帰ってきた特派員報告

2004年に沖縄移住しteacupブログ開設→gooブログへ引越し

沖縄の本格炒飯 担々亭

2017-02-10 15:34:00 | 沖縄めし
わたくしはグルメではないが、炒飯にはちょいとうるさい。
国内外で何百回も食べてきた。

自分では作らない。というか、作れない。

近頃はやたらパラパラにしたがる方が多いが、本物の炒飯は実はしっとりとした食感を出すために苦心して作られる食べ物だ。
台湾も香港も中国本土も一流店の炒飯はみな同じ「しっとりふわふわ」系です。
長粒種の米を炊いて炒めれば誰にでも、どう作ったってパラパラになる。
それをいかにふわふわにするかを競い合っているのですね。

高熱量のバーナーで短時間で調理せねば作れないので店で食べることにしています。
焼き飯は好きなので自分で作りますが、これは別物のおいしさです。

沖縄最高の炒飯は担々亭で食せます。

担々麺が売りの店ですが、こちらはあまりパッとしない。
雲のようなふわふわ感の本格炒飯は2店舗どちらも一流です。
唯一残念なのはグリンピースが邪魔なこと。
店主のこだわりらしいので仕方ない。

厨房から聞こえるバゴーーーー!!と盛大なガスバーナーの音、それはもはや工事現場。
気分が高揚する。
後ろのテーブルのご婦人が「ここの炒飯って最高よね~」と言っている。

お、わかってるじゃん。

聞き耳を立てると、どうやらお料理教室の人のようだ。
なんか横文字のグルメ用語を使って語っているので時々話がわからない(たぶんフレンチの話をしているとおもわれる)が、これがグルメの人なのだろう。
そうすると、俺ももしかしてグルメ(炒飯部門)なのか。

「あとさぁ、吉野家って人の食べ物じゃないよね」

なにをこの。
俺は吉野家の牛丼が美味しく食べられる派だ。

ちら、とご婦人のテーブルを振り返ってみると、あら、飲み物がコーラ。

あんな砂糖の塊を飲んだら舌が馬鹿になって味なんかわからんだろう。

あれは吉野家やケンタやマックと相性が良いんだ。ぷんぷん。

などと、勝手にグルメのひとなどと決めつけて怒ってみたが、それは一度は同士よ!と思っていたものに裏切られた悔しさなのであった。




















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