本討議の中で栗田篤志氏が述べているが、村瀬学氏は木村理論に異を唱えていて、
「自明性」を「規範性」と捉えなおした上で、規範性の本質は関係性である、
と述べていたとの事だ。
たしかに「規範性」と捉えなおしたほうが、周囲との関係で生成していくもの
という事で、静的なものではなく動的なもので、日常において周囲との関係において、
「これはこうするもの」「これはこうあるもの」と生成していくことが、
解ってきそうな捉え方である。
そう考えれば、医療・療育関係者が、当事者の成育歴や、周囲との関りに関心を持つ方向に
行きそうである。