ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

芦原妃名子さんの自殺・・・また文春ネタ

2024-01-31 07:00:00 | ドラマ・ワイドショー

 私、脚本家というものが、テレビや舞台で割と低い地位にあるというのは何となく感じていました。

三谷幸喜とか、倉本聰くらいの有名な人になれば別ですけど。大方の脚本家は、オリジナルを書いて提出しても、演出家や出演者の意向に従って書き換えを命じられ、最後はオリジナルが跡形もなく、消えていた・・・という事があると。

何人か駆け出しの脚本家の方の話を聞いても、いやになるくらい作品を変えられたみたいな話は聞きます。

ゆえに、オリジナルというのは本当に大変なんだろうと。

だから原作付が増えて来た理由は、作る側にとって「楽」である部分が多いのでしょうと。

しかし、原作者から見ると、実写化はOKしたとしても、キャラのイメージとか、アニメ化なら声とか、ファンにどう受け入れられるのかと不安な部分も大きいのではないかと。

例えば「あの花が咲く丘で君とまたあえたら」という映画がありますが、これの原作を読みました。かなり違いました。

何で映画でああいう風に改変したのかなと思ったことは事実です。

 

そして、今回悲劇が起きました。

「セクシー田中さん」の原作者である芦原妃名子氏が1月29日、日光の川治ダムで発見されました。自殺とみられています。

遺書には「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」と書かれていました。

私、この作品を見た事はないのですが、私の回りでは「セクシー田中さんが面白い」という話は聞いていました。

そしたら1話~8話までは脚本家。9話~10話は芦原さん自身が書いていたらしいですね。

 

正直、原作者の「原作を変えないで」という気持ちは本当によくわかります。

しかし、視聴率が悪いとか、評判が悪いならともかく、深夜帯にしては視聴率をかなり稼いでいたようですよね。

それは脚本もそうだけど、女優さん達が頑張ったお蔭です。

原作者が最も拘ったのは、この作品が未完であったのでその通りに処理して欲しい、原作に影響を与える事のないようにという事でした。

しかし、ドラマはパート2が作られる予定がない限りそうはいかないものなので。

結果的に芦原さんの意志とは真逆になったわけですね。

残ったのはテレビ局や制作陣との間に溝が出来たことのみ。

 

これ、文春からみるとまたいいネタになりそうで。

自殺=被害者

脚本家=加害者

になるのかな。

日テレが「芦原妃名子さんの訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。2023年10月期の日曜ドラマ『セクシー田中さん』につきまして日本テレビは映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。本作品の制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております

とコメントを発表した事もバッシング対象になっています。

芦原さんと同じような経験をした作家は多く、余計にやりきれない思いもあると思います。

私はよく知らないのでただご冥福を祈るしか出来ませんが、おかしな方向へ走って欲しくないなと思います。

 

 

 

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週刊誌に人を裁く権利があるのか? ないでしょう

2024-01-25 07:00:00 | ドラマ・ワイドショー

毎日忙しく朝から晩まで働き、テレビはほとんど見ない人からすれば、松本人志の件なんぞどうでもいいわけで。

何でそれを夕方や夜のニュースで大々的に報道するんだろう。

そんな事より、アメリカの大統領選の方が大事だし、ドイツを始めとするヨーロッパの農民一揆の詳細が知りたいし。

何で毎日毎日お笑い芸人ネタなのか。

文春はジャニーズの件が色々取り上げられて自分達は正義の味方だと勘違いを始めたようです。基本的には「ゴシップ雑誌」「三流」でしかない事ははっきりしているのだけど。

私がこの雑誌に関して特に嫌なのは

「ネタを募集」している事です。

文春砲が出た時に「情報を提供して下さい」という。

そうすると、お金が貰えるのか、嘘かほんとかわからない情報提供が来る。

半分以下は嘘だけどさも100%本当の振りして記事を出すという点です。

なぜ「情報提供」を求めるのか。

自分達の足で探せよと言いたい。

 

さて、件の松本人志の件ですが。

私はお笑いはみないし、ダウンタウンにも興味ないし。

だけど割とまっとうな事を言ってる彼がターゲットにされた裏には「ネトウヨ潰し」とかいうのも含まれているのではないでしょうか。

事件は2015年に起きたんですよね。

さる場所で飲み会するのに、素人の女性を呼んでことに及んだ。松本人志はこの時、女性にすごく怖い事を言ったとされているわけですよ。

私達は「ついに吉本にまで来たか」と思ったものですが。

松本人志は「事実無根なので戦う」と言い、実際に「名誉棄損」で文春を告発しました。

彼は裁判をする為に芸能活動を中断し、また一緒にいたお笑い芸人も一人活動休止に追い込まれています。

アンミカはサンデージャポンで

知らない男性に触られたり、するの、嫌なんです。でも嫌といえないんです。怖くて」

だから今の時期の告発になったのだろうと予測していますが。

前日も書いた通り、この事件が起きたとされるのは2015年。平成時代ですよ。21世紀。

それをまるで昭和の出来事のように語るアンミカに腹が立ったんですね。

余談ですけど、こういう事が出てくると必ず「昭和」が悪者にされてしまう。

「昭和と違う。昭和的な考えではダメだ」と。

でも・・・昭和なんかもっとすごくて、政治家とか大物芸能人などはちゃんとプロから選んで愛人にして「2号さん」にし、家を与え生活費を与え。そうやって女一人で生きた人も多いですよね。

アイドルには必ずグルーピーとかいうのがついていて、何をされても事務所がお金を握らせて黙らせていた。

北野たけしが「せこい」と発言したのは、松本人志の飲み会の後、女性に渡したのがタクシー代3000円だったという話を聞いてですね。

つまり昭和にはれっきとした、いわゆる「高級」な愛人が存在していたということで。

それが昭和の末期あたり、宇野総理の時に芸者が「セクハラ」を訴えた事で数日で辞職。その後はすぐに亡くなりましたね。

あの時はいわゆる花街から「秘密保持厳守」しない芸者はルール違反と言われ、女性の方も相当叩かれました。

 

平成になると、そういうプロの女性ではなく、素人の女の子が平気で芸能人にくっつくようになった。

つまり、芸能人の格落ちというか、「近寄りがたい存在」から「あわよくば恋人」的な感じになってきたんじゃないでしょうか。

そして2024年の現在。

たとえ恋人同士でも「同意」がなくキスしたらセクハラになると言う事で、ますます男女の仲は溝が深まっている状態なんですよね。

 

私が言いたいのは

 2015年の件は犯罪ではない

という事です。もし、雑誌に書いてあるような事が本気であったら、女性も母親も警察に駆け込むんじゃないですか。それくらいの事されてる筈ですよ。

だけど警察にも行かず8年も寝かせていた。犯罪ではないのです。

文春はこのような「犯罪」ではない、だけど道義的には、あるいは、色々な考え方をする人から見たらどうかというような事件をあえて取りあげ、まるで小説のように書くんですね。

 犯罪立証できないのに、本人と回りの人の社会的地位をずたずたにする

 ジャニーズ・・性加害の件は当事者とその姉が亡くなって何年も経ており、犯罪を立証できないのに、なぜか当事者の姪が全責任を負い、さらに事務所の最年長に過ぎなかった東山紀之氏が後処理の為に芸能界を去るというおかしな流れになりました。

執拗に「知らなかった筈はない」とか追及するマスコミに、当時、少年だった彼は答えようがないのに、責任は自分にあるような口調になって今にいたります。

文春は50代にして精進を怠らなず、数々の成功を収めてきたエンターティナーを芸能界から放逐したのです。

 猿之助・・・これこそ完全なプライバシーであり、単に相手方の復讐をしたという形なのに一家で自殺する道を選び、一人残った彼は俳優人生をなくしました。

 宝塚・・・有愛きいの自殺の原因は文春による「ヘアアイロン事件」と思われますが、これ一つで宙組や宝塚を活動休止に陥れ、未だに解決ならず。根拠のないパワハラ事件などをまだ告発しています。宙組のトップやその回りの人達に精神的なダメージを与え続けている現状です。

 

 文春はその「ペン」というファシズムで、殺したい人を殺す力を持っている

人というのは愚かで扇動されやすく、「火のない所に煙はたたないからね」なんて街頭インタビューで言わせて、さもあったかのような印象操作をするのですが。

そもそも週刊文春という1雑誌に、根拠のない古いネタを昨日始まったかのように書き、当事者やその周りの人達を社会的に抹殺する権利、ありますか?

2015年の件も、女性側から見た事と、男性側では全然意見が違うし、実際本当なのかどうなのか、私達は永遠に知ることが出来ません。(知らなくていいけど)

そもそもお笑い芸人の過去の醜聞を暴く事によって、その人と、妻や子供を集団リンチにかける必要性はありますか?いや、そんな権利ありますか?

文春は「自信がある」と言ってるけど「事実です」とは言ってないし、裁判沙汰も必要経費らしく、それでも雑誌が売れればいいと思っているのだから、怖いものないですよね。

 

 言論の自由で人を傷つけてもいいのか

何かっていうと「言論の自由」が取りざたされますが、言論の自由というのは「相手を傷つけない限り何を書いても言ってもいい」という事で、相手の社会的地位を奪い、収入を奪い、活動を奪い、精神を壊していいものではないでしょう。

むしろ、文春の「ペン」にこそ虚偽という犯罪性があるのではないでしょうか。

芸能人、歌舞伎役者、お笑い芸人、アイドル。彼らは表の自分をさらすだけでいいのです。

よい芸を見せてくれればそれでいい。

裏の顔とか、実はこうでああでセクハラ・パワハラ・モラハラなんてどうでもいいんです。

そういうのは死んだ後にいえばいいわと思う。

 

今回は「名誉棄損」での告発になります。

でも本当は、「セクハラされた」とされる女性を訴えるのが筋ではないかと私は思います。

男女平等であれば「女だから」何でも被害者になると思ったら大間違いという意識を持たなくてはいけないのでは。

男女平等の時代だからこそ、たとえ10代でも自分の行動が正しいか、身を守るかどうかをきちんと考えて行動すべきで、何もかも男性のせいにするのは違うと思います。

 

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日本人であることと日本国籍を持っている事は違う

2024-01-24 07:00:00 | ドラマ・ワイドショー

何だかな。

日本人はもう、自らのルーツさえわからなくなっているのかしら?

多様性を尊重するあまり「日本人と言えば日本人」的な?誰も気にしないって事ですか?

 

はい。この人だれでしょう。

 目が覚める程美しい女性です。一見してロシア系かなと。

でもこのひと、

 ミス日本グランプリなんです。

椎野カロリーナさん。嘘じゃなくて本当にミス日本グランプリなんです。

え~~ハーフなのかな・・・いえいえ違います。

彼女の両親はウクライナ人です。え?そうなん?

って事は・・・? はい。彼女は5歳から日本に住んでいて2021年に日本国籍を取得した帰化人なのです。

ご本人は「日本人として認めて貰えた」と大喜びですが。

私はモヤモヤします。

彼女が「ミスウクライナグランプリ」とか「ミスロシア」とか「ミススラブ民族」とかだったら素直に喜びますよ。本当に綺麗なんだもの。

ウクライナってベラルーシのような美女の宝庫だし。拍手しちゃいますが。

この方を「ミス日本」として認めろというのには無理ありすぎ。

「ミス日本」のホームページを見ると

日本らしい美しさを求めて」とばーーん!と書いてあります。

ミス日本コンテストは「日本らしい美しさ」を磨きあげ、社会で活躍することを後押しする日本最高峰の美のコンテストです。

美しさとは見た目の容姿だけでなく、心の持ちようや社交性など幅広い人間性が問われます。
ミス日本コンテストの始まりは1950年。初代ミス日本コンテストグランプリに輝いたのは、
昭和の美人の代名詞と讃えられる山本富士子さんでした。

以来現在に至るまで、輝ける女性たちが歴史ある「ミス日本」の栄誉を手にし、
様々な分野で活躍しています。

将来の夢にむかって心身を鍛錬し行動すること、それこそが美しさであり、輝きの源泉です。
未来に羽ばたく強い意志を持った女性に、ミス日本の冠を贈ります。

 

とあります。

日本最初のミス日本はいわずとしれた山本富士子さんです。

今思うとね、彼女ですらいわゆる「パタくさい」顔に入るんじゃないかと思います。

(昭和の言葉です。目が大きくて外国人のような顔立ちの人。バターのような)

でも着物も洋服も似合う、上品で美しい人でした。

「8等身」という言葉はこの時生まれたのです。

目がくりっとして、太りすぎでもなく痩せすぎてもいず、戦後すぐなのにスタイル抜群。

でもそういうちょっと外人っぽい日本人は沢山いましたよ。

 代表的な李香蘭。

山口淑子は純粋な日本人ですけど、中国では誰もが中国人と思われていたし、ロシア系とも思われていました。国籍不明美女。なんでこの顔で中国人?って、中国は多民族国家ですから目が細い漢族も中国人ならウイグル族のディリラバも中国人なわけですね。

九州方面にはこういう顔が多かったんじゃない?

あの永遠の処女、原節子様も、どっちかっていうとあっちっぽい顔と言えば顔。

高峰三枝子さんも、年齢が上がるにしたがってふくよかな美女に変身。

 有馬稲子さん。ほんとに宝塚でも1、2を争う美女。

 岸恵子さん。

高峰秀子。この人はやっぱり日本人らしい顔立ちに入るのではないでしょうか。

八千草薫さんも。

草笛光子さんも。まあ、彼女は今も美人ですが。

でも、典型的な日本美女といえば

 香淳皇后ですよね。眞子様と紀子様はその系統です。

 

さあ、沢山の美女の写真を上げて来ましたけど、彼女達と比べて椎野カロリーナさんはどうですか?

完璧な異民族ではないですか?

そう、「国籍を持っていること」と「民族性」は違うのです。

国籍さえ持っていれば誰でも日本人になれるのか、あるいはそうなのか。

そう解釈すべきだとする事もあるかもしれないけど、このカロリーナが世界に打って出ても誰も日本人だとは思わないでしょう。

だってルーツはウクライナにあるんだもの。

申し訳ないけど、彼女が「日本らしい美しさ」と言われてもそれは違うと言わざるを得ません。そこまで日本は多民族国家にはなっておりません。

 

帰化が悪いのではなく、彼女は彼女が本来持っている「スラブ民族」の血筋を大事にすべきだと思っているだけです。DNAは日本のそれではない事ははっきりしています。

逆にウイグルだろうが、満州族だろうがみんな漢字表記にして「中国人」とする方が怖いと思いませんか?

何か世の中間違っているよな~~~と思いますけどね。

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光る君へ

2024-01-16 07:00:00 | ドラマ・ワイドショー

2週続けて見ました。

久しぶりの平安物ですし(もう戦国時代は見たくない)

とはいえ、平安物というのは、動きがないので描きにくいだろうなと思っていたんですよ。そしたら「まさか」の展開で、へえ~~~そういうのもあるのか。

なんたって、1話目でまひろちゃんのママが殺されちゃうっていう展開。

でも、相手が藤原家の2男だったから、パパは「病死した事にする」でおしまい。

それに腹を立てたまひろちゃんは、不良娘になって、外で「歌の代筆」業なんかをやっている・・・という設定。

道長とは幼馴染で、これから何かと関わってくるんでしょうね。

 

2回目で「あーあ」と思ったのは、実はまひろの「裳着の式」のシーン。

裳着の式」というのは、女性の成人式のようなもので、初めて「裳」をつける儀式なんですよね。紐を結ぶ親の役は将来の夫、宜孝の役目。

「裳着」といえば、源氏物語にも出て来るシーンがありますね。

亡き夕顔の娘・玉鬘が裳着を通して実の父、頭の中将に会うという感動のシーンです。

裳をつける事で、女性は結婚出来る年齢に達したということ。

源氏はこの後、面白がって玉鬘に男性を引き寄せて見たり、自分が口説いたりするわけですけど。

せっかくの華やかなシーンの筈が、ボロの屋敷で主人公のまひろは、ずずっと歩き「何で裳ってこんなに重いの」と文句たらたら。

その歩き方が即位の礼の雅子さんそっくりで笑ってしまうやら、これから大丈夫か?と思って見たり。

吉高由里子は「歴史探偵」でめちゃくちゃ筆で書く練習をして、ドラマで書いているシーンはほとんど本人らしい。でも、その前に装束を付けての歩き方などをもっと身に着けるべきではないでしょうかね。

 

もう一人、道長の姉で円融天皇の正室になった詮子さん。

道長と年が離れすぎとも言われていますが、個人的には違和感なし。

その彼女が円融天皇に思い切り嫌われているのがちょい可哀想。

それと、花山天皇役の本郷奏多はぴったりですね。

そっか~~~色々問題ある花山天皇なのかと。

直衣を着る男性陣の立ち居振る舞いも大事ですけど、やっぱり袿を着る女性達の振舞はもっと気を遣って欲しい。

せっかく「大奥」ですごい神的なキャストだったのに。

私だったら花總まりを絶対にキャスティングするなあ。何と言っても「姫」「皇女」と言えば花總まり様以外にいないものね。

あまりの現代人で話し方にくせがある吉高由里子をなぜキャスティングした?と、私は不思議でしょうがない。

これが視聴率低下の原因ではないんですか?

 

でも紫式部を主役に据える事が出来るなら清少納言だって主役に出来る。

本音を言えば私は一条天皇と定子様のラブラブで波乱万丈のドラマがみたいわ。

 

 

 

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八代亜紀死去

2024-01-11 07:00:00 | ドラマ・ワイドショー

昭和がまた遠くなってしまいました。

八代亜紀さん、お亡くなりになったんですね。73歳。

まだ若いじゃないですか。

つい最近、膠原病でお休みすると言われて、「若い人じゃなくてもなるんだな」と思っていたけどあまりにも早すぎますね。

 

私達の世代は、子供の頃から彼女をテレビで見ていて、あるいは紅白などで見ていて、特別ファンではないけど、歌真似などして遊んだものです。

子供にはわからない大人の演歌の世界っていうんでしょうか?

今の年になってやっと、「舟歌」の「お酒はぬるめの燗がいい」の意味を知ります。

日本酒飲めないけど、本当にぬるめの燗であぶったイカで飾りのない所で、港が見えて・・

そんな所で涙を流しながらお酒を飲めたら、自己満足というか、幸せなんだって。

いつの間にか、泣く事もしみじみする事もなくなり、寂しさを感じても寂しくないふりをする

そんな令和に生きてしまっている感じです。

私達子供の頃に真似たのは「雨雨ふれふれもっとふれ」の手のふりで。

誰かが必ずおどけてやってた記憶が。

日本人らしい歌詞と日本人らしいムードが似合った昭和から、何でもありの令和を彼女は生き抜いたんだなと思います。

思えばぱっと浮かんでは消える芸能界で、一定の力を保ち続けて売れ続ける事は本当に大変な事です。当たり前には出来ない事です。

頑張りすぎたというか、あのハスキーな声に全てを出し尽くしてお役目を終えたら天にかえる。

そんな気がしました。

平和な時代に生まれて、日本の全盛期を経験した方々が次々世を去っていくと、私の余命もあとどれくらい?とか考えてしまいます。

先日、90歳の女性が72時間を耐え抜いて救出されましたが、戦争を経験した人は強い。

本当に生命力が強い。

それにひきかえ、戦後生まれは何でこうも、「まだ」って時に命を終えるのかな。

心からご冥福を祈ります。

あちらでも、ぜひ舟歌を歌って下さい。

 

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こんな時にごめんなさい。でも紅白の感想書かせて

2024-01-03 07:00:00 | ドラマ・ワイドショー

能登方面の皆さま方、寒い中必死に頑張っていらっしゃり、何も出来ずに申し訳ない気持ちで一杯です。

よその国の災害だったら、恐らくいきなり死者が数万人で、支援も行き届かない状態だと思うのですが、日本は冷静な行動と自衛隊などの行動の早さで、多少なりとも被害を少なく出来ているのだと思います。

とはいえ、崩れたビルや家々を見ると、阪神大震災を思い出して、言葉が出ません。

Xなどではフェイク画像や詐欺などが頻発しており、また中国や韓国からの嫌がらせのコメントも見られ、被災地の方々の目に触れなければいいなと思います。

とはいえ、カナダや台湾などからすぐに支援の手を差し伸べようとの言葉もあり、まだ日本は大丈夫と思いたいです。

しかしながら、2日。今度は羽田に着いたJAL旅客機と海保の機体が衝突し、炎上。

幸い、旅客機の乗客は全員無事でしたが、燃え方が・・すさまじくて。

海保の方々の方はどうなのか。新潟へ物資を運ぶ所だったんですよね。

本当に悪い事は重なると思いました。

実は毎年の予定では、ふぶき家は31日にスパへ行き・・という事だったんですが、二若君が39度の熱を出してしまい、寝正月になってしまいました。

なので、紅白を見ながらぶつぶつ言ってたんですけど。

 受信料という言葉がうざい

何かっていうと「受信料をお支払いいただきありがとうございます」とか言うんですね。だから民放では出来ないような予算を使って、大々的なショーのような仕掛けが出来たんだなと思います。そう思うと何だか腹が立って。

純烈の服にQRコードがついてて、NHK+の宣伝にするというのもあざとすぎるし。

 ボーダーレスなら「紅白」の意義はどこに?

紅か白か、黒か白か、赤か黒か、そういう対比がしっかりしていると、見る側も見やすいし、メリハリがつくんですけど、紅白なのにボーダーレスを謳ってしまい、紅にも白にも属さない人達が多数出てきた事で、だらだらな展開に。

ゆえに、どんなに華やかな演出をしても、一瞬だけの楽しさで終わってしまったんですね。

そもそも日本は生物学的区別以外は、常にボーダーレスな部分が多々あったと思うんです。何を持っていまさら「ボーダーレス」なのか。多様性って何よ。言って見な、NHKって感じ。

 韓流7組は結果的にジャニーズの代わり

そんなに同系統を何組も入れる必要があるのか?

ジャニーズが出てた時も思いました。それが今回は韓流になっただけで、特に女性グループの衣装の下品さと口パク感が印象的に。

大晦日の数日前にぶっこんだNew Jeansのひどさといったらなかったです。人気があるというのでちょっと期待していたのに。

期待してなかったSEVENTEENの「舞い落ちる花びら」だけはよかったなと。

 クイーン&アダム・ランバート

この人達のレベルの高さと紅白はあまりにもそぐわなくて。どーする?この雰囲気と思っていたら大晦日の中継だったのでよかったです。

 ドミノもけん玉もいらないような

水森かおりのドミノは気の毒な事に、ドミノにばかり目が行く。けん玉も視聴者に余計なプレッシャーを与えているだけじゃないか?

山川恵介のような浅草からとか、天童よしみの道頓堀からの中継の方がよほど紅白らしかったと思います。

 伊藤蘭やブラックビスケッツに元気を貰った

いや~~唯一の収穫ですかね。一人キャンディーズで大丈夫?と思ったら、50年もファンやってるおじさん達の掛け声に、そして蘭ちゃんのあまりのかわらなさに私は元気を貰いました。

無論、ブラックビスケッツも。郷ひろみも、ありがとうって感じですね。

年齢を越えてまだいけるぞ~~感が半端なくて。そこだけはよかったです。

 YOASOBI

ネットで散々「韓流ばっかり前で踊らせやがって」と書かれています、YOASOBIの「アイドル」ですけど、本当はそこまで隠れてません。あれだけアイドルが一杯入る中での存在感はすごかったよ。いくらさん。別に韓流ばっかりでもなかったし。

 Adoとかストプリとか

本当に顔を出したくないのなら、テレビも出るべきではないし、コンサートもするべきじゃないと思います。ストプリのようないわゆるバーチャルなものって、どんなに説明してもわからない人にはわからないし、そういうのはそういう事が通じる世界でやって欲しいわけ。

そしてAdoに言いたいのは、せっかく歌唱力がすごいのだから、しっかり顔を出して歌うべきという事です。だってテレビなんだから。

牢屋に入って影だけ映し出すって観客に失礼じゃない?ちゃんと喋る事も出来るし、変な人じゃないんでしょ?影で歌う事を売りにしていると、そのうち飽きられると思うし、やっぱりお客に失礼。

MISIAと福山雅治のトリももういい加減にしろって感じです。

大幅な予算で、YOSHIKIにロックの仲間を揃えたり、ドミノやってみたり、あっちこっち中継飛ばしてやってみたり、ディズニーメドレーやってみたり。

もう何が何だかわからない歌謡ショーになりましたよね。

強制的に徴収する受信料でこんな贅沢な事をやっているという所がもう・・違うでしょって。

それでも視聴率30%ですか。まだ高いなと思いました。

 

2024年、元日からの震災でお正月気分ではなくなりました。

今年はつつましく、身の丈に合った生活をしなければなりませんね。

自分が今、生きている事に感謝して、決して自ら死を選ばないこと。

 

 

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2024年冬ドラは・・・・

2023-12-26 07:00:00 | ドラマ・ワイドショー

月曜日

 君が心をくれたから  フジ 1月8日 21時

永野芽郁・山田裕貴・斎藤工

 舞台は長崎。ヒロインは永野芽郁。そして今までこういう役はなかったろうなと思われる山田裕貴。よくわからないけど恋愛ものらしいです。

若い人には受けるのかなあ。

 

 春になったら  1月15日 フジ 22時

奈緒・木梨憲武・濱田岳

 3か月後に結婚する娘と、3か月後に死ぬ父の「やりたい事」を実現していく話です。

私はみません。こういうの、苦手な歳になってしまいました。

 

火曜日

 正直不動産2  NHK 1月9日 22時

山下智久・福原遥

 これは面白いですよね。楽しみにしています。

 

 EYE LOVE YOU  TBS

二階堂ふみ・チェ・ジョンヒョプ

 二階堂ふみはテレパス能力がある。直球勝負の韓国人と恋におちるらしい。

 2004年にこういうドラマ、流行ったよね。また「韓流ブーム」とでもいいたいのかもしれないけど、おばさま達の心を掴むのは難しいと思う。

 

 夫を社会的に抹殺する方法 2  テレ東 24時30分

高梨臨

 これは日本中にあふれる「離婚したいけど出来ない妻」達へのアドバイスだと思ってます。

「私ってDV受けてるの?」ってこれ見て気づく人もいるかもしれないので。

 

水曜日

 となりのナースエイド  1月10日 日テレ 22時

川栄李奈・高杉真宙

 ナースエイドってなんだ?と思ったら看護助手のこと。カッコいい名前がついているんですね。それと医者じゃ身分の差があまりにも・・・でもこのお医者というのが天才外科医だそうで。コメディ?だよね?

 

木曜日

 グレイトギフト  1月18日 テレ朝 21時

反町隆史・波瑠・明日海りお

 これはちょっと期待できる?「ギフト」と呼ばれる殺人球菌を巡っての医療サスペンスらしいので。

 

 大奥  1月16日 フジ 22時

小芝風花・亀梨和也

 ついこの間、NHKでえらく格が高い「大奥」を見たあとで、このメンツかあ。

まあ、見ては見るけど、大奥のストーリー自体はもう見飽きた感じがします。

 

 不適切にもほどがある  TBS 22時

阿部サダヲ・仲里依紗・磯村勇斗

 なんと1986年から2004年にタイムスリップした教師のお話。そりゃあ「昭和」感覚でびしばしやったら「不適切」そのものですね。

 

金曜日

 ジャンヌの裁き  1月12日 テレ東 20時

玉木宏・桜井ユキ

 怖い話かと思ったら、検察に対する一般人の寄せ集め(検察審査会メンバー)が巨悪に立ち向かう話。

玉木宏だし、これは見る価値あそうですね。

 

 院内警察  1月12日 フジ 21時

桐谷健太・瀬戸康史

 原作は漫画。そして「院内警察」というものが実際にあるようですね。病院の中の交番?これもストーリーによっては面白そう。

 

土曜日

 XXX占拠  1月13日 日テレ 22時

櫻井翔・比嘉愛実。ソニン

 いわゆる続編ですけど、前回どんな風に終わったっけ?って感じが。

同じような人達なの?

 

 お別れホスピタル  1月24日 NHK 22時

岸井ゆきの・松山ケンイチ

 お別れってつくと、いわゆる「ホスピス」で見るの、辛そうだなあ。原作が「透明なゆりかご」でしょう?いやいや、あれも泣かされたし。今回、身につまされたらやめよう。

 

日曜日

 光る君へ  1月7日 20時 NHK

吉高由里子・柄本佑

 もうね・・・ヒロインが吉高由里子って時点で「終わった」って感じですけど。

しかも道長が柄本佑でしょ?どうみてもイメージが違うようなと。

はっきりいって、十二単にしても袍にしても、着こなしが大変だと思うんですよ。装束は重いし。話より立ち振る舞いを見てがっかりしそうな感じがします。

 

 さよならマエストロ  TBS 22時

西島秀俊・芦田愛菜

 音楽をテーマにした親子物語。西島秀俊は仕事が途切れないね。

どんな感じになるのかちょっと楽しみ。

 

 アイのない恋人たち  1月21日 22時

福士蒼汰

 東京のラサー男女7人の物語。こういう群像劇はダメだって言ってるのに。正直、こういうのが得意なのが韓国で、話が少なくとも20話以上、30話以上ないと描き入れないんですよね。

冬ドラはあまり期待できないかな。

ジャニーズは出ないとかいっても、干されたのは紅白だけじゃん。

深夜ドラマでは活躍しまくり。全然ダメージないです。

引退とか言ってた東山紀之も必殺やるし。慌てて事務所を辞める必要なかったんじゃないか?皆さんと思うばかりです。

結局、ドラマにまで韓国が押し寄せ、「乗っ取り」計画着々とって感じですが、そう簡単に行きませんように。

紅白も下品な衣装の韓国勢は見たくないし。

 

 

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秋ドラはイケメンだらけでした。

2023-12-15 07:00:00 | ドラマ・ワイドショー

 早いもので、もう1月からの冬ドラを紹介しなくちゃいけないんですよね。

でも、まだ秋ドラが完全に終わってるわけじゃないので。

今回の秋ドラは本当にイケメンに癒された3ヶ月だったかなと思います。

でもね。

一番面白いと思ったドラマは

うちの弁護士は手がかかる」です。

大体、テーマソングがローリングストーンって所がもう「その世代」向けなんですよ。

みんなが、それに乗っている中で、一人「?」って顔してるZ世代の弁護士という構図。

ムロツヨシが怒るでもなくさとしていく感じがいいし、請け負う裁判も面白いです。

これがナンバーワンですね。

次が「パリピ孔明」です。同じ中国語を毎週聞いていたら、少し聞き取れるかなと。

 

で、どのイケメンに癒されたかというと、

最初は「パリピ孔明」のKABE大人君こと、

宮世硫弥君。です。彼、映画にも出て売れっ子路線をひた走り中。

今は金髪ですけど、私はこの黒髪で編んでいる髪型が好きでです。

非常に目が澄んでいる感じ。細くて、ひ弱な感じがするけど、ラップの時はすごかったなあ。めちゃ色白なのも気に入った点です。

今後、ちょっと注目しています。

 

次はぶっちぎりの「フェルマーの料理」から

志尊淳君です。

このドラマは本当に面白くて、「うちの弁護士・・」と同等くらいですね。

中でも志尊君のカッコよさは別格。

彼、朝ドラでもイケメンぶりを発揮していたけど、さらに確立しつつあるなと。

「極主夫道」ではさえない三枚目だったのに、よく成長してくれて。

さらにこのドラマにはイケメンが二人。

一人は、主役の高橋文哉君です。

こちらも絶賛売り出し中の若手俳優筆頭かな。

それとさらにもう一人、板垣李光人

以前、ZIPで見た時は性別不明で売ってたような?女装しても似合う子でしたけど、今や立派な男の子。背が低いのが難ですけど、この人が画面に現れると華が出てくるんですね。

出来ればもっと時代劇などで観たい人かなと思います。

 

こんな二人、神シーンだよね

 

で、最後は男女逆転「大奥」での神キャスト。

古川雄大と福士蒼汰です。

福士蒼汰は「お夏の方」の演技が素晴らしくて、再び登場は嬉しかったです。

クールな彼もいいけど、基本、女性をあげあげする包容力のある役が似合うのかなと。

古川雄大に関しては、以前からファンだし、よくぞここまで大きくなって頂いてと。

花魁もすごかったけど、やっぱりこういう姿も綺麗だなと。

まだ全部見てはいないんですけど、見る度に泣けるドラマだなあと思いました。

この「大奥」を否定する人もいるけど、解釈も面白いし、何と言ってもベストキャストですよね。やれば出来るじゃんと思いましたよ。

 

ということで、冬ドラに向かっていかないとね。

 

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あの花が咲く丘で君とまた会えたら

2023-12-12 07:00:00 | ドラマ・ワイドショー

 姫ちゃんとみて来ました。姫は天寿光希が出演するというので私はそのつきそいと言ったところ。

ネタばれあるし、相当な辛口なので読みたくない人は読まない様に。

 成田洋一脚本及び監督へぶつける大いなる不満

① 時代考証がひどい

この監督、私より5歳も年上のくせに、戦前とか戦争中の事をまるっきり知らない。

1945年の「町」に「ぜいたくは敵だ!」なんて看板はないですよ。

「一億総火の玉」もない。

設定は特攻機地のある町。

そこには主人公「百合」の名の如く百合の群生地がある・・・って、百合が自然にあんなには咲かない。ここからすでにちょっとひいてしまった。

百合が入ったのは防空壕だった場所。この場所がまるっきり生かされず、若い人は「あそこって何?」状態。

「鶴食堂」はどっかの映画の二番煎じというか、手紙を預かったりするのもパクリ。

手紙って検閲対象は軍人だけじゃありませんので、兵士から預かった手紙は終戦後まで投函出来なかった筈です。

当時の軍には沢山の食料や酒、砂糖などがあるので軍指定食堂は物資に困る事はない筈で、質屋まで行くのはやりすぎです。

一般人は「配給」でしのいでいましたが、砂糖などが配給になるのはこの時期まれで、氷に砂糖水をかけて食べる贅沢はありません。(軍のお偉方なら別ですが)

当時なら「隣組」があり、無論予備役の軍人が毎日のように防火訓練などをやっていた筈ですし、空襲の時は防空壕に逃げ、あるいは消火活動をしますのでみんなが逃げまどうというのは田舎では珍しいのでは?

恐らく監督の印象では「東京大空襲」が頭にあったと思いますが、山や橋の下、川辺には防空壕がありますから。

更に申せば、B-29が狙うのは最初に飛行機がある基地で、そこが無傷というのもおかしいです。

また佐久間彰は早稲田と言っていましたが、そうなると昭和18年の学徒出陣で徴兵された筈で、位は「少尉」です。また、

彼らの階級がはっきりしませんが、軍では最も大事で、海兵隊卒、予科練、学徒出陣でそれぞれの立場や考え方が違います。

「特攻」という言葉が多々出てきますが、当時は「特攻」という言葉は禁句です。

知ってるけどあえて口にしない。基地の外の人は知らない設定です。

百合が憲兵隊に捕まるシーンがありますが、ここも、本来なら百合は「アカ」指定で、即警察に引っ張られて拷問を受ける筈。鶴さんも仲間とみなされ同様です。それくらい「日本が負ける」という言葉は言ってはいけません。

鶴さんも彰も「正直でまっすぐ」と百合を評価しますが、あの時代の人であれば「非国民」とののしらないとおかしいです。

それと憲兵隊に鶴さんが「生き神様」などと言いますが、それも公にする事ではありません。憲兵隊が帝国軍人の制服を知らない筈もなく、意味なく彰を殴る筈ありません。

また、板倉が逃げるシーンがありますが、これは絶対にありえません。

翌日に出撃を控えた兵士が一人逃げたら、即山狩りが始まって捕まって軍法会議にかけられ、牢屋で拷問です。無論、他の仲間も同罪か、出撃停止になります。

ゆえに「お前は逃げろ」とか言える筈がないのです。

加藤が「帝国軍人か」と叫びますが、ここは「貴様それとも日本人か」と言うべきです。

板倉の思想は、当時で言えば「アカ」つまり共産主義そのものの考え方で、容認できる思想ではないし、そんな形で戻って来られた婚約者も困る・・・と思ったら、実は病気で特攻に行けなかった?って?そんな人が特攻基地に写真を載せるのも、本来は「生き恥をさらす」事で本人が「いいですよ」と言う訳ないのです。

なぜ、彼らは特攻を選んだか。それは「国を守る為」です。

自分が犠牲になる事で、身近な人が助かればいいという事です。

そういう思いがなかなか、彰から伝わってきませんでした。

 

② 百合の性格がひどすぎる

百合は令和に生きてる女子ですから、いきなり1945年に行ったら確かに、最初は「おかしい」と思うかもしれません。

しかし、彰と出会う事で、なぜ彼が特攻を選び、死んだのか?

単なる恋愛ではなく、そこに「誰かの後の幸せの為に犠牲になる」という事を学ぶことがテーマの筈ですが、百合の考え方は最初から最後まで共産主義そのものでした。

日本は負ける」と平気で口に出せるのも変ですが、彰が「日本が負けたらひどい目にあう」と言った事に対して「そんな事ない」と言います。

彼女は成績優秀なのに歴史を知らないの?

戦争に負けたからアメリカに占領されて、沢山の女性達が慰みものになった。父親のいないハーフも生まれた。そういうものを乗り越えて令和の平和があるのに。

「何でそんな事しなきゃならないの?」

「そんなのおかしい」

「生きてる事が恥なんておかしい。生き恥なんていうな」って・・・

「生き恥をさらす」というのは、女性であれば貞節を奪われる事であったり、その上での死であったり、男性にとっては奴隷にひとしい扱いを受けること。日本人として、そんな扱いを受けるのなら自害すべき・・・というのが当時の思想なのです。

人間としての最後の尊厳を奪われるくらいなら死んだ方がいい・・という考え方は今もあるのではないでしょうか。

最初から最後まで共感出来ないヒロイン。なぜこの子に彰が惹かれたか私はわかりません。

③ 監督の勉強不足が、様々な戦争映画のパクリ要素を生んだ

監督はちゃんと太平洋戦争の時代の勉強をしたのでしょうか?

用語ばかり覚えても、その当時の人達の生き方や生活を追体験せずに映画を撮ると、こんな駄作になってしまうんだなと、あらためて思いました。

1995年公開、唐沢寿明・木村拓哉主演「君をわすれない」も相当叩かれましたけど、あの方がまだいいわ。そのラストシーンの白い雲が「君を・・・」のラストそっくりなんですよ。

空襲の時に流れてた音楽は「永遠のゼロ」に似てたし、鶴や食堂の話は「ホタル」ですよね。

戦争映画に大切な事は事実をきちんと描く事。

そして、当時にはない思想を入れてはいけないということです。

戦争を背景にした恋愛物でも同じです。

「永遠の0」や「真夏のオリオン」を見た身には、この映画はあまりにもひどすぎた。

一緒に見た姫ですら「おかしい」と言った程です。

 

 光る伊藤健太郎の演技

ヒロインの福原遥には罪はない。一生懸命に演じたと思う。でもセリフのまずさに全てを台無しにされた感じです。

彰役の水上恒司はセリフが棒読みで、特攻隊の悲哀を感じられず。

その他の特攻隊メンバーも、演技が下手で見ていられない。

しかし、その中でただ一人、光った人がいまして、伊藤健太郎でした。

彼が演じた石丸は非常に明るくておちゃらけた人物ですが、彼が千代を呼び、人形を受け取ったシーンでは号泣してしまって。ただ一人、リアルな演技をしていました。

それは一緒に見た姫もそうで、なぜかと彼女なりに考え、「健太郎君は観客目線で演じていたのではないか」と言いました。

そしたら、伊藤健太郎は実はこの映画の為に遊就館へ行き、4時間も滞在。

彼の勉強の結果が、あの一瞬の演技に集約されたのだと思うと、非常に嬉しくなりました。相手役の出口夏希も純粋な女学生をよく演じていて、このカップルこそ、本当の恋物語だったのではないかと思います。

現代に戻って来た娘を迎えた母が「どこにいたの」と聞いたけどそく「ごめんね。そういうことはきかない」と言いますが、これもおかしい。

一晩娘が帰って来なかったら警察に行くし、「どこにいて何をしていたのか」と聞くのは親としての当然の義務ではないですか?

父親の死を「無駄死に」と断じ、1945年の特攻隊に会っても「何で行かなきゃならないの」って最後まで思っていたヒロイン。母親が謝るのはおかしすぎ。

母としてこのシーンは怒ります。

 

という事で、辛口になりましたけど、私自身若い頃は太平洋戦争や第二次世界大戦についての知識は乏しく、なかなか興味を持てませんでした。

でも、1995年、終戦50周年の時に「君を忘れない」を見て、俄然特攻隊に興味を持ち、その後「きけわだつみの声」を読み、戦争関連の本を読み漁った経験があります。

一つの映画によって興味を持ち、そこから勉強したり、本を読んだりして知識や解釈を発展させていくことは大事ですが、残念ながらこの映画はそうはいかなかったようです。

いうなれば同じ1995年に公開された織田裕二主演「きけわだつみの声」に匹敵する程「見てはいけない映画」です。

なぜなら、特攻隊に限らず戦争で命を落とした全ての兵隊さん達への侮辱に他ならないと思うからです。

 

福山雅治の曲と歌詞だけ、納得出来ました。ほんと、泣ける曲です。

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追悼 山田太一

2023-12-04 07:00:00 | ドラマ・ワイドショー

11月29日に死去した脚本家の山田太一さん。享年89歳。

心より追悼申し上げます。

私は小さい時からドラマを見るのが好きで、特にNHKの大河ドラマと銀河テレビ小説とか土曜ドラマとか、そういうものはなぜかいつも見てて、感想を日記に書ていました。

つまり今と同じような事をやってたわけですね。

その中で、山田太一脚本に出会った事は、私にとって大きな影響だったと思います。

なぜなら、彼の脚本は本当に素晴らしくて、独特な語り口が面白くて、後の見るドラマ選びにものすごく役に立ったなと思うからです。

彼の名前を意識したのは、NHKの「男たちの旅路」の車椅子が出て来る作品で、あまりにもすごかったので、脚本を買いました。

また、「あめりか物語」もものすごく面白かったので脚本を買いました。

高校生の時だったと思うんですけど、小説ではなく脚本を買うという経験が面白かったかなと思います。

 

当時はなかなか再放送もないですし、ケーブルテレビが我が家に入ってから、色々な再放送で見る機会があるのですけど、なぜか「岸辺のアルバム」と「ふぞろいのリンゴたち」は見た事がなく、後々「岸辺」だけ見ました。

「ふぞろい」に関してはヒットしたけど、個人的には面白いという印象がなくて。

その代わり、彼の傑作だなと思ったのが

おやじ太鼓」

「男たちの旅路」シリーズ

「獅子の時代」

「高原へいらっしゃい」

「日本の面影」

「それからの日々

ですかね。よく笑えたのは「おやじ太鼓」と「高原へいらっしゃい」で、「高原」の方は断然最初の、田宮二郎主演のものが面白かったです。

セリフが独特といいますが、特に「男たちの旅路」などでは鶴田浩二が熱弁を振るう、それが古臭くて若者にはなかなか理解されない・・というのが、子供の時には若者の気持ちで、今は昭和の人の気持ちで聞くと全然違うなとおもったり。

非常に主張がはっきりしつつ、悲哀も描いていました。

それからの日々」などは会社を早期退職して、やる事がなくなった男性が、妻にぬれ落ち葉扱いされてとまどう話で。ちょっとコメディっぽいけど、昭和の男性の融通のきかさなをよくあらわしていたと思っています。

日本の面影」は教科書で見る小泉八雲がそのまま画面に出て来て。しかも、その人はジョージ・チャキリスだったから一層、興味が湧きました。

獅子の時代」は菅原文太演じる会津武士のプライドが東北人の心に突き刺さるというかね。加藤剛の薩摩と感情がすれ違っているようで実は繋がっているような・・あの戊辰戦争から明治の動乱を海外ロケまで交えて大掛かりに描きましたよね。

 

山田太一は日本人にとって大切な脚本家だったと思っています。

彼の作品を知る事は、そこに出演していた偉大な俳優達を知る事で、それを知ったら今の令和の俳優たちをもよく知る事が出来るというわけです。

本当に、心からご冥福をお祈りします。

 

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