何年かぶりに、うどんの「甚五郎」(国分寺・東京都)さんへおじゃました。
ずいぶん昔になるが、「武蔵野うどん」を好きになったキッカケはこのお店だった。
人気の「肉付けうどん」の他、メニューはたくさんあり、迷ったすえ「鴨汁」を選んだ。
平べったいうどんは、小麦を挽いたままの茶色っぽい色をしていてコシが強い。
ツルツル飲み込むのではなく、しっかり噛みしめて、地粉の風味を楽しんで食べたいうどんである。
うどんとそばの両方を食べたい時には、合盛り(あいもり)はうれしいメニューである。
また、一人前の量が多いのも昔と変わっていない。
普通のサイズのほか、大、特とあり、胃袋が小さい人用には小、半分も用意されている。
私にとっては「普通」といえども、ベルトを緩めて頑張らなければならない量である。
若かった昔と違い、いくらおいしくても今の私にはムリ。
普通でも持て余すので「小」としたが、私には、おいしく食べるのに十分な量である。
「武蔵野うどんはどんなうどん?」と訊かれたら・・・
わたしなら、「地粉を使って、手打ちで造った麺を、肉入りのつけ汁に、浸けて食べるうどん」と答えるであろう。
そして「うまい」と付け加える。
各地にその地を代表するうどんがあるが、「武蔵野うどん」はこれから、もっと認知されていくような気がする。