石油業界人の掲示板に消費者からのトラブル苦情が記載されていた。
オイルのキャップを閉め忘れたバイクのオイル漏れが原因の転倒事故の消費者からの苦情である。
企業としてはSS保険で処理しますと事務的に片付けようとしても、消費者はなかなか納得しない。ローコストオペレーションでアルバイトなどの素人を雇用してのトラブルは油外販売で発生しやすいトラブルです。
灯油でのトラブルはどんな事が予想されるでしょうか?
むかし、老人がポリ缶を持ってきて「ガソリンをください」と注文を受けて、持ち帰り、大騒ぎになった事があります。現在では灯油とガソリンの区別がつかないような社員はいないはずです。しかし、消費者にはどんな人がいるか想定も出来ません。ガソリンのポリ缶販売を絶対に避けるのは当然です。
ホームセンターが灯油を販売する場合、トラブル防止のためポリ缶のキャップは絶対に消費者自身に締めてもらうのが基本となっています。車の後部座席などに積んでこぼれたら責任を問われるからです。
一般SSでは、ポリ缶に給油してからキャップを閉めてあげて、さらに車のトランクや後部座席まで運んであげる事をサービスのように感じているスタッフもいますが、実はこのような行為は絶対に避けるべきでしょう。現に灯油が座席のシートにこぼれて損害賠償されたという事例は多いのです。
消費者にとってもそのようなリスクを承知の上で、さらに自分の車の燃料を使ってまで買いに行くのが店頭灯油です。「配達灯油」と「店頭灯油」にしかるべき価格差がある事は消費者自身がよく理解できています。
最近では、灯油値上がりのメディア報道などでも「店頭18L単位」での単価が報道されます。
「配送経費」は消費者にも完全に認められています。某ホームセンターの配送灯油の購入申込契約書は非常に勉強になりました。販売するチャンネルが違うと危険物ですし生活用エネルギーですから既存の石油販売業者とは少し違う見方もあるようです。
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