企業としての資金調達の方法はいろいろありるようですが、
ソフトバンクグループの携帯電話会社の新規上場株価が
初日から公開価格の1500円を大きく割り込んだようです。
それでも、2兆6000億円の資金調達を達成・
金額が大きすぎて・・・、
我々零細企業から見たら予想もつかないようなスケールです。
新規上場で資金調達をすると云う事は、株主も増えて経営の自由度も制約されるわけですから
我々のような開発ベンチャー企業にとっては、その後の展開が難しいような気もします。
しかし、開発が長期に渡ったり、経費も掛かりますから資金は絶対に必要だと思います。
時間をかけて、地道に開発を重ねても
開発作業が成功して、広告宣伝、営業活動をしながら販売を開始して、
しかも世の中に認められて売れなければお金にならないわけですから
リスクだらけで、非効率なまさにベンチャービジネスなのです。
人のやらない仕事をやってみれば、その難しさはわかるはずですが、
本当に地味で根気のいる仕事だと感じます。
私のライフワークとなっている現在のソリューションビジネスも20年近くを経過して
振り返れば、苦難の連続でした。
しかし、自らの開発による試行錯誤の繰り返しでしたからコンテンツそのものが資産計上されていません。
全てが自身の汗と涙の塊ですから、簡単に言えば、個人の趣味の延長作業で開発を継続してきたというわけです。
食べていくのも大変な時期を経て、法人化してからも苦労の連続。
ですから、
最初に何らかの手法で開発資金を調達してから、
ビジネスを興すことはある意味楽な手法だとも思うわけです。
「卵が先か・・、ヒヨコが先か・・・」という言葉があります。
資金調達をしてから仕事を始めるとしたら、孵化したヒヨコから育てればいいわけですが、
卵から孵化させて成鳥になるまで自分で育ててみるようなものなのです。
どんな鳥の卵なのか、果たして孵化するのか。オスなのかメスなのか。判らないわけですが、
とにかく、孵化させるために卵を温めてみる・・・
卵を孵化させるように、ソフトウェアの制作に励んでみて、
テストを繰り返して動き出したときは、卵が孵化したわけですから本当にうれしいものです。
これは、体験した者にしかわからない醍醐味だともいえます。
成鳥に育て上げた鳥がまた卵を産んで、徐々に数が増えていく。
鳥の数が増えて、卵を販売できて、売れるようになって、生活ができるようになる。
少し余裕が出て、土地を買って、施設を作って生産活動を本格化する。
何もないアパートの一室でスタートさせた仕事ともいえないような作業でも
ようやく、企業としての仕事の呈をなしてきて、現在があります。
現有する、土地も建物も、そして設備機器の一切も
小さな一つの卵から生まれた産物です。
金融機関からの融資も受けず、自分で販売しただけのお金で立ち上げたビジネス。
私には、孫さんのような能力はないけれど・・・
13兆円ともいわれる孫さんのような借金もないわけです。
しかし、根気よく努力を継続する力があります。
いよいよ、花を咲かせるべく
今日も軽井沢の山の中に籠って仕事をしています。
頑張ります。
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