中労委命令

　文京区本郷のたんぽぽ保育園の労使紛争で中央労働委員会は
保育園側の再審査申立てを棄却して06年3月の都労委の救済命令を尊重し
労働組合の主張を取り入れた中労委の命令を交付しました。
（08年9月3日付命令書、10月20日受領）
　
　この事件は、保育園側の組合掲示板の一方的撤去や郵便物の受け取り拒否、
団体交渉拒否など組合に対する数々の不当労働行為に対し03年12月に
福祉保育労たんぽぽ保育園分会が都労委に救済申立てを行い
06年3月に園側の不当労働行為を認定した救済命令が出されましたが
菅原園長は中労委に再審査申立てを行い解決を引き延ばしていたものです。

　長年にわたって子どもたちの健やかな成長と保育園での労使関係の
正常化に向けて努力してきたベテラン保育士さんを組合員であることを理由に
嫌悪して保育にあるまじき差別と分断を図ってきた社会福祉法人あしたばの会
（菅原良次理事長）に対し不当労働行為が認定されたことは当然です。
園長は、中労委命令を真摯に受け止め、一連の不当労働行為を認め
組合に対し、謝罪と償いをすべきであると思います。

　また、このような不当労働行為を長年にわたって続けている私立保育園に対し
補助金を出している東京都や文京区が適切な指導を行うことも要求するものです。

　組合員のみなさんの長年にわたる不屈のたたかいが、この勝利命令に
つながっていることに確信をもって、さらに地域や産別に運動を広げていきましょう。