信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

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エール!

2016-03-10 13:00:36 | 映画

予告でこれは観てみたい!!と、思い時間が取れたので観に行かせて頂きました。 フランス映画は余り観た事が無いので、どうだろう?

とは思ったのですが・・・・期待以上に打ちのめされました。 ストーリーはと言うと

フランスの片田舎で酪農を営むベリエ一家は、高校生のポーラ以外、両親も弟も耳が聴こえない。しかし、美しい母は陽気で前向き、気骨ある父は逞しく

おませな弟は楽天家ときて一家に笑いは絶えない。ポーラは耳が不自由な家族のために通訳の役目を担い、業者との取引や通院のつきそい、市場での

チーズ販売と忙しい。そんな彼女が密かに恋するガブリエルが、コーラスのクラスを選択したと知り、自分も慌てて後に続いた。

はじめての授業で、担当の教師は、あまりにも生徒たちの声が小さいと怒り出し、ポーラを指名して複式呼吸を教える。やがてポーラが歌い始めると、

教師も驚くほどの高音が響き渡り、運良くガブリエルとデュオを組むことに。やがてポーラの才能を見出した教師は、彼女にパリの音楽学校を進める。

全体的に観ると主人公ポーラの青春を画いていて、決して中味は家族が聴覚障害だからといって重くなく、かといって時折笑いを誘うところもある。そして

時折入る下ネタ話・・・・つい「大丈夫か?この流れは?」と、思ってしまうが、そこはやはりフランス映画なのだろう、軽ーく流しているので変にいやらしさが

無い。この作品で一番思いに残ったのが、主人公のポーラは最初は歌がそんなに上手くないけど、練習を積み重ねていって歌に対する気持ちが高ぶった

時に初めてその才能に目覚めるところだ。そして、ポーラの母親であるジジの演技がとても素晴らしかった!母親なのにしっかりしているんだけどどこか

子供っぽくてやんちゃなところが何とも言えないかわいさがあって、この作品で一番印象に残っているキャラクターだ。

両親の、全身で心を伝える表現力のすばらしさ、一家の奔放な明るさに巻き込まれ、冒頭から笑顔満面で魅せられる。泣いて笑ってまた泣いて、フランス

発、人生讃歌の傑作でした。 クライマックス、歌の試験を受ける場面…思わず涙腺が緩んでしまいました。その後のシーンでも隣からすすり泣く声が・・・

 観終わってから「お金を払ってでも観て良かった!」、

                     「時間を費やしてでも観て良かった!」と感じる事が出来る作品でした。 

エンドロールでの写真がその後の家族を映し出しており本当に良い映画でした。 映画って本当に良い物ですね。        ★★★★★