幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

「南極・北極科学館」に行ってみた

2023-04-29 | 日記

国立極地研究所の「南極・北極科学館」(立川市・東京都)を見学した。

映画にもなったので、「南極観測」が行われていることは知ってはいたが、大雑把な知識しか無い。

この科学館には、南極・北極の調査研究の歴史や成果などが分かる、多くの展示物が公開されている。

もちろん専門家でない私にとっては、上っ面の理解しか出来ないにしても面白く見学できた。

 

科学館の入口

建物は、コンクリート打ちっ放しのすっきりとした作りである。

入り口のそばには、南極から持ち帰った岩が置いてある。

 

建物の脇に廻ると樺太犬の銅像がある。

 

展示室に入ると、極地観測に必要な施設、器具をはじめ、採取した岩石、動物のはく製などが所狭しと並んでいる。

マイナス何十度という、極寒の世界で行う観測を想像しながらじっくりと見学した。

 

中でも雪上車に興味をひかれた。

その大きさは想像していた以上で、電気機関車にも見えるような大きさである。

パネルには、その性能の説明がある。

6.4リッターのディーゼルエンジンで、4人乗り、リッター当たり250m、最高速度30km。

遠距離の走行時は、燃料を積んだ何台ものそりを引いて走ったという。

 

かって移動手段として使われていた「犬ぞり」

 

大地、氷、大気、生物など、広範囲に調査が行われていることが分かった。

極地の観測データは、地球の将来の環境問題の予測にも役立つらしい。


どうした?カルガモさん

2023-04-27 | 野鳥

カルガモが卵を抱いていた巣(花しょうぶの鉢)は空っぽになってしまった。

時々首をもたげて周りの葉っぱを食いちぎっていたが、その葉の痕もそのままだ。

日数からみて、卵が孵ったはずはない。

 

私は勿論であるが、この池に集まるカルガモ・ウオッチャーたちは、あと少しでかわいいヒナが誕生する筋書きを描いていたはずである。

それが、ある日突然卵が消えてしまった。

それは何故?

今、その謎を解こうとしているのだが、周りの誰も「こうだ!」と言い切る人はいない。

卵の殻のかけら一つ残っていないのも不思議である。

・カラスの餌食になってしまったのでは・・・

・へびに呑まれてしまったのでは・・・

・心無い人間が獲ってしまったのでは・・・

 

表情はケロッとしているように見えたが、母鳥はさぞ辛かったであろう。

心配したのか、一旦この池から離れていたオスも戻り、メスに寄り添うように泳いでいた。

そのあと、この池から飛び立ってからは、二羽の姿を見ることはない。

 


狭山丘陵の新緑と芝桜

2023-04-25 | 

狭山丘陵(所沢市・埼玉県)には豊かな森が残り、果樹園、野菜畑、民家が点在し、その間を縫うように道路が伸びている。

20年来、ここの自然に魅せられて、写真を撮り続けている友人がいる。

「芝桜がいいよ」と誘われ、彼の案内で出かけた。

 

目に染みるような新緑の季節であり、歩いていて実に気持ちが良い。

衰えた脚を励ましながら、緩やかな斜面のアップダウンをこなし、目に写る景色を楽しむ。

しばらく歩き、友人が懇意にしている方の畑に案内してもらう。

90を過ぎて、なお畑仕事をされているという話を聞き、日ごろ怠けているわが身に”カツ”を入れる。

野菜や花とともに、丹精された芝桜が咲き誇っている。

 

さらに先に進み、ブドウやミカンを栽培さている農家にたどり着く。

果樹の植えられた畑に並ぶ広い緩斜面に、一面に広がって芝桜が咲いている。

盛りをやや過ぎてはいるが、まだまだ見頃と言える。

腰を下ろし、しばし、赤、ピンク、白、紫の織り成す景色を楽しむ。

 

人の手の入った花を楽しむ一方、手つかずの自然にも触れる。

一歩森に踏み入れ、雑木や野草を観察して、互いに知っている花の名前を教え合って歩くのも楽しい。

生い茂る林の中に、山つつじの赤が鮮やかである。

 

時々、狭山丘陵を訪れてみて、この豊かな自然がいつまでもこのままであってほしいと願う。

都心からそう遠くない貴重な森である。

 

森林浴により、澄んだ空気で肺の中はすっかり洗浄された。

呼吸器に次いで消化器系の洗浄も必要であろうと、アルコールを求めて居酒屋へ・・・。

いつものパターンである。

 

 


新潟への旅・「新潟市の歩き方」

2023-04-22 | 旅行

新潟市内の観光スポットを巡るのに、市内を巡回する便利なバスがあったので利用した。

新潟駅前を出発し、間に14のバス停を経由してもとの新潟駅前に戻る「観光循環バス」である。

一日乗車券が大人500円で、乗り降り自由な、市内を歩き回るには便利な「足」となる。

30分ごとに運行されているので、次のバスの時刻を把握しておいて、うまく行動すると時間のロスが少ない。

時間の関係もあり、5カ所の観光スポットを楽しんだのち新潟駅に戻った

 

🚏 万代シティ

ホテル、ファッション、レストランなどが集まる市の中心エリア。

私はホテル近くのこのバス停で乗車。

 

🚏 水族館前(新潟市水族館 マリンピア日本海)

マリンピア日本海では、トドの給餌の様子を見ることができた。

 

🚏 北方文化博物館新潟分館前(旧伊藤家別)

洋館は、歌人・書家の會津八一が晩年を過ごした建物。

お座敷には八一の書「北苑芳芬」が掛けられている。

 

🚏 旧小澤家住宅入口

新潟の豪商・小澤家の住宅と店舗

 

🚏 ピアbandai

海鮮、青果、肉、お酒など、いろいろなお店が並ぶ商業施設。

ここで昼食をとる。

 

🚏 新潟日報メディアシップ

無料で登ることができる展望台から、重文の「万代橋」を眺める。

 

循環バスのルートのうち、興味のある場所を選んで観て回った。

市内に不慣れな私にとっては、効率よく観光できる良き交通手段となった。

その上、循環バスのチケットを提示すると割引になるお店、入場料が割引になる施設など、うれしいメリットもある。


新潟への旅・町並み散歩「上越市」

2023-04-21 | 旅行

直江津(上越市)の通りに面した家には、庇が歩道を覆い、切れ目なく続いている場所がある。

「雁木(がんぎ)」といわれる。

 

場所によっては、稀ではあるが庇だけではなく、その上に二階がある家に気が付いた。

歩いていて新たな疑問がわいた。

さて、そうすると・・・、いま自分が歩いている庇の下は誰の土地なのであろうか?

公道なのか、あるいは、個人の敷地なのか?

 

もの知らずの自らを恥じるが、旅に出て知ることは多い。

なにかに説明があったので読んでみると、そこは「私有地」であることが分かった。

道路沿いに敷地を持つ人たちが一部を提供し合ってできた、天候の影響を受けない歩道である。

豪雪地帯特有のこの造りは、雪の降る日のお出掛けも、それほど苦にならないであろう。