ふぶきの部屋

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ふぶきの脚本講座ーTHE LOST GLORY 1

2014-09-21 09:20:55 | 宝塚コラム

 みなさん、連休を楽しんでいますか?

私は姫と一緒に宝塚へ

久しぶりに出待ちをしたら・・・・星組さん達ってほんと、よくしゃべる

壱城あずさなんて、お茶会のノリでしゃべってて、しかも服装がすごくかっこよくて。

そんな・・・みんなが喋っている間にさりげなく組長や副組長は去っていくのでした。

さて。星組「THE LOST GLORY」を見たのですが、あまりにもひどい作品ゆえに

怒り心頭 (そもそも開演アナウンスが「専科の轟悠です」って所から嫌でしたが)

 

植田景子は宝塚初の女性演出家です。

90年代は男女差別な作品が多くて(木村信司とか石田昌也とか・・・)

女性の脚本家で演出家なら、きっと私達女性の気持ちにそった作品を

作ってくれるのではないかと期待したものです。

植田景子児玉明子は、そういう期待を持たれていたのです。

でも、ふたを開けてみたら

児玉明子はあんな状態で、結果的に退団してしまったし。

そして植田景子のこのていたらく。

植田景子程、男女の心の交流を知らない作家も珍しい。

年齢的にいくつか知らないけど、恋愛一つした事がない、人生経験が浅すぎる。

嫌々ながら脚本を書いているような印象すらあります。

 

宝塚歌劇団に演出家として入るのは大変です。

一番の「難」は新卒じゃないといけない事。

そもそも22歳くらいで将来がどうなるかなんてわかならないでしょう?

歳をとってからいい脚本を書く人もいるだろうし、宝塚にふさわしいものを追及する

人だっている。

だけど、とにかく「新卒」じゃないととらない。

そんな中、とにかく植田景子は恵まれた環境にいて、しっかりと学ぶ時間もあった筈。

にも関わらず

脚本家や演出家としてのキャリアを何一つ身に着けていない、素人中の素人、いえ

素人より素人なプロといえるでしょう。

もし、このブログをヅカ関係者が見ていたら、ぜひとも申し上げたい。

宝塚愛がない作家に何を書かせても無駄です

植田景子には素質も才能も技術すらない。

このような人は歌劇団にとっても、ジェンヌにとってもファンにとっても為になりません・・・・

     

この作品の何が致命的って

 脚本が整理されていない

 準主役に中半端なナレーションをさせたり、場が16もあったり、脈路のないセリフが

  出て来たり。要は書きっぱなしの本です。

 天寿光希が演じたレイモンドとその妻、礼真琴が演じた靴磨き、壱城あずさが演じた

  宝石商など、意味のない人物だらけ。

 登場人物の説明なし

 そもそもなんでディアナは「素晴らしい女性」なんですか?

  「高名な画家」というセリフはどこにもないし、それらしきセリフもありませんよ。

 オットーとイヴァーノの似て非なる点がどこかわからないので、イヴァーノが恨みを持つ

  理由がさっぱりわかりません。

 誰一人印象的な人がいない

 スターだらけなのに、誰一人印象的な動きをする人がいなかった。

  全員かすみがかかっているようにしか見えませんでした。

  その理由は、多分「見せ場」がなかったから。

  個性的なキャラでなかったから。

  セリフが行き当たりばったりで、心に少しも響かないのでそう思うのかもしれません。

 時代考証

 1929年。世界恐慌前夜の禁酒法時代のアメリカという設定。

  この時代のアメリカでいうところの「階級制度」ってどんなものだったんですか?

  日本人からすれば、アメリカは移民の国で、黒人と白人の差別はあっても

  いわうるイギリス的な階級差別でのしあがれなかった・・・という事が?

 オットーとディアナ。あの時代であれば「入籍」だけでなく、きちんと式をあげるのでは?

 ロナルドが拳銃を出した時点で、射殺されてしかるべき。

  今も昔もアメリカってそういう国だよ・・・・

 イヴァーノが恨みを持つ理由が、時代と合わないような気がして。

  まるで半島系の人みたいな「逆恨み」

  短絡的すぎるというか、あの時代、イヴァーノ程頭がよければオットーの元を去っても

  自力でなんとか出来たんじゃないか?

 轟悠主役の動機づけがない

 トップスターがいるのに、どうして専科で理事の轟悠がわざわざ主演しなければなかったか。

   納得できる理由が何一つありません。

   「だって書きたくて書いたんじゃないもの。歌劇団から轟さんを主役にしてと言われたから」

   って・・・そういう言い訳しないでね。

 今まで、「黎明の風」も「長崎しぐれ坂」も、「青い鳥をさがして」も、何となく

   「ああ、轟さんでよかったな」と思って来たけど

  今回ばかりは、何でオットーが轟じゃないといけなかったか、わかりません。

 

結果的に、「この物語は何がいいたかったのか」がさっぱりわからず。

次章では具体的にどこが問題だったかを書きます。

 

 

 


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10 コメント

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やはりねぇ (ふじこ)
2014-09-21 12:23:13
他のブログで何人か「轟悠がいい」とか「トップスターの悪役が良かった」と書いているのをみて、(演技をほめる人はなぜかシナリオについてはいつも語ってくれない)ひさしぶりにル・サンクを買い、後ろについてる台本を読んだのですが、

感情移入できるキャラなし
起承転結の起と結だけで、なかみがない
連続ドラマの総集編みたいなつぎはぎカットの舞台構成

という印象しか持てず、「なにこれ?」状態でした。

次回、ふぶき様の猛吹雪を楽しみに待ちます。
知らなかった! (重陽)
2014-09-21 14:21:38
へえ、宝塚の脚本家や演出家は新卒から採って養成するのですか。22才くらいで芸術的なものを判断されるのは、色々と大変ですね。どんな基準なのでしょうか。

浮世離れと現実離れは似て非なるものなのですよね。
夢は見たいけれど、荒唐無稽では白けます。荒唐無稽でも台詞等に辻褄が合えばそれなりでしょうが。其れもないとすれば、観客はどうすれば宜しいのでしょうか。

ふぶき様が不満を持つ方は、御自分が描く登場人物の背景を、創造する事ができないのではありせんかしら。
THE LOST GLORY (シチリアパン)
2014-09-21 14:31:33
やはりひどい作品だったのですか。
私は、壮一帆の卒業公演直後で虚脱状態。東京遠征もひかえていたし
パスしたんです。

「前田慶次」で初めて宝塚を見た友人三人ががすっかりはまってしまって、続く星組の
この公演を見ようよ、ということで行ったのですが、芝居にはがっかりしてましたね。

「オセローがイメージモチーフって訳わからん」と怒ったり、轟さんいう人は背低いわ、と
八つ当たり気味。ショーでの柚希ダンスが救いだったようです。

専科の主演というのも宝塚初心者には不思議だったようで、
「専科の中でも轟さんは、特別なの、あの年齢で理事だし」と一応説明しましたけど
彼女が主演する必然性はなかったみたいですね。
轟さん主演ならサヨナラ公演にはできないので。… (おくり)
2014-09-21 17:40:23
今回、轟さんが主演ってことで、柚希さんの退団を遅らせる狙いがあったのでは?もう、それしか思い浮かびません。だからといって、あんな脚本で良いわけないですけど。どの人も、意味不明の役どころでした。

轟さんには、バウホール公演などで、若手に胸を貸して芝居の勉強させる、みたいなコンセプトで、どんどん出ていただきたいですが、本公演で、トップスターの前に出てこないでほしいですね。出られるなら、重要な脇役で、チラッと出てくるみたいにしてほしいです。
初めてコメントさせていただきます (レモンライム)
2014-09-21 17:47:34
植田景子作品、私も頭を抱えてしまうことが多いのですが、ヴィットリオを生み出した功績は讃えたいですね♡

当時学生だった私は、「おはようお寝坊さん」のシーンが恥ずかしくて、でもうらやましくて、胸がキューっとなって、思わず下を向いてしまい、上目づかいに舞台を観ていた記憶があります。

偉そうにいえた立場ではないのですが、植田先生は、作品全体では破たんが多くても、もっとミクロにみると、これぞ女子の憧れというセリフが、きらっと煌めくことはあると思います。

ヴィットリオといえば…来月クリエに「道化の瞳」を観にいきます。彩吹さんや白華れみさんから、笑顔と元気たっくさんもらってきたいと思います!
Unknown (ろりこ)
2014-09-21 18:33:35
おしゃるとおり!ハッキリ言いましょう!理事と植田さんはいりません、!
植田景子さんは・・・ (スナッチャー)
2014-09-21 20:29:07
ふぶきさん、こんばんは。

彼女の出した本(自伝エッセイー)を
以前図書館で借りて読みましたが・・

どうしても、宝塚の演出家になりたくて
大学卒業してからも受け続け

確か5度目の挑戦で受かったって!
書いてありましたよ。
(1年に1度だとしても、27歳位まで
挑戦してたのかしら?
その間、外の仕事もしたらしいです)

演出家助手として入ってから、
あの植田伸爾先生に、それまで送り
続けた脚本の束を
「あなたの青春の記念や」
って、どさって返却されたとか・・・。
(このエピソードとかは、泣けるのですが


今回は、ワタシも脚本的に納得いきません。理事とレオン双方に気を使って
かえってどっちつかずになったのかな?



やはり・・・ (タナイチ)
2014-09-21 22:38:07
またまたご無沙汰しております。
私は帰省ついでに大劇場で観劇しました。(あの台風の中・・・)もうちょっと公演時期がずれてたらエリザベートに行ったのに!
今回の星組はもう、いいやと思って東京ではチケット取ってません。やはり、取らなくて正解でした。ほぼ毎公演東京で観てますが、今回はパスで・・・。
Unknown (mizuno)
2014-09-21 23:53:37
私が宝塚歌劇をよく観劇していたのは20年ほど前です。当時も、轟悠と植田伸爾に対する非難をしばしば耳にしました。私も嫌いです。「虹のナターシャ」をわざわざ観に行って寝たぐらいですからお察しください。劇団の様々な改革を受け入れられなかった私は、白城あやかを見送って観劇を止めました。でも、宝塚歌劇団が存続しているのは彼らの働きによるのだと思います。
Unknown (ふぶき)
2014-09-22 07:20:19
>ふじこさま
あの脚本、読むだけで結構な気力が必要です。だって全然面白くないんですものね。

>重陽さま
昔は「徒弟制度」があって、新卒段階で誰かの弟子になっていたんですよね。
今は、その徒弟制度がぬけたと聞いてますけど。演出家も新人公演の演出をしたり、脚本を一ヶ月で書かなくてはならなかったり、休む時間がないんだそうです。

>シチリアパンさま
オセロ・・・なんだーーそうなんだーー
いやーーそんな高尚な背景があるとは知らず。韓ドラだと思ってみてました。

>おくりさま
成程。確かにさよなら公演みたいでした。
轟さんのさよならでよかったけど。
昔に比べればショーに出ないだけまし。

>レモンライムさま
あのヴィットリオも彩吹の方はいいにしても春野のは最悪の評価です。
女の子の好みをわかってないなと。

>ろりこさま
はっきりすぎ(笑)

>スナッチャーさま
初心を忘れた演出家という事になりますね。
全く成長がないんですもの。

>タナイチさま
1年待ってスカステでショーだけ見るのが正解です。

>mizunoさま
「虹ナタ」は私も見てないし、その後、スカステでみてあまりのひどさに驚きましたし。
轟悠という人はそんなに集客力があったとは思えません。今では丸くなったけど、トップ当時はファンに冷たかった気がするし。
いや、過去はどうでもいいです。
今の轟悠がもうちょっと・・・と思うだけで。

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