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2020年印象的なゴールベスト5

2020-12-26 | 印象的なゴールベスト5
年末恒例のコーナーをスタートさせます。シーズンのベストゴールを独断と偏見でランキング形式で決める『印象的なゴールベスト5』。2020年シーズンでヴァンフォーレが挙げたゴール数は ‘50’ 。この50ゴールの中から5つのゴールを厳選してランキング形式で紹介していきたいと思います。なおゴール個々の動画がありませんでしたので、試合ハイライトの中から対象ゴールシーンの分秒を伝えるかたちにさせていただきます。どうぞご了承ください。ではまず発表するのは第5位から。



【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vs愛媛FC 明治安田生命J2リーグ 第13節 2020/8/19


対象のゴールは1分53秒から。


第5位は金園選手のゴール。1点追いかける展開で途中出場した金園選手は、ペナルティエリア左に走り込んで山本選手からのロビングのパスを太ももでトラップし、パスを受けた瞬間に反転して縦に仕掛けて相手マークをかわすとそのまま左足でシュート。ゴールのニアサイドはGKが構えていたためにシュートコースがほとんどありませんでしたが、鋭い弾道で狭い隙間を通してゴールに突き刺しました。このゴールの決め手は金園選手の巧みなトラップ。ボールを受けたときに前にトラップできたので、相手を置き去りにする&シュートが打てる体勢に瞬時になっていましたね。パスを出した山本選手の判断も素晴らしかったと思います。



【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vs大宮アルディージャ 明治安田生命J2リーグ 第6節 2020/7/19


対象ゴールは1分42秒から。


第4位はドゥドゥ選手のゴール。CKのチャンスを得たヴァンフォーレは、キッカーの藤田選手が右足でニアサイドにボールを送ると、そこに走り込んだドゥドゥ選手がゴールに背を向けた体勢からボレーシュートをゴールに流し込みます。そこからシュートは飛んでこないと思っていた相手GKは一歩も動けず。見事な得点となりました。このシーンの凄いところはやはりドゥドゥ選手のシュート技術。飛んできたボールを右足で薄く当てて擦りあげるようにうまく軌道を変えましたね。それによって難しい体勢でもゴールを狙うことができました。シュートコースもニアサイド上の隅を通っており、まさに相手はノーチャンスだったと思います。



【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vsギラヴァンツ北九州 明治安田生命J2リーグ 第26節 2020/10/14


対象のゴールは1分26秒から。


第3位は太田選手のゴール。1対2と1点のビハインドの状態で迎えた前半36分、組織的なプレスで武田選手がハーフライン付近でボールを奪うと一気にカウンター攻撃を発動。泉澤選手が左サイドをドリブルで進み、横を走っていたラファエル選手が中央で相手DFの注意を引きつけると右サイドを後方から走ってきた太田選手にスルーパスを出します。このパスを受けた太田選手は飛び出してきたGKの状況を瞬時に把握しシュートをゴールに流し込みます。太田選手は8試合ぶりの得点にピッチを叩いて感情をあらわにするなど喜びを爆発。今シーズンを象徴するようなシーンとなりました。このゴールは今シーズンチームが取り組んできた高い位置でボールを奪ってあまり手数をかけないでゴールまで結びつけるショートカウンターが完璧に実行できたシーンでしたね。高い位置でボールを奪った武田選手はもちろんですが、泉澤選手のドリブル能力&ラファエル選手の相手を引きつける犠牲となるプレー&そして太田選手のスピードとフィニッシュ。短い時間に4人が絡み、素早くフィニッシュへと繋げているところがお見事でした。



【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vsギラヴァンツ北九州 明治安田生命J2リーグ 第26節 2020/10/14


対象ゴールは21秒から。


第2位は宮崎選手のゴール。左サイドでの縦パスに反応した泉澤選手がワンタッチで近くにいたラファエル選手に出し、そのラファエル選手はすぐさま折り返して前方に走り出した泉澤選手に返します。ワンツーパスを成功させた泉澤選手は左サイドのスペースにドリブルで侵入。追いついた相手DFと1対1の場面となりますが、一瞬のテクニックで相手をかわすと深い位置からゴール前にクロスボールを供給。ファーサイドから中央に向かってきた宮崎選手の頭にドンピシャで合い、ヘディングシュートが豪快にゴールに突き刺さります。このゴールは泉澤選手の良さが存分に詰まっていると思います。味方選手と連携しながら左サイドを有効に使い、相手と対峙しても仕掛けて勝負できる突破力があります。そしてゴール前に宮崎選手1人だけではなく太田選手もクロスに合わせようとしていたことで、相手のゴール前でのマークが分散されていました。もちろん合わせた宮崎選手は素晴らしいのですが、クロスボールの供給先に複数の選択肢があるとグッと得点するチャンスは高まります。泉澤選手の良さとチームでゴールを狙う姿勢が見えたゴールシーンでしたね。


…第1位に行く前に惜しくも選考から漏れたゴールを追加のかたちで紹介したいと思います。



【公式】ハイライト:愛媛FCvsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第34節 2020/12/9


対象ゴールは22秒から。


惜しくも選考からは漏れてしまいましたが、ぜひとも紹介したいゴールはドゥドゥ選手の愛媛FC戦でのゴール。前線の様子を窺いながら最終ラインでボールを持っていた山本選手はタイミングを合わせてロングフィードを供給。相手マークと駆け引きをして抜け出す動きをみせたドゥドゥ選手のもとにパスが向かいます。ドゥドゥ選手は後ろから来る浮き球のパスだったので処理が難しかったと思いますが、ピタリと足元でボールを収めるトラップをみせてすぐさまループシュートを選択。飛び出してきたGKの頭上を越える見事なシュートが決まり、ヴァンフォーレが幸先良く先制点を挙げることに成功します。山本選手のロングフィードとドゥドゥ選手のトラップ技術、そしてループシュートを選択するシュートスキルと高いテクニック力が同時にみられるシーンとなっていますが、やはり山本選手とドゥドゥ選手の連携が抜群で4年間一緒にやってきている阿吽の呼吸が出た瞬間でもありました。



【公式】ハイライト:ギラヴァンツ北九州vsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第17節 2020/9/5


対象ゴールは2分10秒から。


映えある今シーズンの印象的なゴール第1位は太田選手のゴール。絶好調2位にいて旋風を巻き起こしていた北九州相手に敵地で太田選手が輝きます。ハーフライン少し過ぎた辺りでボールを持った太田選手はドリブルを開始。相手のプレッシャーが甘いと感じた太田選手はそのままドリブルでバイタルエリアに侵入。左サイドに流れながらスピードで相手を振り切り、最後はGKと1対1になりシュートコースもほとんどありませんでしたが、ニアサイド上を豪快に打ち抜いてゴールを決めます。今までのヴァンフォーレの日本人選手にはみられなかった大胆さをみせた太田選手は、3年目のプロサッカー選手として迎えていた高い壁を越えて次のステージへ進んだ瞬間でもありましたね。まさに外国籍選手がみせるようなスーパーゴールだったと思います。


…以上5ゴール(プラス1ゴール)を紹介しました。この5ゴールの他にも今シーズン素晴らしいゴールはたくさんありますが、個人的な視点からこのベストゴールを選出させていただきました。来年も今回紹介した得点をさらに上回るようなゴールを期待しています!




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