大洲へは羽田を朝10時に発ち、JR松山から特急「宇和海」で14時に着いた。
遅い昼飯となる。
観光案内所で入手した情報から、タクシーで和食の「油屋」さんへと向かう。
門にかかったのれんをくぐると、重厚な扉のついた土蔵造りの建物の玄関になる。
入ると、広い土間になっていてテーブルが何卓か並び、真ん中はカウンターとなっている。
メニューを見ると、おいしそうなものが並んでいるが、私は迷わず「南予の鯛飯定食」とする。
少しずつシェアすることを前提に、妻は珍しい「とんくりまぶし」をオーダー。
「鯛飯定食」には鯛の刺身の他に、汁物、小鉢三品が付いてくるが、鯛の食べ方が変わっていて私にとって初めてであった。
生卵が落としてあるタレは、単なる醤油ではなく甘辛く味が付いていた。
そこに薬味を入れて卵をよくかき混ぜ、タイの切り身をそのタレにつけて食べる。
身のしまった鯛は、このタレをつけて食べると、実に白いごはんとよく合い箸が進む。
もう一つ妻の選んだ「とんくりまぶし」は、豚のすき焼きと栗の照り焼きがおひつに盛り込んである。
使われている栗は大洲栗だという。
私も妻の相伴で少し分けてもらうが、いい塩梅に味付けされた豚、栗はタレの浸みたご飯とマッチしておいしい。
好みの量を残したご飯に、ダシをかけてお茶漬けとするが、これがまた良かった。
大洲のおいしいお昼ごはんで空腹を満たし、その後ぶらり、ご城下歩きを楽しんだ。