幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

ハロウィーン@juju's cafe

2022-10-30 | グルメ

昨晩、「juju's cafe」さんのハロウィーン・パーティ。

イベントのある時は、オーナーさんから”しばり”のきつくないドレスコードが伝えられる。

渋谷の若者たちのような「仮装して来なきゃダメ」だと敷居が高いが、それは無し。

私はカボチャのお化けをデザインした、ニットの帽子でお出かけ。

皆さんそれぞれ、カチューシャや洋服などで軽く日常との変化をつけて、ハロウィーンの夕べを楽しむ。

 

ライブ開催の日は、jujuさん得意のワインに合うお料理がワン・プレートで提供される。

チーズや、イベリコ豚のソーセージを挿んだパンをほお張って、お腹をなだめておく。

あとは、好きな赤ワインを楽しみながら演奏に耳を傾ける。

 

バンドはサックスをリーダーに、トローンボーン、ベース、ピアノの4人編成である。

プレイヤーの衣装はミリタリールックか、あるいは海賊ルックなのか・・・?、ハロウィーンの雰囲気を盛り上げてくれる。

演奏は秋らしく「枯葉」で始まった。

二回のステージは、演奏、ボーカル、そして曲の合間の軽妙なおしゃべり、とても楽しいものであった。

 

お酒とJAZZ。

一時ではあるが、このところの社会の重苦しさを忘れさせてくれた、juju's cafeのハロウィーンであった。

 

 


鮮やかに色づいた「カラスウリ」

2022-10-29 | 花木

 

カラスウリが真っ赤に熟している。

遊歩道の手入れ(草刈り)のとき刈られてしまうのか、この頃はめったに見られなくなった。

これは幸いにして(?)椿の中で育ち、無事にここまで来たようである。

その赤が、緑の中で際立って鮮やかだ。

 

中の実は、「打ち出の小づち」のような格好をしていて、縁起物として持っているとお金が入るとか・・・?。

何年か前に採った実があるが、その効果なく小判がザクザクとはいかなかった。


能登の旅・グルメ編「花嫁のれん」車内での食事

2022-10-28 | グルメ

能登の旅を終え、帰りはJR七尾線の七尾から金沢まで、観光列車「花嫁のれん」を利用した。

「花嫁のれん」は金沢から和倉温泉の間を結ぶ観光列車で、その間を1時間ちょっとで走る。

車内での食事が楽しみだったので、正午過ぎに発車する列車に決め「和軽食」を予約しておいた。

 

七尾駅のホームの駅名表示、それと並んで飾られた花嫁のれん。

華やかな雰囲気が漂う。

 

七尾駅①番ホームに入ってきた二両編成の「花嫁のれん」。

赤と黒をベースに、加賀友禅をイメージしたような花模様が描かれている。

 

着物姿のアテンダントに迎えられて乗車する。

 

車内のシートは、すっぽりとお尻が収まり背もたれが高い形をしている。

シートの色も赤で統一されている。

但し、シートのレイアウトは一号車と二号車では異なるようである。

私たちが乗った車両は、二人ずつが向かい合う四人席、二人が向かい合う二人席、車窓に向って座る一人用席があった。

内装の一部は金箔貼りで一段と豪華に。

 

アテンダントが、お楽しみの「お食事(お茶付き)」を届けてくれる。

これは予約が必要で、車内では買うことはできない。

テーブルに置かれたランチョンマットやお品書きなども、ウキウキするような赤で統一されたデザインとなっている。

二段重ねの重箱のような器を開ける。

口取りには、焼き魚のブリ、能登牛のすき焼き風、かまぼこなど能登らしいものが並ぶ。

揚げ物は、えび、いか、キスなど。

その他、和え物、酢の物、ご飯ものに、お菓子が添えられている。

 

味付けはそれほど濃くなく、食材それぞれを活かして、上品な味とでも言えるようなものであった。

金沢の老舗料亭の味に舌鼓を打っている間に、花嫁のれんは金沢駅に到着した。

1時間ぐらいで食べられる、ちょうどよいボリュームのお弁当(軽和食)である。


能登の旅・グルメ編ー3

2022-10-27 | グルメ

能登の旅の最後の夕食をなににする?

「おいしい寿司を食べに行こう」というのが今回の旅の目的のひとつであれば、やはりお寿司をはずせない。

訪ねたお寿司屋さん「美喜寿司」は、輪島の住宅街にあった。

 

お酒は能登の銘柄がいくつかあり、その中から「千枚田」を注文する。

輪島市街から少し北に行ったところに「白米千枚田」という名所があるが、そこに因んだ名であろう。

海に向って落ちていく斜面に作られた、小さな田んぼの作り出す棚田の景観を思いだす。

 

お通しに出た良い塩梅のイカの塩辛で始めていると、頃合いを見計らってお刺身が出来てくる。

お任せのお刺身は、鮮度といい量といい申し分ないものであった。

かなり食べたと思っても、まだこれほどある。

 

お刺身を食べ終わるころ、いいタイミングで「ふぐの唐揚げ」が出来てきた。

前日、七尾市の居酒屋のオヤジさんに「能登フグ」について聞いていたので、ここで食べられたのは幸いである。

骨付きの身を、いい味のついたコロモでくるんで揚げてある。

刺身や鍋も良いが、次に機会があれば、また唐揚げを食べたくなるであろう。

 

お酒がすすみ、我が顔が朱に染まるころお寿司を出してもらった。

急いで残っているお酒を飲み干し、お寿司に手を付ける。

ネタはいずれも新鮮で、ご主人の目が利いているのが分かる。

マグロも刺身で出たのは赤身だったが、お寿司に握られたのは同じものではなくトロだった。

「こういうものを食べさせたい」という、ご主人の気持ちが伝わってく来るようでうれしい。

寿司のシャリを小さめにお願いしたので、一杯やった後にもちょうど良いボリュームであった。

 

お店に入った時は、ピリッとした雰囲気を感じた。

カウンターの向こう側に立つご主人の、わき目も振らず包丁を動かしているのを見てそう感じたのかもしれない。

また、他の人には一切手を出させず、全ての調理を自らの手でやる姿勢が見えたからかもしれない。

地元のお客さんらしい人も多く、地元に愛されているお店なのであろう。

輪島の夜は、いいお寿司屋さんに当たり、おいしい食事を楽しむことが出来た。

 

 


能登の旅・グルメ編ー2

2022-10-26 | グルメ

能登の旅は、七尾市から半島の反対側の輪島市へ移動。

七尾の居酒屋のご主人から、朝市に行ったら「蒸したての”えがらまんじゅう”をぜひ」と勧められていた。

朝市通り、朝市の始まるのを待って、教えてもらっていた場所を目指す。

「蒸したて!!」と書かれた”えがらまんじゅう”を並べたお店があった。

 

こしあん入りの大福にもち米をつけて(まぶして)、それをセイロで蒸したこの地方のスイーツ。

黄色の色はクチナシの花を使って着色しているそうだ。

買って帰るのではなく、「その土地の名物はその土地で味わう」のが一番だと思う。

早速、えがらまんじゅうをほお張りながらブラブラ朝市をひやかして歩く。

 

思いのほかお店の数が少ない。

通りの両側に、びっしりと隙間のないほど並ぶテントや屋台を想像していたが意外であった。

客の数も、歩行者どうしの肩が当たるぐらいに混んでいるのかと思っていたのだが・・・。

 

「旦那さん、見てってちょうだい!」、「お土産にどうですか!」などとかけられる声もまばらである。

それでも、輪島の朝市である。

「のどぐろ」や「ふぐ」など、輪島らしいおいしそうな魚が並んでいる。

 

和菓子屋さんと、輪島塗の漆器屋さんの女将さんらしき人に伺ってみた。

「コロナが始まって以来、すっかり寂しくなりました」

「お客さんも少なくなり、出店者も減ってしまいました」と、口をそろえる。

「通りの空いたスペースを指し、ここも3軒もお店が出ていたのですが、このところ見ませんね~」とおっしゃる。

恨むべくはコロナであるが、こればっかりはどうしようもない。

少しでも早く終息し、この輪島の朝市にも普段の賑わいが戻ることを祈ろう。