マチンガのノート

読書、映画の感想など  

「都市を生きぬくための狡知」 小川さやか著

2014-05-31 00:49:41 | 日記
タンザニアに文化人類学のフィールドワークに行った著者が、
現地で言う「ムジャンジャ」な関係を理解したいなら、
古着の露天商をしてみればいいと勧められて、
実際に現地で露天商をした事を基にして書かれている。
色々とごまかしたり、商品を持ち逃げしても
また戻ってきたら、元売りが再び露天商として使うなどの
所が面白い。
社会が安定している日本なら、善と悪、合法と違法がはっきりしていて
悪行や違法行為をしたらもう使わないなどのことが多いのでは
無いのだろうか?
貧しい国の、そのような関係を、日本も見習ったほうが、
寛容で、暮らしやすい社会になるのではないのだろうか?
テレビ朝日の「世界の果ての日本人」の千原せいじに
通じるものを感じさせる。