前述した「くたばれ専業主婦」で、作者の石原理沙は
「専業主婦は家畜」と言い放ちました。
つまり「専業主婦は夫に家畜として飼われているんだから
夫の金を使ってランチへ行ったり、旅行へ行ったりするな。
旦那が気の毒。働く能力もないくせに」
という意味でした
これって「旦那の扶養に入っている女性は甘えている」「合法脱税者」と
いうのと同じですよね。
しかも「パート収入があるくせに扶養に入っているなんてけしからん」と。
1円でも収入があればそこから税金を払えって話でしょうか。
あの当時の「主婦論争」はすごかった。
「TVタックル」で田嶋先生と石原理沙が言い合いして、阿川さんが
あっけにとられて・・・・みたいな感じ。
私はどっちの理論も変だと思いましたけど。
専業主婦VS働く女の討論もテレビで見ましたよ。
専業主婦さん達の言い分が、あまりに感情的で「これじゃ負ける」と
思った覚えがあります
女性達の心の中にくすぶるどす黒い差別意識が今も根強く残っているのだと
思います。
私などからみれば専業主婦さんはみんな「セレブ」に見えますけどね。
公務員か公務員の妻、あるいは専業主婦が日本のセレブかも。
夫の手取り額は全部夫のものなんでしょうか?
そういう話をしだすとキリがないのでやめますが。
今回の社会保険料の話。
自分でせっせと計算しました。
社会保険に入って土日以外は全部出勤した場合の手取り額
(一日も休まなかった場合)
社会保険に入らず職場の言う通りに月17日を上限として働いた手取り額
(一ヶ月も17日を下回る事がなかった場合)
↓
ほぼ同額
社会保険に入らず、夏休みや年末年始は数日休んだ場合
→ 手取りは現在より1万以上下がる。
社会保険に入って、夏休みや年末年始に数日休んだ場合
→ 手取りは現在より1万円程下がる
だったら「我慢して自分の為に社会保険に入れ」っていうわけね。
もうすぐ30の独身臨職A・30代子供なし結婚3年目臨職B
私 「あと20年国民年金を払うことを考えれば、手取りが下がっても
社会保険に入るべき。貰う時に1万違ったら大きいよ」
A 「それはわかるんですけどね・・・・・」
B 「私達、一応契約が9月までじゃないですか」
私 「いや、絶対にクビにはならないから」
A 「でもいつ「2月で終わりとか9月で終わり」とか言われるかもしれない」
B 「そしたらまた扶養に入らないといけなくなりますよね」
A 「一日も休まずに働く事なんかできません」
そうだった・・・・二人とも持病持ちだったり親の介護があったりだった。
元PTA会長C48歳
C 「私は減らしていいかな。最初から週に4日でいいって思ったし」
ちょこっと胸がざわつくのを抑える私。この方は「受験生の母」を理由に
残業をしないんだよねーー
AやBはものすごくいい子達だから、何も言わないけど。
C 「あら?ふぶきさん、消防引き取り訓練は行かないんですか?」
私 「うん・・・・だって仕事だし」
C 「まあ、そうなんですね」
CとDは子供が同じ学校へ通ってるって事は、3人が同じ日に保護者会
だったり引き取り訓練だったりするわけで。3人とも休んだらさすがに
まずいっしょと思うのだけど。
臨職歴3年目の54歳 D
D 「納得できない。何で社会保険に入ると手取りが下がるの?
その分、長く働かせてくれたっていいじゃない。何で短くなる方を
選ばせるの?」
私 「そりゃあそうだねえ」
現在、市の最低賃金で5時間強働いている。それが社保に入らないを
選択するとマイナス1時間か、もしくは週4日になる。当然手取りが減る。
D 「2万くらい減るのよ。そんなんだったらフルタイムにしてくれていいと思う。
どうせ扶養から抜けるんだし。そしたら働くよ」
私 「でも、それじゃ正規雇用とほとんど変わらない時間数を働く事になって
なのにボーナス無し、有休少ない、時給アップなしって事になり
かえって差別感が増すんじゃない?」
D 「そっか・・・・・」
私 「役所としては企業のようにあからさまに差別感をあおりたくはないと思う」
D 「でも、私もふぶきさんも臨職歴3年でしょ。特にふぶきさんは、正職員より
仕事出来るし、臨職のリーダーだし。一方でKさんなんて、何も出来ないのに
ただ正規雇用っていうだけでボーナス貰えて再任用されて、ずるくない?」
Kさん59歳は今年、うちの職場に来た独身男性。どんな人かって?
半年たっても私の名前を憶えていない・・・稀有なおじさん。
人と会話が出来ない、臨機応変に動けない、記憶力悪いで前職場から
追い出されてしまったっていうか、たらい回しにされてたのね。
私 「でも公務員は公務員だから。試験受かって入って来てるし。
まあ、何で28年も同じことやってきてるのに、一々初めてのように
戸惑うのかわからないけど」
D 「理不尽だあ」
そこではっと気づいたのです。
問題は社会保険に入る要件として「月収8・8万」ではなく「時給〇〇」で
考えてくれないと困るって話。
そもそも役所の臨時職員っていうのは「補助」なんですよ。
小さいお子さんがいる母親が、フルタイムは無理だけど5時間ちょいなら、
休みも気軽にとれるし・・・子供が病気しても保護者会でも気兼ねなく
休める。それが一番だった筈。
それは、いわゆる「本庁」だけの話で、支所の場合はあまりにも覚える事が
多くてミスすると大変で、しかもマイナンバーで新しい仕事も増えた。
仕事量とキャリアは確実にアップしているのに、絶対に時給は増えることなく
昨日入った人と同じ。
今まで10年以上働いている臨職さんとお付き合いしてきたけど
みんなそれを我慢してた・・・というか、「元々扶養範囲内だから」という事で
「気楽に」思うように心がけて来たってことなのね。
もっとも本庁でキャリア10年といっても、なんら仕事内容は変わらないけど。
D 「パソコンの入力だって片方の指でピコピコやってる人と違うのに
それを認めてもらえないって悲しくない?」
私 「うーん」
入った当初とは違う悩みが出てくるのか。
それに社会保険の話だから。
キャリアとたたき上げの違い。資格を持つ者と持たざる者の違い。
人はそれぞれ生きて来た環境があり、流れがあり、わけがあり。
だから自分の生き方と違うからって単純に貶めていいものではないと
思います。
正社員夫婦に育てられた方、よかったね。感謝しなさいよ。
どうぞあなたもそうあって下さい。
子供を育てながら社会保険に入ってる方、偉いよ。真似できない。
結婚する時の男女のそれぞれの約束や考えがあり、「専業主婦」を
選んだ人が「甘えている」というのは違うと思う。
PTAなんて専業主婦さんに助けられてるところ、沢山あるもの。
なので、この件はおしまい。
育児に専念したいから専業主婦、というのも、「甘え」であり、「生後間もない子供を保育園に預けて働く」が偉いと見なされる。
いつから、育児がこんなに軽視されるようになったのでしょうか?お金さえ稼いでいればいい、子育ては外注してもいいとは思えません…。
でも、今回の2つの記事を読んだ後の方が、スッキリした気持ちで書けています。
私はアラフィですが、
自分の親世代と、社会は変わって変わって、
女性の生き方&考え方も、倣って多様になっているはずなのに
どうして、何か・・・昔と変わらないような・・・
「自分と異なる考え、そして生き方は、認めない」
ということから、逃れなれない人がいる、と思っています。
この記事の、、まとめ的な部分は、私も伝えたいことです。
ふぶきさん、有難う御座います。
「そういう生き方がある」「そういう考えはある」
ということを、前提に考えたり発信することは、とても大切。
頭から「あなたはおかしい」と言い切るのは、私は賛同しかねます。
その立場にならないと分からない、ことがいっぱいある。
また
「私も頑張っている&我慢している。だから、あなたも」も同様
人それぞれ、です。
こう書くと
「じゃ、自分で選んだ人生、自分で責任、持てるんだな。
今も将来も、行政の世話にならずに、生きるんだな」
的に言う人が出てくる。
他人の「何」が、気に入らないんでしょ?
自分より得しているから?自分が損しているから?
ここで止めます。
子供の年齢が小さければ小さいほど自分が世話をしたいし、可愛らしくていつまで見てても飽きないです。雅子妃が子供べったりなのもある程度の年齢までは共感できる、かと言って紀子妃が産後直ぐに公務にお出になられたことは立派だと思います。
専業主婦は下支えのエキスパートです。
侮るものではないと思いますよ。
昨今の職場って、殺伐としていますよね。
そういうことも緩和材として、見えないけれど役に立つ人が必要です。
という私は、病気療養中ですが。
社会に貢献するという事は
=お金を稼ぐ。
では、ないとおもいます。
安倍さんは何を思ってそう言われているか、甚だ疑問です。
世の中は、人が寄り添い成り立っています。
どうか、皆さんがそれぞれの役割を持っていることに気付かれますように。
と言うマンガがありまして、そこの母が秀逸なんです。
専業主婦。主婦仲間との食事も喫茶店もあり。
隣の子供の面倒も見る。頼まれた時。
勿論、タダです。
夕ご飯。肉じゃが一品だけ。
この漫画を見て、あっ!これでいいんだ。という人が結構います。
掃除は完成度高いです。私目線です。
みんな、ホットしたいんだと思いますよ。
専業主婦に戻れるなら私は喜んでなりたいのですが、家計の諸事情により(遠方に住む夫と私の両親の四人とも介護にお金がかかるためです)働かないと、介護のための帰省ができないのです。
働いて納税していることに価値があるなんて、思ったことは一切ないですし、そういう受け取られかねない文章を書いたとすれば、単に文才がないからです。不愉快に感じられたなら、申し訳ございませんでした。
ただ扶養は働けない人・働かない人で収入がない人のみに限定するべきで、収入があるなら多少にかかわらずきちんと納税・社会保険を自己負担する、という動きに賛成なだけです。
扶養範囲内に抑えてもらうことは、企業にとって人件費削減をして、安くても良い労働者を安定して雇える渡りに舟だったのです。また扶養している側の企業も奥さんが気まぐれでパートに行ったり辞めたりする度に、諸手続きを繁雑に行う手間が惜しいので、100万円位なら扶養範囲ってことにしてあげて良くない?と、現行の制度になったんです。
でもそれを「当然の権利」と考えて働く人たちのみを指して、「合法的脱税」と言った人の意見をなるほどと思い、引用したまでです。
同額の収入や労働条件でも独身者は納税・社会保険を支払っている場合は多々あって、特別配偶者控除を廃止しないと不公平だな、と思ったまでです。
子供は小学生になってある程度手を離れましたが仕事はしていません。
夫のお金でランチ会や観劇に忙しいから・・ではありません。
介護というほどではないけど一人にしておけない自分の親、夫の親がいるからです。
今のところ認知症の症状もないし食事も普通に食べていますが
時々発作的に持病の症状が出る、足腰や目や耳が弱っていていろんな手続きが一人では無理、買い物や病院通いの際の運転、
病院からのアドバイスを考慮に入れた食事を作るetc
これに家事や地域の活動PTA活動も加わり、勤めていた頃よりしんどい時もあります。
ふぶきさんが「専業主婦はセレブ」と考えるのはご自由ですが
状況は人それぞれなのに「働く女は△△」「専業主婦は○○」と言う決めつけが、しなくていい諍いの原因になってるように思います。