昭和の時代を感じさせる画作りですね~ 好きです、この感じの創り方(自分が昭和だからですかね~)
何故にそこそこの収入もありそれなりの年齢も重ねている姉弟が一つ屋根の上に暮らしそれぞれの幸せを
求めず一緒に居るのか徐々に明らかにされていきます。明らかにされていくうちにお互いが思いやり過ぎて
お互いが前に進めないと言う所が見えてきます。
一寸滑稽ではありましたが、お互いの心の傷を埋めていくシーンはとても心が温まり涙がこみ上げてきました。
しかし所々に散りばめられた小ネタには館内からも笑いが起こるほどで、そう言う意味で凄いバランスの
取れた良い作品だと思います。「片桐 はいり」さんは自分のキャラを抑えた地味な役柄ながらも存在感の
ある好演だったと思います。仕事熱心で三枚目役の弟役の「向井 理」さんも好感のもてる役作りだったと
思います。決して先の見えたハッピーな終わり方では無いですがそこが又、言い終わり方でしたね。
最後の黄色い道路標識が又、心憎いね~ 地団駄を踏みたくなっちゃいます。