帰ってきた特派員報告

2004年に沖縄移住しteacupブログ開設→gooブログへ引越し

かまぼこ

2009-12-30 19:27:00 | できるかな

突然だが、かまぼこを作ってみよう。

よしざるの母(別名ばあちゃん)の実家が蒲鉾屋だったことを思い出して、ちょっとやってみたくなったのだ。

水産物加工ならばおれも10年ばかり経験しているが、かまぼこは今回が初めて。

沖縄の魚で出来るかは知らんが、ご先祖様に敬意を表してやってみようぞ蒲鉾作り。

うまくいったら毎年の年末行事にしたいので、ここに記録しておきますぜ。

         魚はビタロー。軟弱そうな名前だ。

三枚に捌いて、叩くべし、叩くべし、叩くべし。
トントコトン。

          リズムには乗れたが、手首を痛めた。


ミンチを冷水に晒して余分な脂とウロコを除去。

           酵素を洗い流して身を固める狙いも

ばあちゃんから聞いたかすかな記憶によると、魚肉200gに対して、塩5g・砂糖3g・みりん少々・水少々。気温によって適当に変わるらしい。

          調理器具はこれでもかと冷やします

フードプロセッサーにぶち込むと、30秒ほどで序々にネバリがでてきます。
時間があれば裏ごしもするといいらしい。

           裏ごしてなめらかな食感を


   こうしてできた練り物を、冷やした包丁で成形する。
杉板は、かまぼこ老舗の鈴廣を頂戴した。
相手にとって不足なし。

          粘土細工は幾つになっても楽しいもんだナ。


成形したカマボコを、温めたトースターに30分ほど寝かせます。
この作業は「坐り」といって、プリプリした歯ごたえをつくるのにかかせません。

          3尾のビタローが一本に


蒸しは15分。あせらずに弱火でじっくりといきます。





やっとこさ出来ました!!
さっそく板わさで一杯やるのが通だ。





けっこう手間もかかったけど、年に一度くらいはよいではないか。

で、お味のほうはどんなでしょう。

くみくみくみ・・・。





          うっ! 塩っぺー!



まぬけなことに、塩分の計量をヒトケタ間違えていました。
「かすかな記憶」なんていうものに全てを頼った俺がバカだったのか。
肝心の食感も、なんというか・・・はんぺんみたいな感じでフワフワ。
江戸っ子としてはとても許せないレベル。

本来は職人さんがつくるようなものに素人が(それも酒を飲みながら)手をだしたのがそもそもの間違いだ。
なにが「坐り」だ、こんちくしょう。
なにが「通だ」だ、バカな俺。

あぁ、またやらかしてしまつた。
くそ忙しい年末の貴重な2時間をどぶに捨ててしもた。。

もう二度と、かまぼこやりません。
JAL株みたいな危ないやつにも決してさわりません。
ごめんねビタロー、そしてご先祖様。へたれな俺でほんとすんません。

今年は万事こんなしょっぱい調子でしたがね、来年は違いますよ。

良いお年にしますよ。

45歳ですけどね。


みなさんもお疲れ様でした。
それでは良いお年を!



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