幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

「刀削麺」を食べたくて

2024-06-29 | グルメ

知人からの情報で「刀削麺」があると聞いて、昨日、初めて「あQ」さん(西武新宿線・花小金井)にお邪魔した。

刀削麺は好きなのだが、それを出すお店をあれこれ知っているわけではないので楽しみであった。

 

刀削麺の前に、まずはビール。

マーボ茄子、水餃子、海鮮おこげなど頼み、ビールで喉を潤す。

 

結構辛いマーボ茄子。

ヒリヒリしてビールには合わず、食べるのは後回しにする。

 

私は、どちらかといえば、焼き餃子よりも水餃子の方が好きである。

ちょっと厚めの水餃子の皮は、モチモチとした感じがポイントだと思う。

 

テーブルに鉄なべで運ばれてきた「お焦げ」に、とろみのついた海鮮の餡(エビ、ホタテ、野菜など)をかけてくれる。

ジュワ~という音が、さらに食欲を誘う。

焦げ目がついているわけではないが、「お焦げ」の香ばしさが感じられ美味しかった。

 

さてお目当ての刀削麺であるが、担々刀削麺を頼んだ。

他にも、ジャージャン刀削麺、麻辣刀削麺、麻婆刀削麺などがあり、麻辣刀削麺は好みにより辛さを加減してもらえるようである。

麺の太さ(幅)は、ざっと1~1.5cmぐらいありそうで、文字通り、切ったというより削り取った感じが出ている。

クリーミィは汁は始めはそれほどでもなかった辛さが、すするにしたがって辛さが効いてきた。

なかなかの辛さがあったのだが、幅広の麺はそれに負けない存在感があった。

 

残念ながら、うどん粉をこねて作った棒状のものから、包丁で「麺」を削って煮立った鍋の中へ飛ばす。

お店の構造から、そのような職人技が見られるようになっていないのは残念であった。

それはそれとして、他にもおいしそうなメニューがあり、この次を楽しみにしたい。


蓮の花に心なごむ

2024-06-26 | 

公園の紫陽花が見ごろを終わると、池には蓮の花が咲きだした。

花は朝に開き午後にはしぼんでしまう、それを3日ほど繰り返すとあっさりと散っていく。

だが、咲いた花の周囲には次々開くつぼみが控えているので、案外長い期間花を楽しむことができる。

 

そよ風に吹かれて静かに揺れる。

気持ちの和む、味わいのある花である。

 

 

 


今年一番のアジサイを選んでみた

2024-06-25 | 

楽しませてくれた「アジサイ」も、盛りを過ぎつつある。

暇に任せて公園を一回り、勝手気ままな分類でアジサイの「今年一番」を選んできた。

 

まず大きさのチャンピオン、測ってみたらその径が30cmあった。

その重みでフェンスのロープにもたれかかっている。

 

次に、最も派手な色あいと、最も地味な色のアジサイを選んでみる。

赤白が混じり、ひときわ目立っていたのがこれである。

反対に、半日蔭の場所で、目立たなく咲いていたのがこれ。

 

次は、真っ白と、一番赤く色づいた代表。

白は、花嫁衣裳のように混じりけのない白さである。

赤、徐々に変化したのであろうが、とにかく真っ赤になっている。

 

最後にブルー、「この品種が好きだ」という多くの声を聞く。

力強い形と、濃いブルーが魅力的である。

 

アジサイの手入れをされるボランティアの皆さんにより、新たにたくさんの株が植えられている。

既存品種に加わり、来年はどんなニューフェースが現れるか楽しみである。


あのお笑いタレントと武蔵野うどん

2024-06-20 | グルメ

西武鉄道西武線の東村山駅前には、東村山市(東京都)出身のお笑いタレント(Kさんとさせていただく)を偲ぶ銅像が立っている。

その東村山にはおいしいうどん屋さんが多い。

なかでも「こせがわ」さんは、あのKさんが、生前に好きだったお店と知って食べに行ってきた。

 

何か目印になるものがあるわけでもなく、地元の人に尋ねながらなんとかお店にたどり着いた。

道を教えていただいた方も、その方向を差しながら「おいしいですよ」と一言添えた。

住宅街の中、目の前まで行って「アッ、ここだ」と気が付くようなところだった。

 

庭に面して、「手打ちうどん」と染め抜かれた暖簾が架かった入口があり、それも二か所ある。

手前は「持ち帰り」のうどんを買いに来る人の入り口で、順番待ちのお客が一人待っていた。

「食べるのなら隣の入口にまわるように」教えられた。

 

庭の奥にあるのが、食堂の入口。

11時半ごろに到着したのだが、中に入ると、既に6人のお客がうどんをすすり上げていた。

壁には見覚えのあるKさんの似顔絵などが貼られていて、このお店とご縁があったであろうことを示している。

 

メニューは、ざる、かけうどん、肉うどんの三種類あり、ざるには普通、大、特もりの3サイズあることが見てとれる。

サイドには、てんぷらのほか、武蔵野うどん特有の「糧(かて)三種盛り合せ」、さらに、大根おろしが用意されている。

うどんは一旦食べてみて、足りなければ替え玉もできるようである。

私は、武蔵野うどんといえば、判で押したように「ざる+肉汁+天ぷら」の組み合わせので、この日も全く同じパターンで注文。

 

うどんは薄めにのしてあり、やや幅広にカットされている。

幅には若干のムラがみられ、機械で切ったのとは異なり、これはこれで「手打ちのアジ」が出ている。

天ぷらは、その日は、春菊と野菜のかき揚げであった。

武蔵野うどんは、昔から家庭で食べられていたスタイルが引き継がれていると聞く。

おばあちゃんが打ったうどんに、畑で採れた野菜をてんぷらにして添え、家族が揃っていただく。

そんな光景を思い浮かべながら、おいしくいただいた。

Kさんは、昔の懐かしさも手伝って、「武蔵野うどん」がお気に入りだったのではあるまいか。

今にも「イヨッ!」とか言いながら、あの人懐っこい笑顔で入ってくるのではないか・・・。

うどんを食べながら、そんな、あり得ないことを考えてしまった。


武蔵野うどんの「龍巳うどん」

2024-06-18 | グルメ

狭山丘陵の東の端、八国山のハイキングの帰り、西武新宿線の東村山駅近くの「龍巳うどん」さんで昼食とした。

二度目のはずだが、お店の記憶が頼りなくなっていて、ずいぶん捜した。

 

うどんのサイズ(量)を「L」で表現している。

つけ汁の器は、孟宗竹をくりぬいて作られたお椀を使用している。

この点は従来と変わりなし。

 

天付き肉汁の「L」を頼んだ。

昔は若かったこともあって、「2Lとか3L」を食べていたのだが、今は「L」で十分である。

武蔵野うどんには、「糧(かて)」と呼ばれる茹でた季節の野菜が付いてくるので、薬味といっしょに肉汁に放り込む。

一部では「糧うどん」という表現を見たこともあるが、この「糧」が武蔵野うどんの特徴のひとつでもあろう。

天付きには、小鉢に入ったかき揚げが付いてくる。

肉汁に浸して、味を浸み込ませて食べる。

 

昼の一時半近く、客も一段落しており、ゆでたてのピチピチとしたうどんが出てきたのは何よりであった。

武蔵野うどん(手打ち)には、太かったり平べったかったり、お店によっていろいろである。

ここのうどんは、その断面がほぼ正方形に打たれている。

しっかりとコシがあるうどんを肉汁にどっぷりと浸け、もぐもぐと嚙みしめたのだった。

記憶を裏切らない美味しさであった。