信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

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旅立つ息子へ

2021-07-12 10:28:56 | 映画

     実話をもとに作られた、父と息子の爽やかで優しくて力強いヒューマンドラマ。

     アハロンは自閉症スペクトラムのひとり息子ウリと暮らすために、グラフィックデザイナーの仕事を

     辞め田舎暮らしを楽しんでいた。ウリはチャップリンの「キッド」とペットの金魚が大好きな優しい

     青年で、男同士の二人暮らしに満足している。しかし別居中の妻は、過保護で子離れできないアハロン

     の接し方を否定し、全寮制の施設に入れるべきと手続きを始める。アハロンは反対するが、裁判所に

     定収入のない彼は養育不適合だと判断され、入所の話は進んでいった。

     そしてとうとう別れの日。施設に送る途中の駅で、ウリは激しいパニックを起こしてしまう。

    「父さん一緒にいたい」ウリの懇願に「この子は自分が守り抜く」と決意したアハロンは・・・

     本作、演者さん達が本当に素晴らしいんです。特に「ウリ」役の方の演技が凄いですね、私は役者

     の方ではなく、同症状の方をキャスティングしたのか?と・・この演技あってこその本作かな?

     って思いました。ほんと素晴らしかったです。作品は心に染み入る作品です。

     みんな一生懸命に親を兄弟を子を思ってる、歩調や、タイミングや、強さや、表現の仕方が少し

     違うだけ、目的は一緒なのに、もどかしいですね。愛情あるからこそ、真剣にぶつかってしまう

     そんな衝突の中ガンガンと突き進んできた父親の「巣立ち」の物語かな?って思いました。

     「子離れ」って事とは、微妙に違うかな?って思います。やってる事は息子への干渉に見えます

     他者に渡したり任せたりするのは信頼できない。自分が最高のサポートをするんだ・・・と。

     そんな父を「ウリ」は感じてたんじゃないだろうか?だから、尊重してきたんじゃないかな?

     そんな父に、(もう僕は充分完成してるよ。父が120%を求めているが、80%でも大丈夫だから)と

     ラストの父と子のやりとり・・・お父さんの複雑な感情がすごく伝わって来ました

       息子の新たな一歩、応援したい!

     ワークショップに向かう少女は「だれもが愛しい・・・」に出て居た子?   ☆☆☆☆



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