新約聖書「ルカによる福音書」
第１９章 「ムナ」のたとえ
２５ 僕たちが、『ご主人様、あの人は既に１０ムナ持っています』と言うと、
２６ 主人は言った。「言っておくが、だれでも持っている人は、更に与えられるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられる。
生長の家が目的としているのは、
人間の本質の自覚―霊的実相の自覚と、
その自覚とから自然に来たるところのあらゆる束縛からの解放なのである。
このことは
ハッキリさせておく必要がある。
つまり”神の子”の自覚と
あらゆる束縛からの解放なのである。
現象の事ではないのである
（如意自在の生活３６５章 谷口雅春 日本教文社）
【病気が治るくらいのことなら、催眠術の暗示で治ることもあるし、注射で治ることもあるし、服薬で治ることもある。そしてそれらの方法で治ることが悪いこともないのである。わたしたちはそれに対して反対するのでもないのである。わたしたちは”病気”を相手にしているのではないのである。わたしたちは人間の本質の自覚―霊的実相の自覚と、その自覚とから自然に来たるところのあらゆる束縛からの解放を目的としているのである。病気は無論、人間の自由を束縛しているものであるから、人間は病気から解放されなければならない。けれどもわたしたちは、病気と相対峙して抗争するのではないのである。
人間は本来‟神の子”であって霊的実在であるから病気に冒されるものでないという根本自覚に到達することによって、‟病気”と称する仮相―すなわち仮の姿―が自然い消えるのである。わたしたちが神想観において相手としているのは、霊的自覚の問題のみであるのである。このことは、真理を学ぶ第一歩からハッキリさせておかなければならないのである。】
神の造り給うたものに
不完全なものがあるわけがない。
こう断じて
吾らは安心して行動するとよいのではないか。
徹底した現象の否定と実相独在の肯定だ。
私たちの信仰もここに帰結して行くのである。
（如意自在の生活３６５章 谷口雅春 日本教文社）
【問題が起こっている人に個人指導を求められたりする－その問題が‟病気”であろうが、‟経済難”であろうが、何か他の不幸な災厄であろうが－それは同じことである。「汝は真理を知らざるべからず、真理は汝を自由ならしめん」とわたしたちはイエスと同じことを言うのである。すべての困難も障害も、神はそんなものを造らないから、本来の意味において、そんなものはないのである。
このことを知ることが真理を知ることである。この真理を知ったとき解決できない問題はないのである。】