それでは、「true tears」第8話、「雪が降っていない街」のあらすじ感想を。
オープニングシーンは石動家のダイニングを雪が降っている外から映していて、部屋の中では乃絵がおばあちゃんの写真に語りかけています。
「おばあちゃん、私見つけたの。とっても、とっても大切な人。おばあちゃん、私の涙、きっとその人が……」
そう言って写真に微笑みかける乃絵の瞳は潤んでいて、あるいはそのまま泣けるのかもと思えるほどです。
そこへ、純が帰ってきて部屋の明かりをつけます。
前回もそうでしたけど、乃絵は暗いところのほうが落ち着くのかな。
そして、乃絵は純に告白。
「お兄ちゃん、眞一郎が、私のこと好きだって」
純は、これを聞いて驚いたような表情を見せます。眞一郎に「乃絵と付き合え」とは言ったけど、「好きになれ」とは言わなかったからじゃないですかね。
実際、純は比呂美と付き合ってますけど、恋愛感情は介在させてないですし。
まあ、結果としては同じだから、そのへんはどうでもいいのでしょう。
純は、本当に嬉しそうに頬を染める乃絵を見て、
「そうか……よかったな」と言って乃絵を抱きしめます。
そのころ、眞一郎は自室でスケッチブックに向かっていました。
しかし、いいネタが降りてこなかったようで、眞一郎はエンピツを置いて、ベッドに転がります。
そして、自分に関わった3人の女の子のことを回想。
まずは、乃絵に石文字で告白したときのこと。
このとき、乃絵は「今、とっても泣きたいわ」と言ってました。
次に、比呂美がふたりの関係が兄妹かもしれないとぶちまけたときのこと。
比呂美は「言っちゃった……」と言って、涙を浮かべていました。
最後に、あいちゃんにキスされたときのこと。
あいちゃんも「私のことも見てよ……」と泣いてましたね。
で、最後のことを思い出して「柔らかかった……」とか言ってる眞一郎は正直者だ(笑)。
とにかく、三者三様の涙模様を思い出して、眞一郎は「何やってんだ、俺……」と落ち込んでました。
あいちゃんじゃないですけど、「あんたさあ、抱え込みすぎなんだよ、いろいろ」ですね。
さて、前回はあいちゃんとのキスシーンで引いたんですけど、続くシーンは最後のお客さんを見送るあいちゃんのシーン。
あいちゃんは、お客さんには笑顔を見せましたけど、誰もいない店内に戻ってから、
「何で私、笑えるの……」とモノローグ。
ここから、キスのあとに何が起こったかという回想が入ります。
「私のことも見てよ……」とあいちゃんに言われた眞一郎でしたが、動揺したまま後ずさって、
「ごめん、俺あいちゃんのこと、そんなふうに見れない……。幼なじみの姉ちゃんで、三代吉の彼女で……。俺、忘れるから、今日のこと、なかったことに……!」
と言って、逃げるように店から去っていったのでした。
キミキスの光一が摩央姉ちゃんにこういう態度を取ってくれればありがたいのに(笑)。
まあ、あいちゃんには酷いかもしれませんが、眞一郎のキャパを考えれば、ここで謝ったのは間違いじゃないと思います。
そして、それを思い出したあいちゃんは店内で大泣き。
さて、ここから三代吉の見せ場が来るものと期待しておきますか。
あまり急に三代吉にくっつくようだと、ビッチの誹りは免れないように思うので、あいちゃんのほうから少し距離を取ってくれるものとは思ってますが。
実際、少し先のシーンで、店に来る三代吉を「忙しいから、ごめん」というジェスチャーで帰すという光景が描かれていて、これは現状においてはいい距離感と思ったんですよ。
で、その三代吉は翌日の放課後に「あいちゃん行かね?」と眞一郎を誘うのですが、眞一郎はそれを断ります。
「俺、その……デートとかしたりしちゃったりするかも……」
まあ、この理由はその場のでっちあげでしょう。単に、あいちゃんと顔を合わせるのが気まずいだけで。三代吉をはさむとなればなおさら。
三代吉は「誰とすんだよ?」と不審そうに聞くのですが、乃絵とだと聞かされてあっけにとられた顔をしてました。
というわけで、自分ででっちあげた話を現実にするために、眞一郎はニワトリ小屋のほうをたずねていきました。
乃絵の姿がなかなか見当たらないので、「約束したわけじゃないし……」とあきらめかけていた眞一郎ですが、
なんと、小屋の中に乃絵の姿を発見します。
地べたを抱っこしてうたた寝してるところがキュート。
乃絵は、眞一郎に声をかけられて目を覚ますのですが、何をしてるんだと聞かれて、
「地べた、寒そうだったから」
と優しそうに答えるんですね。
これ、1話のころの乃絵では考えられないことです。
裏読みすれば、「飛べない鳥=比呂美」に対する情が、乃絵の中にわいてきたということかと思われます。それを明確に示すシーンがBパートにありますし。
そして、そういう意外なところを見せた乃絵に、眞一郎はにっこり。眞一郎の笑顔を見て、乃絵もにっこり。
そんな光景を、比呂美と朋与が目撃します。
「あっれ~、あのふたり、付き合ってるの?」
「……みたいね」
比呂美からすれば、以前に純から聞かされていたことが現実になっただけですけど、実際に目の当たりにすると、やっぱり面白くないようです(笑)。
「石動乃絵って意外~。私、仲上くんって比呂美のことが好きだとばっかり思ってた~」
「……そんなわけないじゃない」
これについては、自分のことが好きだったら、純から自分を奪うくらいのことするだろうという意味だと思います。
その一方で、そう思っておかないと自分の気持ちを抑えきれないという部分もあるでしょう。
とにかく、比呂美はその場からさっさと立ち去ってしまいました。
で、眞一郎は乃絵と放課後デート。
防波堤の上を元気に走っていく乃絵を見て、眞一郎は「転ぶぞ~」と声をかけています。まるで兄妹みたいだ(笑)。
眞一郎は、海風をあびて「気持ちいい~」と言ってる乃絵をじっと見つめてましたが、そんな眞一郎に乃絵が問いかけます。
「眞一郎、元気ないのね」
そして、眞一郎にしゃがむように促し、小屋の中で地べたにしていたように、乃絵は眞一郎を抱擁して、「眞一郎が、寒そうだったから」と言います。この動きがスローになってて、まるで天使みたいでしたよ。
それから、乃絵は「私の向こうに、何が見える?」と眞一郎に尋ねます。このとき、乃絵の向こうに雷轟丸の羽が見えていたのは演出ですわね。
「……空」
「私、眞一郎にはいつも空を見ていてほしい」
それを聞いて、眞一郎は瞳に輝く空を映しながら思います。
(……こんなふうに空、見たことなかった……)
んー、これは眞一郎が「飛びたい」と本気で思えるようになったという解釈でいいのかな。
その直後に、雷轟丸の絵本のことを乃絵に話し始めますし。
「……雷轟丸が空を飛びたいと思いはじめたのは、夜に大風の吹いた次の、ある晴れた、心地よい風の吹いている午後のことでした」
それを聞いた乃絵はもちろん大喜び、目をきらきらさせながら、お話の続きを眞一郎にせがみます。
ここで「リフレクティア」が挿入歌として流れ、絵本の続きが語られます。
ちなみに、あいちゃんが三代吉を帰したりするシーンが流れるのはここね。
「昨日の大風で、折れたりちぎれたりした木の葉や草の茎が、地面にたくさん落ちていました」
「そのせいか、いつも探すのがたいへんな虫たちも、簡単に見つけてえさにすることができました」
デートの時点で完成していたのはここまでなので、眞一郎は乃絵に早く続きを書いてと言われ、その晩さっそく気合いを入れて執筆活動に入ります。
そして、続きはニワトリ小屋の前で。乃絵は手を組んで神様の言葉を聞くかのように、うっとりとしています。
「雷轟丸は、約束された処女飛行の夢を見ながら眠りました。それから何日も何日も雷轟丸は、空を飛ぶ訓練をします。大風の中、風に向かい立ち続けました。ついに明日は、それを飛ぶ日です」
ここまで聞いての乃絵の感想。
「嬉しいわ……。眞一郎が雷轟丸のことを描いてくれて、絵本の中で雷轟丸は蘇って、きっと羽ばたくことが出来るんだわ。眞一郎も、羽ばたくことが出来る、きっと、これが眞一郎の翼になる!」
そして、乃絵は「ありがとう」と眞一郎に言って、
ほっぺたにチュッ。
これで、あいちゃんと乃絵は眞一郎にキスしたことになりますが、比呂美と眞一郎のキスはありうるのか。あれば、一番ディープになる期待がもてるんですが(笑)。
それはそれとして、眞一郎の顔は一瞬で真っ赤に。乃絵が眞一郎に「乃絵が好きだ」と言われたときを思い出しました。
そして、乃絵はそんな眞一郎を見て、
「眞一郎の顔、ニワトリのトサカみたい」と笑いました。眞一郎は、急にボールが来たのでそんなことするからとごまかそうとしますが、乃絵はまっすぐな目で眞一郎を見上げ、眞一郎の頬に手を寄せて、
「私、どんどん眞一郎が好きになっていくわ。もっともっと、好きになっていい?」
と告白。それを聞いた眞一郎も、「ああ」と嬉しそうに答えます。
で、そのまま仲睦まじく下校するふたりを、比呂美がひとり見送っているところでBGM終了。
前のシーンでもそうでしたが、比呂美の目の中では、乃絵はいつも無邪気に笑ってるんですね。
ここが、のちのシーンで意味を持ってきます。
ここで場面が移って、いつぞやに見た月夜。
比呂美の回想と思いきや、竹やぶを走っていく比呂美は、制服をきた現在の比呂美です。
どうやら、比呂美の夢のようですね。
比呂美は、走っていった先に眞一郎の姿を見つけて、安心したかのように笑うのですが、眞一郎の目の前には乃絵がいて、比呂美の表情は一瞬で曇ります。
そして、ふたりの顔が近づいていくところを見つめている比呂美の姿が、かつて竹やぶの中で泣いていた幼き日の比呂美に変わって、
「置いてかないで……置いてかないで」
「置いてかないで!」
ここで、声が今の比呂美のものに戻って、比呂美は自室の机の上で目を覚まします。比呂美が顔を起こしたとき、涙が飛び散るのが印象的。
それから、一呼吸おいて落ち着いたところで、比呂美が机に身体を伏せて、
「私……」とつぶやいたところでBパートへ。
オープニングシーンは石動家のダイニングを雪が降っている外から映していて、部屋の中では乃絵がおばあちゃんの写真に語りかけています。
「おばあちゃん、私見つけたの。とっても、とっても大切な人。おばあちゃん、私の涙、きっとその人が……」
そう言って写真に微笑みかける乃絵の瞳は潤んでいて、あるいはそのまま泣けるのかもと思えるほどです。
そこへ、純が帰ってきて部屋の明かりをつけます。
前回もそうでしたけど、乃絵は暗いところのほうが落ち着くのかな。
そして、乃絵は純に告白。
「お兄ちゃん、眞一郎が、私のこと好きだって」
純は、これを聞いて驚いたような表情を見せます。眞一郎に「乃絵と付き合え」とは言ったけど、「好きになれ」とは言わなかったからじゃないですかね。
実際、純は比呂美と付き合ってますけど、恋愛感情は介在させてないですし。
まあ、結果としては同じだから、そのへんはどうでもいいのでしょう。
純は、本当に嬉しそうに頬を染める乃絵を見て、
「そうか……よかったな」と言って乃絵を抱きしめます。
そのころ、眞一郎は自室でスケッチブックに向かっていました。
しかし、いいネタが降りてこなかったようで、眞一郎はエンピツを置いて、ベッドに転がります。
そして、自分に関わった3人の女の子のことを回想。
まずは、乃絵に石文字で告白したときのこと。
このとき、乃絵は「今、とっても泣きたいわ」と言ってました。
次に、比呂美がふたりの関係が兄妹かもしれないとぶちまけたときのこと。
比呂美は「言っちゃった……」と言って、涙を浮かべていました。
最後に、あいちゃんにキスされたときのこと。
あいちゃんも「私のことも見てよ……」と泣いてましたね。
で、最後のことを思い出して「柔らかかった……」とか言ってる眞一郎は正直者だ(笑)。
とにかく、三者三様の涙模様を思い出して、眞一郎は「何やってんだ、俺……」と落ち込んでました。
あいちゃんじゃないですけど、「あんたさあ、抱え込みすぎなんだよ、いろいろ」ですね。
さて、前回はあいちゃんとのキスシーンで引いたんですけど、続くシーンは最後のお客さんを見送るあいちゃんのシーン。
あいちゃんは、お客さんには笑顔を見せましたけど、誰もいない店内に戻ってから、
「何で私、笑えるの……」とモノローグ。
ここから、キスのあとに何が起こったかという回想が入ります。
「私のことも見てよ……」とあいちゃんに言われた眞一郎でしたが、動揺したまま後ずさって、
「ごめん、俺あいちゃんのこと、そんなふうに見れない……。幼なじみの姉ちゃんで、三代吉の彼女で……。俺、忘れるから、今日のこと、なかったことに……!」
と言って、逃げるように店から去っていったのでした。
キミキスの光一が摩央姉ちゃんにこういう態度を取ってくれればありがたいのに(笑)。
まあ、あいちゃんには酷いかもしれませんが、眞一郎のキャパを考えれば、ここで謝ったのは間違いじゃないと思います。
そして、それを思い出したあいちゃんは店内で大泣き。
さて、ここから三代吉の見せ場が来るものと期待しておきますか。
あまり急に三代吉にくっつくようだと、ビッチの誹りは免れないように思うので、あいちゃんのほうから少し距離を取ってくれるものとは思ってますが。
実際、少し先のシーンで、店に来る三代吉を「忙しいから、ごめん」というジェスチャーで帰すという光景が描かれていて、これは現状においてはいい距離感と思ったんですよ。
で、その三代吉は翌日の放課後に「あいちゃん行かね?」と眞一郎を誘うのですが、眞一郎はそれを断ります。
「俺、その……デートとかしたりしちゃったりするかも……」
まあ、この理由はその場のでっちあげでしょう。単に、あいちゃんと顔を合わせるのが気まずいだけで。三代吉をはさむとなればなおさら。
三代吉は「誰とすんだよ?」と不審そうに聞くのですが、乃絵とだと聞かされてあっけにとられた顔をしてました。
というわけで、自分ででっちあげた話を現実にするために、眞一郎はニワトリ小屋のほうをたずねていきました。
乃絵の姿がなかなか見当たらないので、「約束したわけじゃないし……」とあきらめかけていた眞一郎ですが、
なんと、小屋の中に乃絵の姿を発見します。
地べたを抱っこしてうたた寝してるところがキュート。
乃絵は、眞一郎に声をかけられて目を覚ますのですが、何をしてるんだと聞かれて、
「地べた、寒そうだったから」
と優しそうに答えるんですね。
これ、1話のころの乃絵では考えられないことです。
裏読みすれば、「飛べない鳥=比呂美」に対する情が、乃絵の中にわいてきたということかと思われます。それを明確に示すシーンがBパートにありますし。
そして、そういう意外なところを見せた乃絵に、眞一郎はにっこり。眞一郎の笑顔を見て、乃絵もにっこり。
そんな光景を、比呂美と朋与が目撃します。
「あっれ~、あのふたり、付き合ってるの?」
「……みたいね」
比呂美からすれば、以前に純から聞かされていたことが現実になっただけですけど、実際に目の当たりにすると、やっぱり面白くないようです(笑)。
「石動乃絵って意外~。私、仲上くんって比呂美のことが好きだとばっかり思ってた~」
「……そんなわけないじゃない」
これについては、自分のことが好きだったら、純から自分を奪うくらいのことするだろうという意味だと思います。
その一方で、そう思っておかないと自分の気持ちを抑えきれないという部分もあるでしょう。
とにかく、比呂美はその場からさっさと立ち去ってしまいました。
で、眞一郎は乃絵と放課後デート。
防波堤の上を元気に走っていく乃絵を見て、眞一郎は「転ぶぞ~」と声をかけています。まるで兄妹みたいだ(笑)。
眞一郎は、海風をあびて「気持ちいい~」と言ってる乃絵をじっと見つめてましたが、そんな眞一郎に乃絵が問いかけます。
「眞一郎、元気ないのね」
そして、眞一郎にしゃがむように促し、小屋の中で地べたにしていたように、乃絵は眞一郎を抱擁して、「眞一郎が、寒そうだったから」と言います。この動きがスローになってて、まるで天使みたいでしたよ。
それから、乃絵は「私の向こうに、何が見える?」と眞一郎に尋ねます。このとき、乃絵の向こうに雷轟丸の羽が見えていたのは演出ですわね。
「……空」
「私、眞一郎にはいつも空を見ていてほしい」
それを聞いて、眞一郎は瞳に輝く空を映しながら思います。
(……こんなふうに空、見たことなかった……)
んー、これは眞一郎が「飛びたい」と本気で思えるようになったという解釈でいいのかな。
その直後に、雷轟丸の絵本のことを乃絵に話し始めますし。
「……雷轟丸が空を飛びたいと思いはじめたのは、夜に大風の吹いた次の、ある晴れた、心地よい風の吹いている午後のことでした」
それを聞いた乃絵はもちろん大喜び、目をきらきらさせながら、お話の続きを眞一郎にせがみます。
ここで「リフレクティア」が挿入歌として流れ、絵本の続きが語られます。
ちなみに、あいちゃんが三代吉を帰したりするシーンが流れるのはここね。
「昨日の大風で、折れたりちぎれたりした木の葉や草の茎が、地面にたくさん落ちていました」
「そのせいか、いつも探すのがたいへんな虫たちも、簡単に見つけてえさにすることができました」
デートの時点で完成していたのはここまでなので、眞一郎は乃絵に早く続きを書いてと言われ、その晩さっそく気合いを入れて執筆活動に入ります。
そして、続きはニワトリ小屋の前で。乃絵は手を組んで神様の言葉を聞くかのように、うっとりとしています。
「雷轟丸は、約束された処女飛行の夢を見ながら眠りました。それから何日も何日も雷轟丸は、空を飛ぶ訓練をします。大風の中、風に向かい立ち続けました。ついに明日は、それを飛ぶ日です」
ここまで聞いての乃絵の感想。
「嬉しいわ……。眞一郎が雷轟丸のことを描いてくれて、絵本の中で雷轟丸は蘇って、きっと羽ばたくことが出来るんだわ。眞一郎も、羽ばたくことが出来る、きっと、これが眞一郎の翼になる!」
そして、乃絵は「ありがとう」と眞一郎に言って、
ほっぺたにチュッ。
これで、あいちゃんと乃絵は眞一郎にキスしたことになりますが、比呂美と眞一郎のキスはありうるのか。あれば、一番ディープになる期待がもてるんですが(笑)。
それはそれとして、眞一郎の顔は一瞬で真っ赤に。乃絵が眞一郎に「乃絵が好きだ」と言われたときを思い出しました。
そして、乃絵はそんな眞一郎を見て、
「眞一郎の顔、ニワトリのトサカみたい」と笑いました。眞一郎は、急に
「私、どんどん眞一郎が好きになっていくわ。もっともっと、好きになっていい?」
と告白。それを聞いた眞一郎も、「ああ」と嬉しそうに答えます。
で、そのまま仲睦まじく下校するふたりを、比呂美がひとり見送っているところでBGM終了。
前のシーンでもそうでしたが、比呂美の目の中では、乃絵はいつも無邪気に笑ってるんですね。
ここが、のちのシーンで意味を持ってきます。
ここで場面が移って、いつぞやに見た月夜。
比呂美の回想と思いきや、竹やぶを走っていく比呂美は、制服をきた現在の比呂美です。
どうやら、比呂美の夢のようですね。
比呂美は、走っていった先に眞一郎の姿を見つけて、安心したかのように笑うのですが、眞一郎の目の前には乃絵がいて、比呂美の表情は一瞬で曇ります。
そして、ふたりの顔が近づいていくところを見つめている比呂美の姿が、かつて竹やぶの中で泣いていた幼き日の比呂美に変わって、
「置いてかないで……置いてかないで」
「置いてかないで!」
ここで、声が今の比呂美のものに戻って、比呂美は自室の机の上で目を覚まします。比呂美が顔を起こしたとき、涙が飛び散るのが印象的。
それから、一呼吸おいて落ち着いたところで、比呂美が机に身体を伏せて、
「私……」とつぶやいたところでBパートへ。