マチンガのノート

読書、映画の感想など  

あなたの人生、逆転させます: 新米療法士・美夢のメンタルクリニック日誌:小笠原慧

2020-11-19 08:27:19 | 日記

愛着障害などを新書で取り上げている、岡田尊司氏が別名で書いている小説です。

初めの方は軽い感じで始まり、途中までは解り易い葛藤に関することを

テーマとして取り上げています。

途中からは境界例や、愛着や発達などが絡み合ったケースが出てきます。

あくまでも岡田尊司氏の知識と経験から書いている小説なので、

実際にはこれだけ深く関われる診療所や病院は滅多にないでしょう。

やはり著者が精神科医として、医療少年院で勤務した経験が、その後の医師としての

知識や経験の拡がりに大きく影響したことから深い知見を得たので、

深く関われるようになったのでしょう。

ほとんどの精神科医は、患者さんの成育歴や背景などが自分と違いすぎて、

聞いても解らなかったり、想像がつかないようです。

 


MOTHER マザー(2020)監督 大森立嗣 出演 長澤まさみ 奥平大兼 阿部サダオ

2020-11-10 18:15:54 | 日記

物語の中心となる母親の秋子(長澤まさみ)は定職に就かず、

パチンコをして時間を潰しているという設定になっていますが、

そもそも、決まった時間に決まった事をするというのは、

近代になり、時計の普及とともに徐々に内面化されてきたものなので、

せいぜい300年位の歴史しか持ちません。

それ以前の歴史の方がはるかに長いので、時間を内面化できない人が、

ある程度いることは当然でしょう。

現在の日本はそのようなものを内面化するために、学校教育なども

行われていますが、戦後、先進諸国に追いつくために、

時間通りに整然と決まった事をする事で高品質な製品を作り、先進国の一つになりましたが、

現在は中国などの途上国が大量に安く物を作れるようになったので、

これからはこれまでのような子供を平準化するような教育は

あまり必要がなさそうです。

国際学力調査などで、最近フィンランドなどはいつも上位に居ますが、

小グループに分かれて子供同士でも教え合うというスタイルで、

出来ない子供にも周囲が関り教えることで、全体のレベルとして

上がっているとの事です。

日本では子供の数自体が減っていることを考えると、

フィンランドのような方法の方が良さそうです。

なぜ17歳の少年が?祖父母殺害事件描く『MOTHER マザー』新予告


2020年米大統領選挙について

2020-11-07 16:42:13 | 日記

今回の大統領選挙で、様々な分断が複合していることが解りました。

都市部と田舎、リベラルと保守、そして人種など、

様々な分断が複合的にあるようです。

トランプ支持者が自動小銃を持っていたりしますが、

対立するデモ参加者に罵っていても銃撃に至ることがほとんどないというのは、

けっこう意外な感じもします。

これからバイデン氏は、どうやって米国の分断を修復していくのでしょうか。

トランプ支持者の方たちは、雇用は求めても、社会保障は

あまり求めていないようですが、そこが米国の弱点でもあるのでしょう。