TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

ベトナムに定着した日本のことば

2010-07-06 | ことば

 


先日ベトナムへ行ってきました。ケチったのが災いしたのか、この日のハノイの最高気温は44度。堪らなく蒸し暑い1日でした。おまけに歩道のタイルはボコボコで町は埃っぽく、退勤時のバイクの数には驚かされました。


ただ、食べ物はさすが、米そのものはさほど美味しいとは思いませんでしたが、“生春巻き”や麺の“フォー”“ビーフン”などは、味だけでなく艶めかしいともいえる色香を感じさせてくれました。

ベトナム料理については、先輩の三浦行義氏が昨秋『薬食のすすめ』の中で触れているので、ぜひご一読を。

http://www.cerezo-court.com/~miuraono/hon.html 


きょうの本題は言葉。「TUNAMI」「KARAOKE」などは今や世界の共通語になっているようで、ハノイの町ではいたる所で「KARAOKE」の看板を目にしました。


次は「HONDA」、バイクのことです。こんな言い方をすると何の違和感もありませんが、「YAMAHAのHONDA」とはこれ如何に。さすがにホンダのバイクのことを「HONDAのHONDA」とは言わないようですが、ヤマハのバイクを指すときは「YAMAHAのHONDA」また「SUZUKIのHONDA」と言ったりするようです。

ベトナムではHONDA=バイク


続いて「OSHIN」。NHKで放送した超人気の朝ドラ『おしん』は、ベトナムでも大ブレークしたそうです。ガイドさんも熱くなって説明してくれましたが、奉公に出された“おしん”の健気さに共感したということです。この「OSHIN」、住み込みのお手伝いさんのことだそうです。給料がかなり安いこともあって、一般的な家庭でも「OSHIN」を雇っているそうです。


 こんな感じで書き記すと、ベトナムはあまり良い印象ではないように受け止られるかもしれませんが、颯爽と走る「HONDA」に乗った人々の生き生きとした姿から、日本人がどこかに置き忘れた“人間のにおい”をかぎ取ることができました。


 

 


 街角で見た愛らしい女の子も愛想よくにっこりと笑ってくれました。