月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

ドラマ 本日も晴れ。異状なし#7

2009-03-02 16:23:06 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等
ちょこちょこ観てました、

ドラマ「本日も晴れ。異状なし」#7


都会から島へ
駐在さんを連れ戻しにきた
デカ長さん。元上司。


都会と島のギャップに
あっけにとられたり

妙に島民と馴染んだり。

毛色の違うキャラ登場で
またひとつ

島の空気が揺れるような感じがして
面白そうだと思った。


それに

これまでは
島に住む人たち
それぞれの人間模様が
主だっていたようだが

やっと駐在さんの話だなあと。

駐在さんが
どんなふうに考えてるのか
もっと知りたいと思った。


…………

犯罪の種は
少しずつまかれる。

だからそれが育たないようにする。


駐在さんは
それがしたいのかな…。


日誌に書かれる
“異状なし”という言葉、

毎日なぜ
そう書くのかと思っていた。

この言葉を積み重ねる為に
この島に来た
という駐在さん…

そのために今まで
どれだけの壁にぶつかってきたことか。


記されていない その行間には
色々なものがいっぱい
詰まっているのだろう。



でも、

デカ長さんと
駐在さんとの間には
考え方の違いがある。


デカ長さんの考える

今ある惨状を何とかしていく、のと


駐在さんの考える

惨状にならない為の土壌を
耕していく、のと

の違い…

とでもいうのだろうか。



今、何とかしないといけない
ことがあると
デカ長さんは言う。

日誌に書かれた
異状なしの言葉を見て

駐在は必要ないと言う。


異状がない。

異状がない…?


異状、なくなんかない。



ニュースにもならない
当たり前の日常の中にも

色々な事が起こっている。


その積み重ねこそが

私たちの行く先を決めているのではないかと思う。

……………

幼稚園での生活ひとつとっても

そうではないかと思う。



大人の世界

激動する社会と比べれば


“たかが”と思われるかもしれない、
子どもの生活。

しかし、その端々にも

人の人生に大きくかかわる
事件は常に起こっている。


立ち止まるか
見過ごすか

何をどれだけ
積み重ねるかによって

大きく変わりはしないだろうか。


まさに“今”なのだ。

犯罪は待ったなし。

でも、この日常だって大切な
待ったなし なのだと

私は思う。



……………

ラストに流れる歌

秋川雅史さんの「ねがい」が好きだ。


“雨の日も晴れの日も ひとりではないから”

と歌われるように


“ひとりではない”

人とのつながりがある。


何もないと言われるあの島に
何かあるとすれば、


その大きなひとつは
それじゃないかと思った。


誰かに何かあった時
島の人が
これ程までに
親身になり かかわれることに
驚き、何かに気付いたような
デカ長さんの表情が印象的だった。

たぶん都会には無い
ものだったのだろう。


最後に
デカ長さんが
日誌に書き残して行った

“本日も晴れ。異状なし”の文字。

力強い大きな その文字を見て、
駐在さんが大事にしようとしていることを
認めてくれたのだと思い

嬉しかった。


デカ長さんも いい人なのだと思う。
島まで来たのも、
有能な弟分の将来を思ってのこと。

島で朽ち果てるのが
残念だったのだろう。


でも、思うのだ。

どこで何をしていようと
人にどう評価されようと

確かな思いを持っていれば
少なくとも
ダメになる、

朽ち果てることはない

無意味ではない、と。

そんなふうなことを
分かってくれたのかなと思い、
嬉しかった。


駐在さんの行く先を思う時、
そこには島の行く先も
重なって思える。

若者が減り、やがて朽ち果てる島。
現実をどう切り開いていけるのか。

そこも合わせて気になるところ。



それからキヌ先生が話していた、
“他人の人生を背負うことなんて出来やしない”
ということ。

彼女が過去に出来なかったことを、
知りたい。
駐在さんと同じように
子どもを引き取って育てようとした過去を。

今も先生の胸につかえているものは何ですか?



思いはあっても
出来ないこともある
現実を思い知り、

それでもどこかに
望みを見出だしたい。


見ている私も
たぶんキヌ先生と同じ。

自然な流れ、
人の力で変えられることじゃない。

そうかもしれない。
でもその先を見たい。
何が出来るのかを、知りたい。


道は前途多難だけど
駐在さんと一緒に
その道をたどってみたい。



そういえば
最近TVのどこかで聞いたっけ。

苦しいのは前に進んでいる証拠

みたいなことだった。

そう思いたい。
苦しいのには意味がある、
無駄じゃない。

たとえ目に見えて
進んでいなくても。


……………………

今回、

日誌に書かれていた
「本日も晴れ。異状なし」
という言葉に込められた
思いの深さを知った。

け どー(^_^;)。


記録は
とっといた方がええでー!


NHK「プロフェッショナル」で
航空管制官のおじちゃんも
言っとったし。

書くことで整理される
こともあるとか。



同感。(^_^)v
コメント
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