ひよりみっ!

ディープインパクトが三冠馬になった年からやってる日記

守れない約束ははじめからしない

2007-03-12 15:38:01 | つぶやき
西武ライオンズが栄養費とかいう名目でアマチュア選手にお金渡してたことが問題になってますね。
これが氷山の一角かどうかという問題は脇においといて、
何でこういうことしちゃダメという約束になっているかといえば、
「それを認めると、お金持ちの球団が有利になるに決まってるでしょー!」のはずです。
それどころか、最悪資金力のない球団は選手をとれないかもしれず、
そうなると球団経営が成り立たなくなり、
最終的には球団数が減っていって球界そのものの崩壊につながるかもしれません。

そこで、全体の利益を確保するために、みんなが少しずつ我慢するという協定が結ばれるわけですが、
こういう状況になると、抜け駆けしようとする人間が必ずといっていいほど現れます。
たとえば、毛皮に価値がある野生動物がいたとして、
「絶滅したらみんなが困るから、ひとりあたりの捕獲数を制限しよう」
と決めても、
「自分ひとりがたくさんとっても、絶滅にはつながらない」
と考える密猟者。
自分は給食費を払わなくても、給食はなくならないと考える保護者。
自分は原料の使用期限を守らなくても、賞味期限の信頼性は失われないと考える製造者。

みんながちゃんと約束を守っている環境というのは、だいたい居心地がいいものです。
が、そこにひとり約束を守らない人間がまざると、
まずその人がひとり勝ちするような環境に変わります。
こうなると、約束を律儀に守っている人間が損になりますので、
みんな順番に約束を破っていき、最終的に環境がズタボロになります。
だから、そうなる前に約束を守らない人間は環境から排斥されます。
……排斥できればの話ですけどね。

結局何が言いたいかというと、
「自分ひとりだけ得できればいい」という抜け駆け的発想は、
まわりまわって自分のクビをしめるだけということ。
自分が世界の頂点に立ったとしても、世界そのものが滅びていては何の意味もありませんから。

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