幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

「鬼洋蝶」が青空に舞う

2022-04-30 | 日記

平戸(長崎県)へ旅行した時に買った「鬼洋蝶」という凧である。

本物は大きなものらしい。

四角くて、怖そうな武者絵が描かれた凧とは違って、形も絵柄もユニークである。

 

気持ちよく青空が広がり多少風もあったので、竹竿の先に縛り付けて泳がせた。

垂れ下がているときは可愛らしかったまなざしが、泳ぎ出すと目力が増してぐんと力強くなったように見える。

もっと広いところで高々と揚げたいのだが、木や電線があるので近所ではそれは無理。

 

実は・・・、カラス除けの効果もあるのかな?と期待もあった。

得体のしれないものがあるので確認に来たのか、悠々と一羽のカラスが上を飛んで行った。

 


「コデマリ」と「オオデマリ」

2022-04-29 | 

ゴールデンウィークの出鼻をくじく雨であるが、その雨が新緑をより鮮やかにしてくれている。

濃い緑の中に、コデマリとオオデマリの二種類の白い花が映える。

本格的に降り出す前に出た散歩の途中、この花を楽しむことができた。

 

腰の高さほどに咲くコデマリの花弁は、混じりけのない白である。

可愛らしい花にちょっと触れて見たくなるのだろう。

何人かの人が、花の頭にチョンと触れて通り過ぎた。

 

オオデマリ。

その名のように、「まり」のように丸い形をした花である。

一見すると。小ぶりのタマアジサイに見えなくもない。

木はどんどん成長して、この木の高さは、てっぺんに手を伸ばしても届かない。

花弁は厚く、一つずつの「まり」は、みずみずしいずっしり感がある。


「ノラボウ」のタネ屋さん

2022-04-28 | 日記

東京の多摩地区で昔から栽培されてきたといわれる「ノラボウ」のタネが実った。

ついこの間まで、一面に咲いて楽しませてくれた菜の花が終り、タネになっている。

 

この菜っ葉(かき菜)は、この地域の環境に合っているらしく、全く手がかからずに育つので毎年タネを採っている。

昨年も、採種した種を小分けして袋に入れ、「ご自由にお持ちください」とチラシを添えて通りに置いておいた。

春の葉物野菜として重宝するからか、あるいは単に菜の花を楽しむためか、育ててみようとする人はいるようだ。

20個ばかりのタネの袋は、あっという間に無くなったのだった。

 

もう少し経つと、鞘が枯れて中のタネは真っ黒になる。

今年も、タネ屋さんが出来そうである。

 

 


コロナではなかった

2022-04-27 | 日記

時々あることだが、2,3日前から喉に違和感を感じていた。

昨日、起き抜けに体温を計ってみると、平熱より1.5度高い。

熱、のどの痛み、咳、頭痛、すべて風邪の症状だが、これらはコロナの症状とも共通すると聞いている。

呼吸科のクリニックを受診すると、問診のあと「PCR検査」をすることになった。

 

容器の指定の位置まで唾(唾液)を取ってくるように指示された。

テレビで見るような、鼻に長い麺棒を押し込まれるのはイヤだと思っていたが、これなら痛いとか、苦しいことは何もない。

長さ12~13cmぐらいだろうか、手の指の太さぐらいの透明の容器である。

 

指定の量はおそらく数CCぐらいであろうか、容器の下の方にたまるわずかな量である。

ただ唾を出せと言われてもそうそう出せるものではない。

ようやく溜まると看護士さんに渡すが、その時、看護士さんは漏斗(じょうご)の部分を外し、キャップを被せてきっちりと閉める。

取り外した漏斗はすぐにビニール袋に密閉し、安全に破棄するのだという。

 

医師から容器を渡されてから、唾を溜めるとき、漏斗を外すとき、キャップを閉めるとき、そのすべての動作に人の手が触れないように処理される。

かつ、これらの作業はクリニックの屋外に出て行い、他の患者と接しないようにしている。

おそらく検査が終わるまで、この容器に、患者はもちろん、関わる人の手が触れることはないのであろう。

 

一夜明けた今朝、処方された解熱剤が効いて熱も下がり、少し食欲も出てきた。

不安な気持ちでクリニックからの電話を待った。

心配だった検査の結果は「陰性」(コロナではなかった)と電話をいただいた。

 

不幸にも感染してしまい、治療に当たっておられる方の一刻も早い回復をお祈りする。

 

 


「カルガモ」観察日記3

2022-04-25 | 野鳥

いつもの公園の池で、卵を抱いているカルガモの巣を覗いてみた。

なんと巣は空っぽで、羽毛や卵らしきものが見えるだけで母鳥の姿が見えなかった。

さては、巣を放棄したか・・・と、残念な気持ちが頭をよぎった。

 

諦めて、帰ろうとした。

ところが、その池から20mほど離れたところを流れる用水路に、カルガモのつがいが泳いでいたのだった。

池に巣を作り抱卵に入ったあのカップルだとは思わず、別なカップルがやってきたものと思い込んだ。

 

しばらく見ていると二羽は飛び立ち、すぐそばの池に舞い降りた。

そして、メスは巣に戻ると、再びじっと卵を抱いたのだった。

オトウさんが心配をして様子を見に来てくれたので、ちょっと巣を離れたということなのか。

 

メスが巣に戻って卵を抱くと、オスはまた元の用水路に戻っていった。

先ほどまでメスの水浴びや毛づくろいを見ていた時のように、動かず、しばらくそこに居た。

巣を狙う悪い奴が来た時には、飛び立って追い払うのであろうか。

 

私は、野鳥の生態について勉強したことも無く知識はない。

ましてや、カルガモを一羽一羽識別することなどできはしないので、想像の域を出ない。

もし私が想像したように、「オトウさんカルガモが、卵を抱くオカアさんカルガモが心配になって見に来た」とすれば、

カルガモの夫婦の結びつきの強さを感じるのである。