徳川三代将軍家光公の廟です。いわゆるお墓です。家光公は、慶安4年4月20日、将軍職のま
ま48歳の若さで江戸城で逝去しました。「死後も魂は日光山中に鎮まり、東照公(家康)のお側近く
に侍り仕えまつらん」との遺志により、大黒山に埋葬されました。「大猷院」の霊廟は、4代将軍の徳
川家綱公により、承応2年4月に完成しました。
この22棟の国宝・重要文化財の建造物は、東照宮の豪華絢爛に対し幽玄と「さび」、しかも人工
の極致の殿堂美が自然美の内にとけこんでいます。まさに日光山の秘奥といわれる所以です。境
内には、世界遺産に登録された22件の国宝・重要文化財が並び、杉木立の中にひっそりとたたず
んでいます。(写真Mr麹町)