スウェーデンの今

スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員

選挙の前日

2010-09-19 06:55:40 | 2010年9月総選挙
各党の党首は最後の最後まで大忙しだ。左派ブロック(赤緑連合)3党の党首は、土曜日の午前中、ストックホルムの2ヶ所での野外集会に参加した後、午後はヨーテボリで開かれた大きな野外集会に参加した。

同じ日に500km以上離れた2つの町で集会に参加するのは大変だ。てっきり彼らは飛行機で移動したのかと思ったが、なんと国鉄SJの特急X2000に乗ってやって来たから驚いた。最近、特に事故や遅着の多い国鉄なので、幹線で問題が生じればヨーテボリの集会に参加できなくなってしまう。最後の挽回を図りたい左派ブロックにとっては、それだけは避けたいところだ。鉄道が機能しなくなった場合に備えて、途中からタクシーかバスをチャーターするなどの代替案を用意していたのだろうか?

「環境党が加わっているから、何が何でも鉄道を使ったのかな?」と私がつぶやくと、たまたま隣にいた左党の候補者(市議会議員)である知人が「左党の環境政策も悪くないぞ」と、環境政策における左党の存在感も知ってくれと言わんばかりに、横から口を挟んできた。

3党の党首を乗せた特急は定刻通りに到着し、彼らは中央駅からヨータ広場までを行進。ステージに登場した。




3党首を紹介する、ヤン・エリアソン。彼はベテラン外交官であり、
社会民主党政権で外務大臣を務めたことがある。国連での要職も歴任。
保守党のカール・ビルトではなく、彼に外務大臣を任せたい。


「新しい政権」
社会民主党は毎回、最後の選挙キャンペーンをヨーテボリで締めくくることにしている。ニュースによると5000人が集まったという。


一方、対抗する右派ブロック(現・中道保守政権)は、朝はマルメ、昼はヨーテボリ、夕方はストックホルムと、スウェーデンの3大都市をはしごしたのだ。驚くべきことだ。

ヨーテボリでは、Nordstanというショッピングセンター内で大きな集会を開いたようだが、私はいろいろと思うところがあり、もう彼らの声を聞く気が起きなくなってしまい、行くことはなかった。

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