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山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと18年目を迎えました。ヤングパワー炸裂!

緩慢からの復活【柏レイソル戦】

2015-09-02 | Weblog
先月29日にアウェーで行われたJ1リーグ2ndステージ第9節の柏レイソル戦。試合結果は2対2の引き分けに終わりましたが、前半と後半ではヴァンフォーレは全く違った顔を見せていました。その点は佐久間監督も厳しく指摘していましたが、どう違っていたのか個人的な視点から分析してみたいと思います。


まず試合の立ち上がり。柏はホームの利を活かして序盤から積極的にこちらに圧力をかけてくると思いきや、意外にも慎重な試合運びをみせていたためにヴァンフォーレはボールを持てる機会が多かったですね。これまでは序盤に守備ブロックをしっかりと形成し、まず始めにディフェンスの連携を確認して慎重な立ち上がりをみせていたことが多かったヴァンフォーレ。しかしボールを持てる時間が続いていたので、始めにやらなければいけないチームの根底にある守備意識を高める作業を怠っていたように思います。そこが第一の課題ポイント。またヴァンフォーレは柏相手に敵地で意外にも攻撃に転じるシーンが多かったので、ゴールを狙いにストレートな感情に走ってしまったことが第二の課題ポイント。監督も言っていましたが真っ向勝負ではヴァンフォーレは勝てる要素が少ないため、工夫して攻め込む必要がありました。中央からの崩しではゴールには近くなりますが柏守備陣に簡単に跳ね返されるリスクが高まります。なのでサイドから相手に揺さぶりをかけてがっちり固める中央の守備を広げる工夫をしなければいけなかったと思います。

第一&第二のポイントがちょうど重なったのが前半27分。ヴァンフォーレは守備のリスクを補う作業を忘れてほぼ全員が相手陣地に入って攻撃に集中していました。そこでも中央から崩す単調な攻撃を繰り返したために相手守備陣にその展開を読まれてインターセプトされ、鋭い仕掛けができるエデルソン選手とクリスティアーノ選手に広大な背後のスペースを使われてカウンター攻撃に持ち込まれてしまいました。山本選手の不用意なパスミスが直接失点に絡んだシーンでしたが、彼一人が悪かったのではなくチーム全体がチームメートの失敗を補うような心がけができていなかったことがまずかったですね。2失点目も同様でCKのチャンスを活かそうと攻撃への意識が強くなり守備の意識が低下。攻撃に圧力をかけている状態で相手にボールを奪われ、一気にカウンターへの形を作られました。柏の攻撃は非常に速く、よーいドンの対応ではとても太刀打ちできません。やはりヴァンフォーレは守備力ありきのチームなので、あらゆる想定を考えたディフェンスの対応が必要になりますね。

0対2で折り返した後半はハーフタイムの監督の檄に選手たちは自覚が生まれたのか、しっかりと守備時にはブロックを形成して相手を待ち構える本来のチームの形が復活できていましたね。背後のスペースを消していたので、前半伸び伸びとプレーしていた柏のクリスティアーノ選手やエデルソン選手に自由を与えず、柏の攻撃の躍動感をストップさせることに成功していました。特にクリスティアーノ選手が柏の攻撃の中心で彼の出来次第で激しさが大きく違っていたので、彼をしっかりと対応できたのはヴァンフォーレにとって大きかったですね。そして阿部拓選手の見事なボレーシュート。彼の能力の高さを感じさせるパーフェクトなゴールがヴァンフォーレに落ち着きを取り戻させたきっかけになったと思います。ヴァンフォーレの2点目も相手GKのファンブルによるものでしたが、そこまでいく前の攻撃は良い流れで攻めて相手にプレッシャーをかけることができていました。GKにプレッシャーを与えていたことと雨の影響で滑りやすくなっていたことがヴァンフォーレに事態が好転したと思います。


前半と後半では全くチームが変わったヴァンフォーレ。後半のようなチーム状態をもっと早い段階で前半からみせていたらもしかしたら状況はより良い方向に変わっていたかもしれませんね。しかし悪い状態からチーム状態を持ち直し2点差を追いついて引き分けに持ち込めたことは評価して良いと思います。緩慢な状態から試合中に立て直して自分たちのスタイルを復活できた事実は今後に良い影響をもたらすでしょう。チームの核となるスタイルを徹底的に磨き上げることがヴァンフォーレ躍進に繋がると思います。





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