ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

ふぶきが選ぶ平成宝塚の傑作 星組編

2019-05-08 07:30:00 | ドラマ・ワイドショー

 大劇場芝居 

1位・・・花の業平(H13) 柴田 侑宏作・演出

                  主演 稔幸

 柴田作品らしいモチーフが様々なところにちりばめられて、しかも日本物なのに飽きずに見ることが出来ました。業平と高子の恋に涙したあの頃が懐かしい。香寿たつきの基経の本当に怖かったこと。まさに星組の歴史の中でも最高の傑作です。

 2位・・・霧深きエルベのほとり(H31) 菊田一夫脚本 上田久美子演出

                主演 紅ゆずる

 こんな脚本が書けたら本当に幸せという、どこまでも宝塚チックなラブロマンス。

 再演を重ねており、初演を見ている人からすればビール祭りの音楽が違うなど不満があるかもしれませんが、古い作品が見事に21世紀にマッチしたという意味で秀作です。

 

 3位・・・Another  World(H30) 谷正純作・演出

                主演 紅ゆずる

 多分谷先生の落語芝居の集大成でしょう。笑いつつも最後はありがたい気持ちになります。日本人の美学がここに詰まっているような気がします。

 

 4位・・・国境のない地図(H7) 植田紳爾作・演出

                  主演 麻路さき

 ベルリンの壁の崩壊というのは、あの当時から見るとすぐ前の話で、そのわりにはストーリーや設定が古臭く見えるのは宝塚の常です。しかし、麻路さきのお披露目ということで、政治的な作品になりつつも得意のピアノの見せ場を作ったり、ラスト、母と息子が出会って手を取る前にささーーっと幕が閉まっていく部分など演出家としてのすごさを感じます。また第9の熱唱で壁が崩壊していく様も素晴らしかったなと。

 

5位・・・めぐり逢いは再び(H23) 小柳奈穂子脚本・演出

                   主演 柚希礼音

 

めぐり逢いは再び2nd(H24)小柳奈穂子脚本・演出

                   主演 柚希礼音

 姫と侍女、貴公子と従者が入れ替わると言うのはあまりに定番すぎるお話なのですが、その童話っぽさが星組にピッタリで、嫌味なく笑えてほっこりする作品でした。宝塚でしか出来ないお芝居だと思います。

 

 大劇場ショー作品 

 

  1位・・・ジュビレーション(H7) 石田昌也作・演出

               主演 麻路さき

 1960年代のギャグを出すところなど、作者の古さがわかってしまいますし、トップスターの出番が意外と少ない。特に中詰めに出てこない作品なんですね。

けれど、あのとんでもないオレンジの衣装を着こなせるのはあの当時の星組メンバーだけでしたし、中詰めのディズニーっぽいシーンも素晴らしく、白城あやかの雪女の美しかったこと、そして「ジュエリー」の麻路さきの色気に圧倒されました。

 

 2位・・・パッション・ブルー(H8) 三木章雄作・演出

               主演 麻路さき

 目の前で見てた時は、あっという間に終わってしまうという印象。つまり最初から最後まで観客の目を引きつけ続けたのでした。タンゴがテーマでテーマ曲、衣装、振付、どれをとっても最高に素晴らしく、未だに見飽きない作品です。

 

 3位・・・エトワール・ド・タカラヅカ(H24) 藤井大介作・演出

               主演 柚希礼音

 星を扱うと藤井大介はとたんに元気になって傑作を作るという・・・ストーリー性、星座をテーマにしたそれぞれのシーンがとても生き生きとしていました。柚希礼音と夢咲ねねのコンビのよさを最高に引き出した作品だと思います。

 

 4位・・・バビロン(H14) 荻田浩一作・演出

               主演 香寿たつき

 斉藤恒芳&川崎悦子のコンビがかなりうまくいったショーでした。朝澄けいが演じた白い鳩のシーンは最高に綺麗でしたよね。

 

 5位・・・パパラギ(H5) 草野旦作・演出

               主演 麻路さき

 サモアに白人が紛れ込んだ・・ってなストーリーでしたよね。始まりから終わりまでにぎやかで楽しかったです。「心はいつも」も名シーンですよね。

 

夢は世界をかけめぐる(H13) 草野旦作・演出

               主演 稔幸

 このポスターには匠ひびきも入っていますが、実際には休演でした。

大した振付があったわけじゃないです。ただ、音楽と楽しさが逸品だったというか。テーマ曲をついつい口ずさんでしまいます。またこの時のシャンシャンは本当に綺麗でした。

 

 小劇場作品 

 

 1位・・・イーハトーブ夢(H13) 藤井大介作・演出

                 主演 夢輝のあ

 これを置いてないでしょう・・・という作品です。夢輝のあ自身もライブでは必ず歌っている曲です。ストーリーの素晴らしさにみんな号泣していました。小学生でもわかる「銀河鉄道の夜」って感じです。でも再演は無理ですね。ジョバンニと賢治を同じ人がやるなんて無理無理。

 

 2位・・・うたかたの恋(H30) 柴田 侑宏作・演出

                 主演 紅ゆずる

 再演に再演を重ね、色々なルドルフとマリーを見て来ましたが、多分、紅ゆずるの解釈がもっとも正しいのではないかと思います。

 

 3位・・・Killer Rouge(H30) 斎藤吉正作・演出

               主演 紅ゆずる

  これは梅田・青年館・台湾版ですね。大劇場よりずっとまとまっていましたし、盛り上がりが素晴らしかったです。

 

 4位・・・かもめ(H26) 小柳奈穂子脚本・演出

                 主演 礼真琴

 宝塚で不条理劇とは・・・果たしてウケるのか?と思いました。ウケたとは言えないかもしれません。観客はどこで終わったのかわからず、まばらな拍手で始まりますし、見終わったあとに色々疑問点でも出てくるでしょうし。

でも、正直、外の世界でやってる「かもめ」よりずっと面白い・・というのが正直な感想です。

 

  5位・・・ドクトル・ジバゴ(H30) 原田諒脚本・演出

                  主演 轟悠

 うーん・・作品自体は宝塚っぽくないんですよ。許せない人ばかり出てくるので。だからこれは天寿光希へのご褒美ということで。彼女が出ていたからこの作品は生きました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 平成の宝塚作品の中で傑作を... | トップ | 17年ぶりの宮中祭祀は・・・・ »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (しまこ)
2019-05-08 08:54:26
ふぶき様、皆様の選ぶ星組篇も楽しみにしていました。

シメさん、マリコさん、あやちゃんの時代は、自分でも呆れるほど大劇場に通いつめた日々でした。懐かしく、嬉しく、またちょっと元気になれました。

ありがとうございます。無理なさらないでくださいね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ドラマ・ワイドショー」カテゴリの最新記事