Yoshikoの『リビング』へようこそ

16年間脳梗塞後遺症の夫と101日間世界一周クルーズをした。その記録を「リビングを船に乗せて」として著す。

電話

2011-01-15 | 日記
 『電話は何時ころまでしてもいい?」と聞くとたいてい
『うちは遅いのよ~。12時前に寝たことがないから・・」と言う返事が返ってくる。
「そうね、10時には寝るからその前に・・・」なんて言う人はいない。

まるで早く寝てしまうのがいけないようで遅くまで起きているのがステイタス?みたいな~
とはいえ、よほどのことがない限り、よほど親しい人でない限り、9時代にかける。

昔、携帯がなかった頃はダンス界では真夜中の電話は当り前だった。
何しろ、夜は11時ころまでダンスの練習で捕まらないからだ。
理事会の相談など、11時過ぎが当たり前でその時間でもまだ帰宅していないこともあり、
そうなると家人に迷惑をかけるので気をつかったものだ。

近頃は携帯があるので踊っているときは気がついてもらえないが掛けておけば
折り返し、連絡が来るので助かる。

9時代後半にかけるとたまに
「はい~」と言う声が明らかに寝ていたことを知らせる寝ぼけた声が聞こえる
ことがある。それを察して
「寝てた~?ごめんなさい・・」と言うことになってしまう。

どうもばつが悪い。

携帯があるから便利になったとはいえ、電話は勝手に相手を呼び出すから
私は好きではない。メールが便利である。


暮れに日野原重明先生のお話を聞いた時先生が相手のことを
思いやれと言うことでつぶやくようにお話になったことがあり
私ははっとした。
「私は夜寝ているときに電話をもらうと、必ずベッドから起き上がって
「もしもし」と答えます。起き上がって対応すると声も元気になるんですよ。
「もう、お休みでしたか?と聞かれても「いやいや、まだちょっと書きものをしてましてね。
と相手を安心させるんです。」と言われた。

なかなかできることではない。

人間国宝のような人々のお手本の先生はそのような立派なお話をどんどん聞かせてくださるのは
ありがたいことだと思った。