普通の生活に焦燥感を抱くビル清掃会社のパートタイマー岡田(浜田 岳)は、同僚からカフェの店員ユカ(佐津川 愛美)との恋の橋渡し役を頼まれる。
彼女が働くカフェへと足を運んだ岡田は、高校時代の同級生・森田(森田 剛)と再会。ユカから森田につけ狙われ、ストーキングに悩まされていると相談
された岡田は、ユカと付き合う事になる。しかし森田がかつていじめられていたことを思い出し、不安になるが・・・・
始まりからしばらくして、只の殺人鬼の話か・・・? と、思わせながら実は人を殺すだけの映画ではなかったです。一言で言うと心が痛む映画。
とても考えさせられます。目を覆いたくなる場面も多々あります。ギリギリ見れるところまでにはなっているように思いました。これ以上は無理かも、という所
ではブレさせていたり。衝撃的なシーン以上に衝撃的な作品でした。映画の凄惨さ以上に、森田の自己防衛が殺人するしか無くなってしまうまでにどれだけ
傷ついてきたのだろうと・・・・現実、〝いじめ〟にあって来た人には感情移入出来るかも知れません。そして一大人としての未成年への責任を感じます。
映画の世界で終わるのでなく、身近にそのような人をつくらない、日々の思いやりって大事だな、と感じます。この作品がいじめや大事件に発展する日常の
ちょっとしたいざこざに歯止めをかける存在になったらいいな、と思います。
最後の犬と岡田とお母さんと麦茶のシンクロみたいなシーンが、ただ殺戮
の映画じゃないものを感じてほっとしました。 ★★★☆彡