幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

オニユリ

2022-07-19 | 

信州の家の庭から”移住”した「オニユリ」が、今年、初めて咲いた。

葉の付け根には、丸い球状の「むかご」がつくのが特徴である。

 

この一株のルーツをたどると・・・

●田舎の家のそばを流れる用水路の脇にオニユリがあった。

●地面に落ちていた「むかご」をひろって、家の庭の片隅に埋めておいた。

●運よくそれが成長し花を咲かせるようになった。

●さらに、そのむかごを鉢で育て、東京に持ってきて植えたのが、今年始めて咲いたこのオニユリなのだ。

 

フェンスぎわに咲くこの花は、初代からすれば孫にあたる。

 

オニユリとしてはまだ背も低くか弱い感じがするが、すでに「むかご」をつけている。

こうして、次の世代へ引き継がれていく。

 


水辺の生物の生息エリア

2022-07-18 | 日記

池の柵に足を架け、身を乗り出し、虫捕り網を持つ手を精いっぱいのばす子供がいる。

その先には、水面から突き出した棒の先に「シオカラトンボ」がとまっている。

惜しい!、網はトンボまでは届かない。

子供にトンボを捕らせてもあげたいが、その一方、「トンボよ、逃げろ!」と応援もする。

 

近くの小さな公園はその二辺に用水が流れ、園内に入ったところに池がある。

用水には蛍が舞う。

その時期には街灯が消され、蛍がよく見えるよう配慮される。

池には蝶やトンボが飛び、鯉や亀が泳ぎ、いろいろな野鳥もやってくる。

生物の生息するこの空間を維持するのに、多くのボランティアの方が活動されている。

頭が下がる。

 

 


カルガモの子育て観察・Ver2 その5

2022-07-17 | 野鳥

今月に入り一週間余り不在だったので、「カルガモ」の観察が出来なかった。

残念なことに、ちょうどヒナが孵る時期と重なってしまった。

案の定、池の巣のあった島を見ると、そこはもぬけの殻であった。

 

池の管理をしている方に訊いてみた。

卵は5個ほど抱いていたのだが、そのうち無事に孵ったのは一羽のみで、その一羽も行方不明とのこと。

カラスや猫などにやられたのか・・・?

親鳥であろう、こうして卵を抱いていた池にやってくるのだという。

ちょっと寂し気な目をしているように見える。

 

管理人さんは言う。

「この池が気に入っているらしい」、「また、来年を楽しみにしていましょう」。

私のカルガモの子育て観察日記は、これが最終ページとなる。

 

この小さな池のカルガモは、多くの人たちを引き付け、楽しませてくれた。

自然は人の気持ちとは関係なくどんどん変化していく。

人気者のいなくなった池には蓮の花が咲き、早くもハチの巣に似たタネが見られる。