一人の時間を好む傾向の人もいる

私が
一人の時間を好む傾向は、
多分
生まれつきのものも
あっただろう。
これは父親似で、
私の父が
まったく
そのような人であった。
父は読書とか
勉強が好きで、
環境的なものから
自分が
わずらわしくされるのがいやで、
自分が一人でいることを
好むのであった。
生き方が
観察者的というのかどうかわからないが、
このようにしか生きられない人も
いるのである。

小沢昭一さんのインタビューを見て

小沢昭一さんが亡くなったので
追悼番組であるのか、
昔のインタビューを
たった今放映している。
その時その時に
外から自分にかかってくる仕事とかもろもろの環境からの出来事に
自分の意思で立ち向かいながら、
生き抜いてきた、
ものすごく強靭な自由人といった印象を受けた。
とても魅力的な
人物である。

私はといえば、
ずいぶん自己を見つめる、
自分一人の時間を大事にしてきて、
私の生き方は
もっぱら「静」というか、
環境に自己を任せるということを
ひたすら避けようと
してきたみたいだ。
これは、
自分で選んだ
自分の生き方である。

小沢昭一さんは
まさに「動」といった生き方で、
でも自己を環境に埋没なんかしていない。
素晴らしい人である。