米国を舞台にしたイギリス映画です。アンデシュ・ルースルンドとベリエ・ヘルストレムが2009年に発表した小説『三秒間の死角』を原作としています。
【あらすじ】
ポーランド系マフィアの一員のピートは、FBIの監視下でボスの”将軍”のところへ仲間と行き、
そこで逮捕に協力しようとしますが、途中で仲間が偶然に覆面警官を殺したために、
警察との関係を憂慮したFBIが”将軍”の逮捕は取りやめにします。
そして”将軍”は刑務所内の麻薬売買ルートをピートに仕切るように持ちかけます。
ピートがFBIに相談すると、刑務所内での麻薬売買ルートを探ることを押し付けてきます。
【感想】
もとはピートは軍に在籍し、イラクにも4度出征したのでした。
しかし偶然に妻をからかった飲み屋の客と揉めて、相手を殺害してしまいます。
そのため刑務所に服役しますが、刑期を短くする引き換えにFBIの情報屋となったのでした。
善良な人物でも偶然のことで殺人罪により長期刑になるというあたりが、
イギリスから見た現代の米国の独特さなのでしょうか。
FBIも自分たちがヤバくなると、ピートを切り捨てにかかります。
そのためピートは刑務所内で自力で状況を切り抜けようとするのですが、
そのあたりがよく考えられている映画でした。
ミステリー小説が原作なだけあり、密度の濃い2時間の映画になっています。
映画『THE INFORMER/三秒間の死角』11/29(金)公開/本予告
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