幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

蛍の光

2021-06-30 | 日記

近くに小さな水路が流れている。

夜になると、蛍が淡い光を放つようになった。

この場所で自然の蛍が飛ぶようにしようと、有志の皆さんが繁殖に努めておられる。

土日は、街路灯を消す配慮までされ、何時になく辺りは真っ暗になった。

水辺では、水路を覗きこんでいた人たちから「見えた~!」、「いた~!」など歓声が上がる。

このところ何日かは、遅くまで子供たちの声も聞こえる。

 

小学生のころ、虫かごをもって蛍を取りに行ったことを思いだしている。

何匹か捕まえて帰り、家の明かりを消して、あの淡い光の点滅するのを楽しんだのも、遠い昔になってしまった。

まだ数が少なく、乱舞するというほどにはならないが、徐々に増えていくのが楽しみである。


「母は強し!」抱卵中のカモ

2021-06-24 | 日記

鴨はメスが卵を抱き始めると、オスは数日でどこかに行ってしまうらしい。

子供が出来たら家を出て行ってしまうなんて、勝手なオトーサンではないか。

そのあとは、メスに備わった母性本能が必死に巣を守り、子供を孵化させ育てていくようだ。

 

公園の池で卵を抱く鴨が、近くに寄ってきたつがいを追い払っているのを見た。

危険を感じたのか、ものすごい形相で二羽の鴨を追いかけ、巣から遠ざけた。

頼りになるべきオスはいないので、戦力は1対2である。

とても、普段の様子からは想像もできない権幕であった。

侵入者は堪らず池の外へ逃れた。

 

見事に迷惑モノを追い払った母鴨は、「どうだ!」と言わんばかりの顔をしていた。

小競り合いが済んでも興奮がまだ治まらないのか、眼を見開き、体は丸く膨らんで一回り大きく見える。

しばらくすると、この母鴨は巣に戻り、静かに卵を抱きはじめた。

彼らを追い払った母鴨には「よく頑張ったぞ!」と声をかけてあげたかった。

 

騒ぎが治まってからも、その場で見ていた。

すると、侵入者のカップルは、池に戻って、何事もなかったように泳ぎ出したではないか。

巣のある花しょうぶの株にも首を伸ばし、なにかをついばんでいる。

今度は、カップルが巣に近づいても、母鴨はじっと卵を抱いたまま、外に出て騒ぎ立てる気配もなかった。

「一旦決着がついた争いはきっぱりと水に流す」というような掟でもあるように、不思議な光景であった。

 

 

 


ハスとスイレン

2021-06-23 | 

スイレン(睡蓮)が一足早く咲いたが、ハス(蓮)が咲きだした。

朝から途切れることなく人が立ち寄り、カメラを構える。

 

睡蓮は水面から長く茎を伸ばし、そのてっぺんに花が咲いている。

花が重そうだ。

午前中は目いっぱい開いている花も、夕方早い時間に閉じてしまう。

 

睡蓮も似ているが、花も葉も水面に浮かんでいて、茎は見えない。

この池の水連は、蓮よりも少し花が小ぶり。

 

もう一つ、「コウホネ」というらしい(正確には判らない)。


かわいい鴨の誕生が楽しみ

2021-06-21 | 日記

近くの公園の小さな池に、花しょうぶが植えられた直径1mにも満たない島がある。

なんと、そこに鴨(カルガモであろう)が巣を作り、じっと卵を抱いている様子が見える。

池を管理している方に聞いてみると、卵は10個ほどあるようである。

 

この池の周りは老若男女、ひっきりなしに人がやってくる。

よくもこんな騒がしいところに・・・と驚いた。

ひとつ心配がある。

あたりを我が物顔で飛び回っているカラス一家に、狙われはしないかと気になる。

なんとか無事に巣立って欲しいものだ。

 

 


玉川上水の上流の景色

2021-06-20 | 日記

国営昭和記念公園(東京都立川市)に出かけた。

とにかくこの公園はでかい。(東京ドーム40個分の広さとか)

入場口は南北にいくつかあるが、北側からだと砂川ゲートが便利で、西武鉄道の武蔵砂川が近い。

 

途中、玉川上水を渡る気持ちの良い場所がある。

多摩川の水が羽村の堰で取り入れられ、わずか下ってきたところで、まだまだ先は長い。

よどみなく流れる水は、江戸の昔もこのように流れていたのであろう。

三年前の秋とほぼ同じ場所から撮ってみた。

両岸の桜の木は新緑と紅葉であり、残念ながら花の時期は外している。