灯油シーズンが近くなると灯油ビジネスに関するお問い合わせが増えてきます。
自分が怠けていると石油業界から尻を叩かれるわけです。
毎月原稿を書いてはいるけれど、むずかしい時代が到来していると感じています。
特に我が国は「自動車立国」であり「脱炭素」の時代が到来するわけですから
「ガソリンスタンド」という業界の今後の経営展望は難しい局面を迎えています。
そこで、久し振りにブログでも書いてみようかと思うわけですが、
どうも「ガソリンスタンド(SS)」という業態と
ホームエネルギーを含む広範な石油流通ビジネスでは
全く異なる推移をたどるという見解がみえております。
いわゆる「ガソリンスタンド」は主に消費者がガソリンを補充するために来店する施設。
それ以上でも以下でもないという見解を持つSS経営者の方が増えてきたようですね。
これまで「油外」と云われてきた(SS業界だけの販売用語)ビジネスは
スピンアウトされて、それぞれを個別的なビジネスとして位置づける企業が増えてきたようです。
これは、以前の米国のSS業界の考え方と全く同じ傾向だと思われます。
コンビニを併設したり、別に「洗車センター」や「ルブセンター」を創業したり、
特に、最近では外販配送を中心とする「配送センター」の開業が急増しており
この分野の可能性は、SS数の減少や「セルフ化」により急速に増えています。
既存のSSを閉鎖して「配送センター」にする企業が増えています。
これは、SS業界における「業態改革」が急速に進んでいると云う事。
販売する商品は同じ石油製品であっても、「売り方」が変わることで
配送料という付加価値が付きますからビジネスの収益性が大きく変わります。
ようやく、SS業界にも「宅配」とかWEB受注システムなどが普及しつつあります。
相変わらず、既存の固定概念で経営している企業が淘汰されるスピードも速くなりそうです。
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