散歩の時に見つけた!

東京都内を散策しますが、こんな所にこんなものがと再発見します。写真を添えて紹介します。

正岡子規と羽二重団子

2014-08-05 06:00:07 | 日記
    

        

 羽二重団子の店頭にある「正岡子規と当店」の立て札を紹介しましょう。以下の通り。

 子規居士が上根岸に居を構えたのが明治25年である。爾来亡くなる明治35年までの10

年間、随分とご愛顧を頂いたと当店四代目は伝える。「仰臥漫錄」から明治34年9月4日の

日記を抜粋すると、「芋坂団子を買来たらしむ(これに付悶着あり)あん付き3本、焼1本食

う」とある。多分悶着とは妹の律さんと、当店の団子のことで言い争いがあったのであろう。

 旺盛な食欲が日記から推察でき、死を目前にした子規居士の人間味を彷彿とさせる・・と。

     

 正岡子規は、店の内には十人ばかり腰掛けて喰い居り、店外には女二人佇んで団子の出来る

を待つ。根岸に琴の音の鳴らぬ日ありとも、此店に人の待たぬ時あらじ と日常の団子屋の風

景を記述しています。「芋坂の団子」とあるのは、当時この店の西側は上野台地の谷中墓地へ

の坂道であり、自然薯(山芋)が獲れたので「芋坂」と呼ばれ、団子屋も芋坂の団子と呼ばれ

ていました。これ納得です。