ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

韓国史劇風小説「天皇の母」76-1(絶対フィクション)

2006-01-04 09:29:01 | 小説「天皇の母」61話ー100話

その日、記者会見に現われた皇太子とマサコ・・とりわけマサコの姿を見た

記者団は、そのレモン色のような真黄色のスーツと帽子に度肝を抜かれてしまった。

まるですでに「妃殿下」のような格好。

帽子に真珠のネックレス。色黒のマサコには原色は似合いの色だとは

誰もが思ったが、それにしても黄色とは。

別に黄色がダメというのではない。

ただ、なかなか日本人が着ない色だったし、それにおそろいの帽子と真珠の

ネックレスを見るに至っては「気が早いなあ」と思う人もいた。

さらに、会見が始まるとメモを取る人々の顔に戸惑いの表情が現われる。

何となく皇太子とマサコの話がかみ合っていないというか。

結婚が決まって嬉しそうな皇太子ではあるが、そこにはマサコへの「愛」というよりも

「気遣い」の方が上であったし、マサコの方は終始うつむきがちながら、皇太子の

台詞に一々「一言付け加えてしまう」のが気になったのだ。

勿論、マサコはそれが悪いとは思っていなかった。

事前にリハーサルをした時、皇太子は何も言わなかったし、むしろにこにこ笑って

「ああ、いいですね」と言ってくれた。

宮内庁は「出来ればあまり官僚的なお言葉は使わないほうが」と

注意したが、マサコは「だって私は外務省の人間ですもの」と譲らなかった。

そんな風に紋きり型に言い返されると、東宮職も千代田も頷くばかりで

何も言わなくなった。

 

・プロポーズの返事はどのように?

「十二月十二日、殿下に「本当に私でよろしいでしょうか」とうかがいました。

「はい」とお答え下さいましたので、私の方から次のように申しました」

まるでドラマのような展開だと誰もが思った。しかし、その後の台詞には

一瞬、誰もが「?」と首を傾げざるをえなかった。

「私がもし殿下のお力になれるのであれば、謹んでお受けしたいと存じます。

これまで殿下には、いろいろ大変幸せに思えること、

うれしいと思えるようなことも言っていただきましたので、

その殿下のお言葉を信じて、これから二人でやっていけたらと思います。

殿下にお幸せになっていただけるように、そして私自身も自分で

いい人生だったと振り返られるような人生にできるように努力したいと思います」

緊張のあまり棒読みのような言い方でマサコは答えた。

確かに完璧な台詞ではあったが、そこには「愛」を得た女性のやわらかさは

微塵もなく、転職の挨拶のようだと誰もが思った。

皇太子の印象について聞かれると

「とても人間が出来た方だと敬服いたしました」と自慢げに答え、記者団は

無言でざわついた。

「人間が出来ている」というのは目上の人間が目下を褒める時に使う言葉であ

あるが、そんな事はお構いなしだ。

さらに皇太子の答えの次に「一言私の言葉で付け加えますと」という言い方も

記者団にとっては気になってしかたない。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今やマンガ売り場はポルノの王国 | トップ | 機動戦士ガンダムさん »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

小説「天皇の母」61話ー100話」カテゴリの最新記事