下手にフットブレーキを踏むとマシンが横を向いて斜面を転がり落ちたりする。
故に四駆のオフロードでは、下り坂の基本はエンジンブレーキなのだが、これまでの手造り4×4EV(電気自動車)は直流直巻モーターを積んでいたので、このエンジンブレーキに相当する「回生ブレーキ」が使えなかった。1号機SJ2001号も、2号機ARK-1号も回生は使えなかった。外見だけはカッコイイ四駆EV(電気自動車)レーシングマシンでも、直流直巻モーターを搭載している限り回生ブレーキは無しなので、ヒルクライムには使えてもヒルダウンでは使えないマシンでしかない。

その点、3号機ARK-2号は交流モーターを搭載しているので、回生ブレーキが使える。ヒルダウン時にもフットブレーキに頼らずに坂を下れるようになり、漸くオフロード4WDとして最低限の資質を満たす水準のマシンとなった。
長くなるので、オフローディングの詳細はまた次回。

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4WD電気自動車(EV)でオフロードを走る動画(チト古い)

2009年08月31日 01時25分28秒 | オフロードの電気自動車(EV)
先日遅まきながら「You Tube」なるものに登録した。
何かアップする動画は無いものかな?と思ってパソコンの中をゴソゴソやっていたら、htmlのサイトの方に置いてある、
EVジムニー1号機「SJ2001」号がクロカン(オフロード走行)している動画が出て来た。

もう10年も前の動画なので、解像度をかなり落としてある。
正直見づらいのでどんなもんかな?・・・とも思ったが、4WD電気自動車のクロカンシーンは、
You Tube上に無い様子なので、アップロードしてみた。10年間近くアップされない光景だということは、
やはり、クロカンが可能な4WD電気自動車自体がかなり珍しいという証拠なんだろう。
御興味のある方は是非下記のアドレスで。

http://www.youtube.com/watch?v=34QL8-9zbAY

追伸。
目下、新型4WD電気自動車の動画を準備中です。
これは、更にレアな動画に仕上げています。請う御期待!!
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4WD電気自動車「ARK-2」をカスタム

2009年07月20日 21時51分52秒 | オフロードの電気自動車(EV)
ZEVEXの新型4×4電気自動車「ARK-2」号、
先日、そのマシン用のスペシャルパーツを旋盤で作ったことはお知らせした
通りなのだが、昨日大和PITで、その取り付け作業を行った。

画像を見て頂ければお分かりかと思うが、外部と入出力する為のチェーンを
このフランジを利用して取り付けた訳だ。

詳細は完成してからのお楽しみに残しておくとして、上手く完成すれば(テストはOK)、
世界で1台だけの「ARK-2」号の付加価値になりそうだ。

ベストな仕上げにするには、もう少しだけ調整が必要だが、流れ的にはなかなか順調。
完成が楽しみだ。

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旋盤でパーツを製作

2009年07月10日 02時51分21秒 | オフロードの電気自動車(EV)
昨日書いたZEVEXのOFFROAD用EV3号機「ARK-2」号。

そのマシンに取り付ける予定のパーツを旋盤で作ってもらった。

下に有るような鉄の塊を削って、上に有るような部品に仕上げた。

出力軸に取り付ける「回生ブレーキ」関係のパーツなのだが、どこの部分

かは、まだ内緒(笑)。完成したら報告します。

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新型オフロード用電気自動車

2009年07月09日 03時14分16秒 | オフロードの電気自動車(EV)
ZEVEXの造るオフロード専用4WD電気自動車としては3台目になる
「ARK-2」号の製作作業に神奈川のPITに行っていた。

マシン自体は、昨年の「日本EVフェスティバル」で「何でもデモラン」を
走っているので、動くだけなら既に動いて乗れる状態。

今年になってからはオフロードコースに持ち込んでクロカン走行もテスト済みだ。

とは言え、ZEVEX初の交流モーター搭載マシンということで、まだまだ
詰めなければならない作業は多い。
今回は別件で東京に行く用事ができたので、
PITに寄って、細かい作業を片付けて来たという話。

帰宅は午前様だった。
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オフロードの電気自動車(EV)

2009年07月01日 03時25分35秒 | オフロードの電気自動車(EV)
急なことだったが、本日久々にSJ2001号をオフロードに持ち込んで乗ってみた。

やはり4WDのクロカンは電気自動車(EV)の特性と相性が良い。
エンストが無い、低速のトルクが厚いことがオフロードに向いていると再確認した。

もう8年も前の話になるが、ガソリン・ディーゼルの4WDと混ざって参戦した
「IRON BAR CUP 技術選」で見せた走りは、今も健在だった。
http://www.ironbarcup.com/zevex/images/img004007.mpg

もっとも、直流モーターの悲しさで、回生ブレーキが使えない為どこか
”おもちゃっぽく”感じてしまうのは、回生ブレーキが使える3号機を
使ったオフローディングを既に経験してしまっているからだろうか?
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4WD電気自動車、クロカンで回生ブレーキ

2009年04月21日 02時18分59秒 | オフロードの電気自動車(EV)
日曜日に行ったZEVEXの新型4WD電気自動車のテストラン。

試してみたかったのは、交流モーターを搭載したことで可能となった回生ブレーキ。
電気自動車の話題の中でしばしば語られる回生ブレーキだが、
それは平坦路で乗用車の電気自動車が運動エネルギーを電力として回収できる
・・・とかそんな話。

もちろん、4WD冒険チームであるZEVEXの回生ブレーキはその目的が違う。
それは、直流直巻モーターを搭載したSJ2001号やARK-1号では実現不可能だった、
ヒルダウン時に一定割合で効く、エンジンブレーキの様なブレーキの実現。
普通のドライバーにはその必要性はわからないかも知れないが、四駆乗りならば、
その利便性はかなりのビギナーでも知っている。

で結論。

4WDーEVでのオフローディングに於いて、回生ブレーキは凄く良い!
10年以上前からそう言い続けて来たが、やっと体感できた。

一般向けの試乗会でもやろうかなあ~。
コメント (2)
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