神田駿河台の高台に位置するこのホテルは、昭和29年(1954)開業しました。旧館は昭和11年
(1936)に「佐藤生活協会」として完成した鉄筋コンクート建築で、太平洋戦争中は帝国海軍に徴
用され、戦後は連合軍のGHQに接収され、陸軍の婦人部隊宿舎として使われました。
別館が増築されたのは昭和45年(1970)、現在は小規模ながら行き届いたサービスと、レストラ
ンバーなどの付属飲食部門の充実で知られています。作家の池波正太郎氏や三島由紀夫氏など
が常宿として利用していました。特に、食通として知られる池波氏は、江戸前てんぷらのファンで、こ
この「てんぷら山の上」には、お決まりの席があったことで有名です。(写真Mr麹町)