月に一度、男3人で飲み会をしている。
ひとりは沖縄北部から、も一人は中部、俺は南部からそれぞれコザに集結する。
各人の職業はばらばらで、会話のネタも経済展望で「フムフム、なるほど。」と膝を打ったかとおもうと、次の瞬間にはエロ話で「げへへ・・」というように、まったく脈絡がないのがいい。
いつもビール→泡盛→モルトウイスキー→再ビール→バーボンとチャンポンの極みである。
だいたいは俺が正気をなくして飲み屋のおねえちゃんにからんで嫌われるか、いつのまにか失神するかして会は終了するのだが、今回はいい塩梅でハネることができた。
と思ったら、帰りにアパートの階段で思いっきりコケて頭にタンコブができた。
タンコブをつくるなんて、何十年ぶりだろうか。
先日、岡星の息子が那覇空港でコケて皆をあわてさせたが、気丈にも救急車の中で隊員にギャグをとばしたそうな。
ウチの娘も滑り台から転落し、大出血したが病院でゲラゲラ笑ってすませた。
子供は意外とタフないきものである。
というか柔らかくできているので、しなやかに衝撃を吸収するのだ。
まるで武道の達人のようではないか。
鍼を打っていたころ驚いたのだが、相撲の力士はああみえて実はとっても筋肉が柔らかいのだ。
その昔、合コンで「自分は芸能人で誰に似ているか」ネタで盛り上がったことがある。
若き日の岡星が柳葉敏郎とか言われて喜んでいる。
盟友Gは吉田栄作といわれて耳を赤くしている。
そして俺の順番になったとき(ドキドキ)、向かいの女がいった。
「う~ん・・・・岩かなぁ」
「え? 岩?!・・・それって誰よ?」
「ううん、ちがうの、うちの近所の岩に似てるの」
言葉もでない。もはや人ではないし。ミネラルだし。
だから、筋肉の固い俺は、身体の柔らかいひとをみるとちょっと萌えるのだ。
↓正しいコケかた↓