幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

伊予大洲の「鯛めし」

2024-03-31 | グルメ

大洲へは羽田を朝10時に発ち、JR松山から特急「宇和海」で14時に着いた。

 

遅い昼飯となる。

観光案内所で入手した情報から、タクシーで和食の「油屋」さんへと向かう。

門にかかったのれんをくぐると、重厚な扉のついた土蔵造りの建物の玄関になる。

 

入ると、広い土間になっていてテーブルが何卓か並び、真ん中はカウンターとなっている。

メニューを見ると、おいしそうなものが並んでいるが、私は迷わず「南予の鯛飯定食」とする。

少しずつシェアすることを前提に、妻は珍しい「とんくりまぶし」をオーダー。

 

「鯛飯定食」には鯛の刺身の他に、汁物、小鉢三品が付いてくるが、鯛の食べ方が変わっていて私にとって初めてであった。

生卵が落としてあるタレは、単なる醤油ではなく甘辛く味が付いていた。

そこに薬味を入れて卵をよくかき混ぜ、タイの切り身をそのタレにつけて食べる。

身のしまった鯛は、このタレをつけて食べると、実に白いごはんとよく合い箸が進む。

 

もう一つ妻の選んだ「とんくりまぶし」は、豚のすき焼きと栗の照り焼きがおひつに盛り込んである。

使われている栗は大洲栗だという。

私も妻の相伴で少し分けてもらうが、いい塩梅に味付けされた豚、栗はタレの浸みたご飯とマッチしておいしい。

好みの量を残したご飯に、ダシをかけてお茶漬けとするが、これがまた良かった。

 

大洲のおいしいお昼ごはんで空腹を満たし、その後ぶらり、ご城下歩きを楽しんだ。

 


日本百名城探訪・大洲城

2024-03-30 | お城

桜の開花はどこも足踏み状態のようだ。

城跡を背に満開の桜をイメージした旅も、大きく狂ってしまった。

今回の旅は日本百名城の一つ「大洲城(愛媛県大洲市)」からスタートした。

 

櫓下御門のあったところからゆっくりとした斜面を登っていくと、堂々とした石垣の上に天守が見えてくる。

残念ながら、桜は「お花見」には早く「お枝見」の状態。

 

天守を見ながらぐるりと回るように登って、「暗がり門跡」を過ぎると本丸に出る。

高欄櫓、台所櫓(いずれも国の重文)を従えた天守が目の前に現れる。

天守と二つの櫓は渡櫓でつながっていて、高欄櫓は櫓とは言え高欄がある格式の高さを感じる。

 

天守から高欄櫓を順路に従って見学する。

天守は四層四階、明治時代に取り壊されてしまったが、平成16年に木造で復元されたという。

急な階段の上り下りはなかなか大変であり、怖いので、昇る際にスリッパを脱ぐ人が少なくない。

 

続いて高欄櫓に移動。

堀の役目を担う肱川が目の前を流れ、川を渡ったにしてもそこは崖であり、崖の上の城を攻めるのは容易なことではない。

反対側には大洲の街並みが広がる。

 

お城の見学を終え、城下の町をブラブラする。

古い町並みが残っていて、朝の連ドラの「おはなはん」の舞台となったところだそうである。

「おはなはん通り」と名付けられた落ち着いた通りも歩いてみた。

私は、むしろ映画「寅次郎と殿様」で、フーテンの虎さんと大洲の殿さまの末裔との滑稽なやり取りが印象に残っている。

世間とはちょっとズレたお殿様(嵐寛寿郎さん)とその執事(三木のり平さん)、そして寅さんが絡んでとにかく面白い。

また、大洲の街を思いだしながら、寅さんのビデオで笑い転げることであろう。

 


珍しい「カワウ」が飛来

2024-03-24 | 野鳥

 

公園の池で、この鳥(カワウ)を見るのは一年に一度有るかないかである。

今朝、公園の池に飛んできたとき、既に常連のカルガモのカップルがいたが、争いになることも無かった。

潜水も試みたがエサになるような魚はいないので、魅力のある池ではなかったのであろう、わずかな時間でどこかに飛んで行ってしまった。


桜・私の標本木

2024-03-20 | 

毎年開花を観察している、桜の大木がある。

一番進んでいると思われる一枝を捜したのがこれである。

わずかに先の方からピンク色に変わってきている。

 

靖国神社の標本木の状態が、今朝の某テレビ番組で放送されていたが、ちょうど同じように見えた。

先日まで、東京の開花は今日(20日)と予想されていた。

ここ2~3日の冷え込みで花芽が縮こまってしまったのか、開花予想は24日に伸びたようだ。

一方、近くの遊歩道の桜並木では、「今日の開花」に合わせてライトアップの準備が整っている。

ライトアップは一週間先送りするぐらいでちょうどよいようにみえるのだが・・・。