マチンガのノート

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木村敏と中井久夫 討議:木村敏「臨床哲学の知」を読む 飢餓陣営せれくしょん 佐藤幹夫編

2020-10-08 23:43:22 | 日記

本討議の中で栗田篤志氏が述べているが、村瀬学氏は木村理論に異を唱えていて、

「自明性」を「規範性」と捉えなおした上で、規範性の本質は関係性である、

と述べていたとの事だ。

たしかに「規範性」と捉えなおしたほうが、周囲との関係で生成していくもの

という事で、静的なものではなく動的なもので、日常において周囲との関係において、

「これはこうするもの」「これはこうあるもの」と生成していくことが、

解ってきそうな捉え方である。

そう考えれば、医療・療育関係者が、当事者の成育歴や、周囲との関りに関心を持つ方向に

行きそうである。