仕事が忙しいので全然年末の気分が出ないのですが、あれ?もう年末じゃないの。
ふぶきの唯我独尊、偏愛上等な「宝塚大賞」を発表いたします。
抗議は受け付けないのでよろしく。
今年は全体的に意欲的な作品が揃った年ではないかと思います。
コロナでの公演中止に見舞われつつも、少しずつ本拠地は本来の形に戻っており、宝塚ホテルも活況。
東京の方は、相変わらずチケット難ですけど「見たらすぐ帰れ」って感じの寂しさは今年も継続。
我が家の姫ちゃんにとっては天寿光希の退団で1年を終えたという感じでしょうか?
未だに、「みっきぃ」と言い続けております。
喪失感というのは何年もかけないと立ち直れないものですし、いつか必ずまた同程度のご贔屓にめぐり会えるように祈っています。
月組は組長に梨花ますみが就任、花組の水美舞斗は専科に異動。来年はどうなるって感じですね。
なお、東京公演を中心に賞を差し上げていますのでムラとはズレがあります。
最優秀作品賞・・・元禄バロックロック(作・演出 谷貴矢)
東京は半月くらい休演しており、見た人少なかったでしょう。私もDVD組です。
谷貴矢は異世界風歴史物が得意ですが、今までの小作品はどれも難解すぎました。しかし、大劇場デビューとなった「元禄バロックロック」は非常に独創的で面白く、多くのメンバーに役をあたえ面白くしていました。
今時忠臣蔵を知っている若い人も少ないとは思いますが、そこに着想を得た事は非常に面白いです。
ただ、5代将軍のやたら平和主義な考え方には違和感が残りましたけどね。
次点・・・「High&Low」
オリジナルな脚本が優れていました。
不良少年と余命いくばくもない少女の恋物語は実は昔からの定番です。とはいうものの、その定番をしっかりと描きつつも、5グループの個性も生かしながら迫力がある、見ごたえのある作品になっていたと思います。
ベストレビュー賞・・・「The Fascinetion」
東京公演のお正月にふさわしい、明るく花組らしい作品でした。王道のレビューというんでしょうか?花組の歴史を振り返りつつ「花詩集」の曲も取り入れ豪華で上品なレビューになっていたと思います。
次点・・・「Gran Cantante」
スペインをテーマにした迫力あるショーでした。宝塚で上演されたスペイン物の曲をずらりと並べ、衣装も雰囲気も素晴らしく、退団者にもとてもよい機会を与えました。
主演男役賞・・・真風涼帆
「Never Say Goodbye」と「High&Low」の演技に対して。
ハイローはまあ、ケチをつけようと思えばいくらでも出来るのですが、とりあえず「ヅカロー」としての最高の演技力だったと覆います。
「Never・・」は和央ようかより心情がわかりやすく、共感しやすいものがあったと思います。
作品に恵まれた結果かなと。
主演娘役賞・・・潤花
「シャーロックホームズ」と「High&Low」の演技に対して。
いきなり組替えのトップ娘役で、宙組にどう馴染むのかと心配したのですが、その美しさと堂々たる演技はとても評価に値しあす。
あまり大きな使命を持った主役より等身大が似合うというか、「君は」という言葉がこんなに似合う娘役はいないでしょう。
退団が惜しまれますね。
助演男役賞・・・朝美絢
今年は朝美絢にとってチャレンジの年でしたね。「ほんものの魔法使い」という外国の作品に挑戦したり、「夢介」ではお金持ちの道楽息子、そして「蒼穹の昴」では京劇を覚え・・・怒涛の1年だったのではないかと思います。
今や朝美絢抜きの雪組なんて考えられないし、朝美絢のギラギラした目があればこそ芝居もショーも成り立っているという感じです。
助演娘役賞・・・天彩峰里
天彩峰里にとっても今年はキャラ変の年というんでしょうか?
品のよさとか高音が求められる娘役が、やたらヒステリックで高飛車な女優になったり、ピンクのつなぎ着て大暴れしたり・・いやいやどうした天彩峰里?というくらいの変わりようです。
それがまた彼女らしくて印象的。貴重な娘役になりました。
最優秀演技賞・・・一樹千尋
「蒼穹の昴」の西太后に関して。
専科メンバーの中でも、特に古き良き宝塚の雰囲気を残している男役さんとして、星組の組長時代から見守って来ました。独特のセリフ回しは時に浮いてしまう事もありましたが、今回は「これぞ!」と思う威厳のある姿とセリフ回しに圧倒されてしまいました。
まさに専科の鑑ですね。
歌唱賞・・・礼真琴・和希そら
礼真琴はそもそも歌唱力がある男役で、今年は芝居にしてもショーにしても彼女の音域の広さに頼る歌が多く、それをきっちりと歌い上げてくれました。
和希そらは組替え後の雪組では存在感がひときわ目立つように。歌もダンスも抜群ですが、今回は歌唱力の方で評価しました。聞き取りやすい声と発音のよさ、絶対に音を外さない確かさが観客には嬉しいのです。
ベストダンサー賞・・・水美舞斗・暁千星
まず水美舞斗ですが、花組の中でも重鎮となり演技力に磨きがかかってきたのですが、彼女はやっぱりショーで光るタイプで、その軽やかで羽のようなステップや技術力に毎回圧倒されています。
特に今年は「Fashionable Empire」における、水美舞斗の色気のあるダンスシーンが圧倒的でした。
一つは柚香光を相手役とする耽美な世界、もう一つは女性に誘惑されていくシーン。私達がみたかった水美舞斗総決算でしたね。
暁千星は「FULL SWING」での素晴らしいダンスシーンにおいて。というのも技術的な事は勿論ですが何より素晴らしいのは視線の使い方や手の使い方が歴代トップスターのそれになってきたことです。
ただ技術があるというのは他にも一杯いますけど、暁の場合はそこに個性とカリスマ性を加えた感じです。「FULL SWING」における一人でがんがん踊りまくす場面や、肩の力が抜けたようなダンスの数々が成長を感じさせました。
脚本家大賞・・・小柳奈緒子
「今夜、ロマンス劇場で」においてはほぼ映画に則した作りながら、白黒からカラーに変わっていく場面の美しさに心を奪われました。
「めぐり会いは再びNEXT JENERATION」はわちゃわちゃした作りながら、あれだけの人数を見事に面白く使ってくれたなと思いました。
少々煩い作劇と、原作物が多いのが気になりますが宝塚らしさという意味では一番答えてくれているのではないでしょうか。
新人賞・・・稀惺かずと
「めぐり会いは再び」のカストルと、「モンテ・クリスト伯」におけるアルベールは、学年の割には演技力があり、堂々としているなという印象でした。
私には個人的に目をつけている男役がいます。
それは星組の鳳真斗愛です。
この人は「VERDAD」のローラ役のあまりの面白さに大笑いさせて頂き、さらに「モンテ・クリスト伯」でも笑いをとっていました。
決して美人ではないけど弾けるような笑顔が素晴らしく、みんなを幸せにしてくれる人だなと。
人一倍頑張っている姿もわかるし、これから星組のコメディ担当として伸びていってくれることを願っています。
さあ、お正月には星組がやってきます。
配信で・・・・と思ったら1日お上りさんする予定になり、楽しみにしています。
詳細は来年に。
とはいってもこの不景気、劇場で見るより映画館や配信の方が多くなりそうな雰囲気です。
それでも宝塚があるから生きていけると思えば幸せですよね。
ライブ配信のみ・・の演目が増えています。
本当はベスト作品として「蒼穹の昴」を上げたいんですが~
昨日知った演出家の不祥事で気持ちが↓"(-""-)"
元禄バロックロック・・良かったですね!
High&Lowは配信を見て「私,年取った!分からない!」と
頭を抱えた作品でした。
嫌じゃないけど理解できない
リピートしたら又 印象が変わったのかもしれませんね・・
鳳真斗愛さんは私もローラで知った生徒さん
今後が楽しみです。
スカイステージのクリスマス特番を見て
トップ娘役さん達の「節度が効いたトーク」の中
潤花さんの明るい笑い声がトッテモ新選でした!
ふぶきさん、来年もヨロシクお願いします。
作品賞 元禄バロックロック
幸運な事に2回観劇できました。胸がキュンキュンしてすごく良かったです。
主演男役賞 真風涼帆
技術的にはどうかと思いますが容姿オーラ共に圧倒的。コンサートの三つ編みおさげ姿も可愛いかったです。
主演娘役賞 星風まどか
スライドで嫁入りしても全く違和感なくカレーちゃんとの並びも良かった。
最優秀歌唱賞 留衣蒔世 カプリチョーザのエトワールに対して
最優秀ダンサー 優希しおん カプリチョーザのロケットセンター 元々優秀なバレリーナではありましたが素晴らしかったので
イケメン新人賞 風色日向 ハイ&ローでかっこよかったです。
ふぶきの部屋スター大賞 とんすけくん
歌もダンスも上手くイケメンでちょっと甘えん坊でチャーミング。
来年の宝塚記事楽しみにしています。