ふぶきの部屋

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美しき生涯・ルナ・ロッサ 1

2011-07-17 14:05:26 | 宝塚コラム

普段ですと劇場と家をドアーツードアなんですが、昨日はお友達とちょっと

そぞろ歩きして日本橋へ。にんべんの「だし」バーでおだし汁を飲みました

その店の目の前には金箔のお店が・・・色々欲しいものだらけでしたわーー

 

 美しき生涯 

お友達に言わせると「映像的」「違和感が募った」との事ですが・・個人的には中々

面白かったのでは?

 

 脚本について

今回の脚本は大石静。テレビ作家にして最近では「愛と青春の宝塚」とか

「プライド」とか・・超有名な脚本家です。

そして演出を担当するのは石田昌也。この二人がタッグを組むとどうなるか・・

その前に・・・パンフレットに書いてあったのですが、石田先生曰く

一ヶ月で初稿を脱稿します」

「1時間半の舞台だと歌が30分。舞台背景が60分で書けます」

「組替え等で配役が変わっても大丈夫です」

これらの条件を満たす事が出来る作家が外部にはいないので、座付き作家が

演出も兼ねているとの事です

そっかーー一ヶ月で脱稿・・だから座付作家の脚本はどれも稚拙で間違いが多いのか。

1時間半とはいえ1時間で台詞の起承転結をはかるという事は原稿用紙にして

100枚程度の脚本になりますね。

この100枚を書く時間が一ヶ月ですか?そりゃあ無理だわ。

 以前、国立劇場で松本幸四郎氏のトークを聞いたのですが、彼が江戸川乱歩を

やった時、脚本を書いたのは国立劇場で賞をとった経験のある方。

その方が書いた脚本を松本氏は8回も手直しさせたとの事。

でも、それって舞台では普通のことなんですね 正直、そこまで手直しした

脚本であっても・・評判がよかったとはいえないわけで

それを一ヶ月で初稿を脱稿し、次から次へと回りが固まって行ったら、書き直す事は

もはや不可能になってしまうのでは

無茶苦茶や・・・いい加減や・・・お遊びとしか思えへん・・・昔の宝塚やったらそれでも

ええかもしれへんけど・・(って、何でそこで関西弁?)

今は割りと再演が多いし、もう少し大元の脚本を見るチャンスはあるのでは?

脚本審議会を作って、一ヶ月で出来た脚本のダメだしを第三者が行う。そして次から

次へと手直ししていったらテンポよく脚本が出来上がるのでは?

きちんと出来上がったものを参考に衣装や音楽をつけるべきだよね。

さて、大石静氏が石田三成をヒーローに選んだのは「功名が辻」を書いたあたりから

歴女さん達に彼が人気だって話を聞いたからだそうです。

へーーそうなんだーー石田三成って人気者なのか。私はあまり好きじゃないけどね。

でも石田三成と茶々の間にどんな恋愛劇を作るのかしら?と思ったら、

なtるほどねーー出会いがあって、落城で命を救って、でも忠義の為に思い悩み・・

自分を拾ってくれた秀吉に対する忠義の気持ちと、お茶茶への愛情の狭間で

揺らいでいく男心を十分に堪能させて頂きました

設定に無理があるけど、その無理を自然な形で纏め上げた事はすごいと思います。

まあ、それが普通なんですよね。これが石田脚本だったり、谷脚本だったら・・・と

思うとぞぞっとしますが、外部の作家さんというのはこんなに纏め上げるのが上手

なんだなーーと感心。

そうだよねーーそれをヘマしちゃったらテレビ業界では大変な事に。

いい例が「お江」ですよ・・・・ 脚本家がヅカ作家並にめちゃくちゃやっちゃったから

視聴率は下がる一方。ドラマとしても評価は低い。

ヅカ作家にはそれでも未来はあるけど、テレビでコケたら先がないもんね

要するにとても現実社会にもまれて生きているからしっかりした脚本が書けたと

いう事になります。

往年のヅカファンを忍ばせるような場面もあり・・・例えば、「茶々を抱け」のシーンは

まるでオスカル様の告白のようで、さらに三成と茶々の「今宵一夜」にはちょっと笑い、

ラストの牢獄シーンはフェルゼンとアントワネット?いやーーでも、今なら三成君

逃げられるぞーーと思ったり。

さらに石田先生らしい「誠の群像」の鬼のシーンそっくりな場面や、紫陽花の踊りと

そっくりなシーンも。

石田先生は演出の中に「ジャニーズ・スタジオライフ・がっくんの眠狂四郎の雰囲気を

考慮したい」と言ってたようで、ゆえにロックシーンなんかも入れたんでしょうね。

 

ただ・・近江での三成と茶々の回りの「弁財天」達には違和感。だって、あれはどうみても

朝鮮系だよーー 多分衣装の色が日本人らしくないんですね。背景のもみじとも

合ってなかったし・・・・

芝居で感じたのですが(ショーでも思ったけど)鳳稀かなめの役は「後付」?

歴史上の人物ばかりの中で唐突に架空の人物が出てきて、考え方が三成と同じ。

でもそれじゃまずいので忍びの者にしておねの側近を監視する・・って。

正直、そんな事をして一体何の得になるのか?茶々を好きでも告白できず、顔にも

出さず・・損得勘定なしに茶々のことだけ考えている?

三成と行動がかぶる所がちょっと違和感 要するにいてもいなくてもいい役なので。

本来二番手は敵役かお友達役なんですけど、そのどちらでもないという処が微妙。

人事面での色々が透けて見えるような印象でした。


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2 コメント

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公演レポ (こまめ)
2011-07-18 21:40:45
お芝居ではすみかちゃんとてるくんの会話の場面など、琵琶湖の美しい自然を描写した場面が何回か登場し、原発震災がこのような自然をいとも簡単に汚してしまうのか、という思いにかられました。

まやさん、さすが阪神・淡路当時の花組組長!
コミカルからシリアスまで幅広く演じ分ける演技力で秀吉を演じていました。

てるくん、スケール大きな舞台姿は相変わらず!
「仮面のメサイア」で領民に重税をかけた上、隠し銀山で内部留保を溜め込み私腹を肥やす総督を演じた時同様、長身を生かしたスケール大きな演技を見せてくれました。

七本槍の一人(愛知県あま市美和出身)・福島正則。
頑固おやじで、最後は武家諸法度違反のかどで領地を没収されてしまいますが、広島城主時代にはたたみ表の生産を奨励するなど産業の発展に力を入れた一面もあります。
演じたみっちゃん!持ち前の歌唱力・演技力はさすがです。

同じく加藤清正(名古屋市中村区生まれで、幼くして父親がなくなり津島の親せきを頼った)。
朝鮮出兵にも参加した猛将ですが、築城など土木工事の天才で、名古屋城や熊本城も手掛けた上、熊本城主時代には領内で大規模な農業土木工事を行うなど農業を奨励し今も熊本市民に慕われているとか。
演じるともちんも、劇団一の長身を生かしたスケールの大きな演技を見せてくれました。

ショーはらんちゃんの妹・れいちゃんの猫ちゃんが凄い!と思いました。

帰路、大阪駅で自然エネルギー技術を見学してから帰りました。
自然エネルギーへの計画的転換や電源の多様化・分散化・地域のエネルギー振興について国民的議論が高まることを期待します。
Unknown (ふぶき)
2011-07-19 17:27:15
>こまめさま
詳しいレポありがとうございます。
何度も見るとより詳しく理解出来るかもしれませんね。

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